皆さんこんにちは!武田塾武蔵小山校講師の須田です。
比較的始まるのが遅かった梅雨もとうとう始まってジメジメした日が続いていますね。
気分が落ち込んでしまいがちになる季節ですが、頑張っていきましょう!!
さて、皆さんは物理の勉強をしていますか?
理系の皆さんの多くは化学よりも物理を選択科目にしてると思いますが、6月の段階では基礎の定着に力を注いでいますよね。
今回は今の時期からでも始められる物理の参考書を紹介していきます。
私が高校時代に使っていた参考書
まずは私が実際に使っていた参考書について紹介していきます。
物理のエッセンス
受験物理の王道、定番といえば「物理のエッセンス」ですよね。
この参考書の特徴としては、導入部分がとても詳しく分かりやすく、興味を惹く内容であるということです。
本書のレベルは物理を始めたての人でも解きやすい内容になっています。
また、解法にはその分野の問題を解くときの「手順」を簡潔にまとめてくれています。
本書にはいくつかの演習問題があるのですが、基本はその解法通りにやれば解けるので難しくないです。
また、この参考書には「Miss」、「ちょっと一言」、「High」、「Q&A」、「知っておくとトク」などのコラムがあり、「Miss」では多くの人が間違えやすいポイントを説明しています。
出題側が狙うポイントでもあるので、それを理解できればケアレスミスを減らすことができます。
また、「High」ではレベルを上げて抽象的な解説をしています。
後に入試問題に取り組むときに助かります。
良問の風
物理のエッセンスを一通り解き終わったら、次にこの「良問の風」を解いてみてください。
後に紹介する「名問の森」も同様に物理のエッセンスと同じ出版社から出ているので、物理のエッセンスからそのまま移行できるのが本書のポイントです。
難易度やレベル感についてはセンター試験満点レベル~MARCH/中堅国立大と考えてください。
一定レベルの基礎力が求められるので、基礎に不安がある場合や特定の分野だけ基礎が足りない場合は、物理のエッセンスに戻ることをお勧めします。
本書は物理のエッセンスが解説がメインだったのに対し、演習がメインになっています。
もちろん問題だけではなく、まとめ知識という、扱う物理現象についてのコンパクトな説明と、解法や立式についてのまとめ知識が説明されています。
問題は演習問題と論述問題の2つがあり、演習問題は過去の入試問題や、それをアレンジしたものが出題されています。
論述問題は計算式ではなく文章で物理現象を説明する問題です。
物理現象を言葉で表すのには、その現象の原理や法則を言語として理解する必要があるのでとても難しいです。
しかし、これが解けると、物理現象に対する定性的理解を深めるのにとても役立ちます。
名問の森
最後に紹介するのが、この「名問の森」です。
これも先に紹介した2つの参考書と同様に河合塾が出版しているので、良問の風が完璧に解けるようになったら、そのままスムーズに名問の森に移行することができます。
レベル感としては、難関私立大や、難関国公立大向けとなっております。
この参考書は早慶や旧帝大をはじめとする難関大学で頻繁に出題される問題を多く収録した問題集です。
前述したとおり難易度は非常に高いため、良問の風レベルの問題をマスターしてから取り組みましょう。
本書に取り組んだだけで早慶や旧帝大の問題がスラスラ解けるようになる、というわけではありませんが、早慶や旧帝大の問題で、「合格者ならばこれは落としたくない、あるいは落とさない問題」というのを確実に取れるようにはなると思います。
この参考書の使い方ですが、まずは解答解説を見ずに自力で取組んでみましょう。
本書の問題はどの公式を使って計算するかが明らかなただの計算問題というよりは、どうその公式を活用するのか、どうしてその公式を使うのかといった思考力を問う問題なので、自力で解いてみて、それが間違っていた場合には忘れてしまっている知識があるということになります。
その場合は、解答解説を読んだうえで類似の問題を良問の風などを使って復習してください。
以上が、私が実際に使用していた物理の参考書になります。
これらをすべて解き終わった上で、過去問に着手していました。
ネットで評判の参考書
次は、私は実際には使っていませんが、ネットにて、名問の森に続く参考書としてよく紹介されている「物理重要問題集」と「秘伝の物理問題集」について紹介していこうと思います。
ちなみに私は受験時代にこの参考書には手を出してはいませんが、大学に入ってからはよく使っているので内容はきちんと把握しています。
物理重要問題集
「物理重要問題集」は大学受験における物理・物理基礎の定番の問題集です。
学校で配布されるケースもあるそうです。
中堅〜難関大学の過去問から、頻出の問題が網羅的に収録されているので、幅広い難易度に対応していることから、有名私大から、難関私立大学や国公立大学を目指す受験生におすすめの参考書です。
出題テーマごとに分かれた20章と考察問題(思考力・判断力・表現力を図る問題)1章の計21章で構成されています。問題はA問題とB問題の2種類に分かれており、150問ほど収録されています。
A問題は大学受験における標準的な頻出問題です。
あくまで標準問題なので、そこまで難しくはないです。
B問題は難易度が高く、応用力をつけるための問題となっています。
問題数自体は少ないので、すべて解ききるのにそこまで苦労はしないと思います。
秘伝の物理問題集
1冊の参考書で物理の基礎的な問題が集まっている問題集です。
こちらは重要問題集と比べると難易度は基礎向けで教科書~日大レベルになります。
問題の量はなかなかに多く、基礎に関しては物理の全範囲を網羅できているかなという内容になっています。
解説のわかりやすさは結構よくて他の物理の参考書に比べても分かりやすい内容になっていると思います。
終わりに
いかがでしょうか。
今回紹介した参考書は本当にとても有名なものなので、本屋にはまず間違いなくあると思います。
まずは物理のエッセンスから取り組んでみて、自分に合っていると思ったらその他の参考書にも取り組んでみてください。