ご無沙汰しております。武田塾武蔵小山校講師のMです。約1年ぶりの登場です!!!
6月から記録的な猛暑日が続いて、とうとう7月に入りましたね。
コロナ対策と熱中症対策に大変な時期となってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
東京では電気供給が足りておらず節電を迫られていますが、冷房を28度に設定するだけではこの暑さには対抗できないかもしれませんね。
自分の体調ファーストで節電を進めていきましょう。
さて今回のブログですが、「就職を見据えた大学選び」と題して、最近就職活動を終えた私から、
主に志望大学を決められない・迷っている方々に何かアドバイスができたらいいなと思います。
そもそも大学に行く理由って?
みなさんは大学に理由をどのように考えていますか?
そもそも大学とは何をする場所なのでしょうか。
(以下wikipediaより引用)
大学とは・・・
学術研究および教育における高等教育機関。日本の現在の学校教育制度では、高等学校もしくは中等教育学校卒業者、通常の課程による12年の特別教育を修了した者、またはこれと同等以上の学力を有する者を対象に専門的な高等教育を行うものとされている。学生の教育課程と修了要件の充足に応じて学位(短期大学士、学士、修士、専門職学位、博士)の学位授与を行う(なお、学位の名称・定義も国や地域によって異なる)。大学は通例「最も程度の高い学問を学ぶ学校」とされ、最高学府ともいう。
なるほど、小中高と12年間の教育を終えたものがある専門的な教育を受ける場所ということですね。
そうであるなら、自分のやりたい分野の研究ができる大学に行けば万事解決?
否、そう簡単ではありません。
なぜなら、日本の大学はそのほとんど人の認識が、「いい企業に就職するための就職予備校」のようなものだからです。
日本の大学の現状
いい企業に入ってお金を稼ぐ・親孝行するために、なるべく知名度が高い=ブランド力がある大学に入る。
これは間違っているとは言えません。
事実、就職活動でその人の能力を判断するために、学歴というものは一番最初に見られるくらい重要なコンテンツです。
なぜなら現状の日本の就活は、見ることができるのは学歴と面接での印象くらいだからです。
そのため、どの面接官も知っているような有名大学に入れば有利に就活を進めることができます。
「学歴フィルター」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
書類選考の時点で、学歴のみで就活生の能力を判断して、意味のない入学時の偏差値で大学を序列化し、あるラインより下の大学に属するものは面接にもたどり着けず落とされてしまう。こういったものです。
そもそも学歴で測れるのは、大学「入学時」のレベルだけだと思います。
入学後に何をどう頑張ったか、自分がどう成長したかは二の次です。
私は学歴フィルターや現状の日本の就活を完全には否定しません。
実際どんなに頭が良くても悪くも、大学を就活予備校を思っている人の中では、その大学生活に大差はありません。
多くは学位記をもらうために授業料を支払っている、
講義一つ一つや大学という価値は見いだせていない人がほとんどです。
彼らは大学1~3年と「大学生」として満喫して、大学4年になるころには髭をそり、髪色も戻し、サイズの合っていないスーツを羽織り、就活に飲まれていきます。
ただ、そういう人たちから選ぶとなると、偏差値の高い・有名な大学な人材を雇っておきたいと考えるのは当然です。
これは日本の大学に在り方が、就職予備校のままであるうちは変わらない傾向だと思います。
まさに、大学の本来の姿である専門的な教育を受ける場所というのを忘れて、大学に入ること自体がゴールとなります。
よく日本の大学は、入るのは難しくて出るのは簡単と揶揄されますが、これではそう言われるのも致し方ないですね…。
日本の大学がこのようになってしまったのは、ブランド志向の強い日本で、企業が学歴などというレッテルのみで学生の能力を判断しようとしてきたのが大きいと考えています(そもそも学歴とは大学の序列ではありません。学士、修士、博士など大学教育の内容や水準の証明なのです)。
つまり就職活動というもの自体が根本的に変わらないと、日本の大学の認識は大きく変わっていかないということです。
学びたいことを学べる大学へ
しかし、本当にそれでいいのでしょうか?
小中高より断然に高い授業料と4年ないし6年(以上)という貴重な時間によって得られたのが、学歴という単なるレッテルに過ぎないもので。
ここまで日本の大学の現状を大方批判的に書いてきましたが、中にはどんな大学であろうと、大学で本当に学びたいものを能動的に学んでいる人も少なからずいるのは事実です。
その割合は偏差値が高いほど多いというわけではないと思います。
自分が学びたいものを学べる大学を選んだり、大学に入ってから学びたいものを見つけたりして、大学の学びの延長線上に就職を考えることができている人たちです。
彼らのような人たちが、大学に依らず正当に評価される就職の場に変わっていくことが前提ですが、大学は決して就職予備校ではなく、自分の専門を能動的に伸ばしていける場所でなければなりません。
ただ、自分のやりたいことは高校生のうちに気が付いたり、決めたりすることは困難です。
単なる高校の勉強だけでは、それを見つけるには浅はか過ぎます。
ある程度学部は決められても、入学時に学科まで決めてしまうのは乱暴といえます。
大体入学後に自分の学部に「これじゃない感」を抱く人も多いです。
なので、そういう人たちは入学後に学部を決められる進学振分けを適用しているところもおすすめです。
以上、話がうまくまとまらずに終わってしまいそうですが、みなさんに一番言いたかったのは、大学に行く本当の意味をもう一度考え直して、本当に学びたい学問を学べる大学を選ぶということです。
東大・早慶がえらいわけじゃありません。
どの大学にもいい教授・いい環境はあります。
今後の大学選びで、少しでもヒントにしていただければ幸いです。
ありがとうございました。
Comment by 増田 M先生!久しぶりの記事ありがとうございます!!! M先生の熱い思いが伝わってくる内容でした!!! 大学は学問の研究機関であって、就職をするため、卒業大学の名前を買うためにお金を払うところではありませんよね。 私自身は、やりたいこと・学びたいことがあって大学を選びましたが、後悔していることはありません。 いざ就職活動をするときも、意図があって目標があってそれを追い求めて大学4年間を過ごしてきたことをアピールできるということは、大学名やその知名度なんかよりもずっと強く面接官の心に響かせて印象付けられたと私は感じましたよ! これを読んでくれた大学選びに悩めるみなさんには、これからの夏休み中に 「自分ってどんなことに興味があるのかな?」 「大学で学べる学問ってどんなものなのかな?」 ということをしっかり考えて調べる時間を取ってほしいですね! 〇〇大学では〇〇を学べてめちゃくちゃ面白そうだから絶対ここに行きたいんだ!!! でも、でも入学試験を突破するには学力が足りてない( ノД`) ってなったら、手遅れになる前に武田塾に相談にきてくださいね♪ |