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【英作文・会話】和文英訳・英文和訳にも使える英文法 Series 1

みなさんこんにちは!

武田塾武蔵小山校の増田です。

今回は、使える英文法シリーズの1回目です!

 

前回の私のブログでは「学校英語・受験英語って実際使えるの?」というテーマでお話ししましたが、実用性を身に付けるためには、本当の意味での理解をした上での練習が必要です。

せっかく時間をかけて努力した勉強内容、無駄にしたくないですよね?

 

感覚で身に付けたものは、自転車に乗れるようになることと同じで一生モノです。

本当にモノにした英語は受験でも十分に使うことができます。

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英語が好きな人はもちろん、英語に苦戦している人にも日本語との比較や別の角度から理解を深めていける内容にしていきますので、ぜひ息抜きにでも読んでもらえれば嬉しいです!

 

使える英語は難関大学入試に強い⁉

「使える」ということは、英語でアウトプットまでできるということです。

難関大学の中には、和文英訳も出題されるところが多くありますよね。

例えば、、

東京大学、京都大学、大阪大学、九州大学などの難関国立大学をはじめ、

私立大学でも慶應義塾大学、青山学院大学、中央大学などの

一部の学部では和文英訳を含む問題を入試で出題されています。

 

ただ、そんなに身構えなくとも、きちんと使える英語に育てておけば、英作文はこっちのものです。

京都大学 校門

問題集の解説だけじゃ本当の理解と実用性には届かない!

みなさんは文法の問題集って使っていますか?もしくは使い終わりましたか?

武田塾では英文法の問題集として「Next Stage」「Vintage」など広い範囲のものが網羅されていて、凝縮されているものをおすすめしています。

左のページに問題、右のページに解説と解答が載っています。

それを読むと一旦わかるのですが、「どんな時に使うの?」とか「その解説どういう意味?」とか本当の理解にまではたどり着かない情報量しか載っていません。

 

たしかに問題集は問題に解答できるようになるための本なので、それでもいいのですが、本当の理解をしていれば4つの選択肢など見なくても「(かっこの中)にはこの言葉がはいるだろう」というのが分かるようになります。選択肢に目を移す頃には、「ああやっぱりこの選択肢あったか」と確認ができるくらいになるので、そこまでできたら英語の実用性が身についていると言ってもいいでしょう。

 

現在にまつわる表現

前置きが長くなってしまいましたが、ここからは使える英文法の内容に入っていきましょう!

Next StageもVintageも最初の問題は現在形を選ぶ問題が出ています。

解説には「現在の習慣的な動作や不変の事実は現在形で表す。」と書かれています。

 

え、難しくないですか?

じゃあ、“I like Cecilia.”って言ったら、変わることなくセシリアを好きでい続けないといけないってことですか!?そんなわけないですよね?好きな人、好きなアイドル、好きなミュージシャン、人の好みは移ろいますよね?

でも、これは文として正しく、意味も変ではありません。

解説がちょっと足りていないというだけです。

~載っていた例文~

The earth goes around the sun. 「地球は太陽の周りを回っている。」(不変の事実)←この例文が役に立つ日はやってくるんか?www

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文法のチョイスは話者の気持ちや状況表現の仕方の選択なので、どんな事を表現したいか、相手が表現したいことは何なのかを使い分けたり、見定めることができたりするようになりましょう。

 

それをするには、比較することが超大事です!

 

1 The train arrives at 7. (現在形)

2 The train is arriving. (現在進行形)

 

この2文、どちらも電車は来ます!笑

でも日本語訳ができるだけでは使えません。

 

どう使い分けますか?

いつ:

どこで:

だれに:

どのように:

 

ここまでのシチュエーションがわかるから適切な文法を選択してニュアンスを伝えられるんです!

ではそれぞれの使い方を見てみましょう。

 

The train arrives at 7. (電車は7時に来ます。) 【時刻表やスケジュールの現在形】

  どこにいようと使える表現ですが、時刻表やスマホアプリで乗り換え検索などをしているときに「7:00」という数字を見ながらの発話であることが想像できていればOKです。

もしくは、毎日その電車に乗っているので、7時に電車が来ることを覚えていて、それを誰か教えてあげている場面かもしれません。現在形を使っていますが未来のことを表現しています。

 e.g. The math class starts at 13:25 p.m. (時間割を見ながら)

      We leave Kyoto station for Kiyomizu-dera temple, and then walk down to Yasaka shrine through Sannenzaka street by 2 p.m. (修学旅行の予定表と地図を見ながら)

 

The train is arriving. (電車が来た。) 【状態変化の現在進行形】

進行形だからといって「電車が到着しているところです」と直訳すると状況が浮かびづらいですね。

たとえば、「駅構内にいて乗ろうとしている電車の到着するアナウンスが聞こえてきた時」であったり、「ホームから遠くに電車のヘッドライトの光が見えている」という状況が想像できます。Arriveという動詞は「動いている状態~止まっている状態」に変化する「変化動詞」という動詞です。「~しつつある」と変化を表すときにこの表現を使うことができます。

この文では「電車が来た!(でもまだ動いている状態でスピードを徐々に落としつつ今自分がいる駅に停車しようとしている)」というくらいの日本語訳が正しいでしょう。

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 e.g.

Ah, the battery is dying.

「やばい、電池切れそう。」(使っている携帯扇風機の風量が弱くなってきているのを感じて/ 電池が生きてる→死んでいる状態へ変わりつつある)

I’m forgetting my English.

「英語忘れかけてる。」(以前よりもすらすらと口から英語が出てこないのを感じて/ 覚えている→忘れている状態へ変わりつつある)

 

このように、似ていると思う文法表現を並べて比べ、使われ方にどのような違いがあるかを見ることで、実用性が増しニュアンスが伝わる英語へと、受験レベルの英語学習でも十分に成長させることができます。

 

物理的距離を表す代名詞

その他、英語にはないけれど日本語にはある品詞や表現、英語にはあるけれど日本語にはない品詞や表現もたくさん存在しています。

それらを理解するときにもこの比較して考えるという方法は役立ちます。

 

みなさんは、以下を英語でどのように言いますか?

これは私のスプーンです 「これ」

それは私のスプーンです 「それ」

あれは私のスプーンです 「あれ」

「これ」→this,「あれ」→that は簡単に思いつきますね。

ではその間の距離にありそうな「それ」はどう表現しましょうか?

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答えは 「それ」→that  です。

英語と日本語では使用するときの「感覚」を変える必要があります。

以下が比較です。

 

これ → 自分の領域にある      this → 自分の領域にある

それ → 相手の領域にある      that → 相手の領域にある

あれ → 自分と相手の領域外     that → 自分と相手の領域外

 

英語の“that”はカバー領域が広く、とにかく自分から届かなければいいのだという感覚だけあればいいということになります。

 

この感覚が分かれば、他も同じです。

 

ここ  → here

そこ  → there

あそこ → there        ですよね!

 

自分の背中がかゆいけれど届かない!そんなとき、相手に背中をかいてもらったら「あー、そこそこ!」って言っちゃいますよね。

自分の体の一部であれば明らかに「自分の領域内」な気がしますが、自分には届かなくて相手には届く「背中」は状況によって「そこ “there”」になります。

発話時点で領域をどのように定めるかで言葉は変わります。

 

そしてこのように並べていると、

「こ」「そ」「あ」は距離を示すことができる言葉だと日本語の面白いところにも気づくことができますね。

 

この人 → 自分の領域内の人     → this person

その人 → 自分の領域外の人     → that person

あの人 → 自分と相手の領域外の人  → that person

かの人 → 自他の領域外でさらに遠い → that person

 

「そなた」「あなた」「かなた」なんて言葉も現代でも残っていますよね。

「こっち」「こいつ」「そっち」「そいつ」「あっち」「あいつ」「かれ」「かの女(彼女)」「彼方(かなた)」などという言葉も含め、すべて「this/ that」「here/ there」の使い分けだけで片付くということを感覚としてもっておきましょう。

 

心理的距離を表す代名詞

物理的距離だけではなく、心理的な遠さ、または遠ざけたいものをあらわすときにも“that”を用いるとより使える代名詞として習得することができます。

 

「あんなレストランいかない方がいいよ?」→レストランが嫌で心理的距離がある

「あの料理そんなに高くなかったよ?」→料金が感覚的に高いと感じていない

 

上の2つの和文をみなさんならどのように英語で表現しますか?

restaurant

“You should never go to that restaurant.” →that を強く、「あんな」感を乗せて発音する

“The dish wasn’t that expensive.” →thatを日本語と同じく「そんなに」感を出して発音

遅くとも中学1年生の間には習う”that”という単語ですが、自分の気持ちを乗せて使うことで、より一層生きた英語として発することができますね!

 

ちなみに、「こんな」「こんなに」はご想像通り”this”を使います。

「こんなに酒飲めるわけねぇだろ?」は英語でどのように表現しますか?

もちろん答えは一つではありませんが。

”I can't drink this much.”

"Do you think I can drink up this much alcohol?"

”Are you killing me with all this booze?” ←ライティングで使うべきかは微妙です、、

 

英文添削も引き受けます!

いかがでしたか?少しでも新しい発見があったとしたら嬉しいです!

外国語を学習するときはどんなときにも「使えるようにするんだ」ということを意識しながら学習することが大切です。

単語帳に載っている単語でも、日本語が普段使わないような訳で載っていたら、自分が普段使う日本語に変換して理解する方がいいです。

文法は形を覚えるのと同時に、文を声に出して「気持ちと文法を一致」させながら学習していけば、「覚える」から「自分のもの」へと変わって、一生モノの能力になるはずです。

せっかく時間をかけて努力するのですから、楽しみつつ英訳・和訳・作文・会話などでも役に立つ学習にしていきたいですよね!

 

次回の使える文法seriesからはもう少し範囲を限定しながらお送りしていきます!

自分の学習した英文法が正しい認識や感覚として吸収できているかを確認するのに使ってみてくださいね!

 

武田塾武蔵小山校では、

和文英訳や英検®などの作文の添削なども可能です!

困ったことがあれば相談しに来てくださいね!

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それではまた次回series2で♪

 

I’ll see you later!

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