皆さんどうもこんにちは、武田塾武蔵小山校講師の須田です。
今回も前回大学のキャンパス紹介旧帝大中編に引き続き、
後編では名古屋大学、九州大学の2つのキャンパスについて紹介していきたいと思います。
名古屋大学
名古屋大学には東山キャンパス、鶴舞キャンパス、大幸キャンパスの3つのキャンパスがあります。
医学部だけ2つの別キャンパスですが、他は全部集結しており、実質的には学部割れしていません。
東山キャンパス
名古屋市東部の新興住宅地にあります。
ナゴヤドーム14個分のキャンパスはとにかく広いです。
キャンパスを一周するには、軽く1時間以上かかりそうです。
広すぎるため自転車は必須らしく、「坂が多いので原付かバイクが望ましい」との声も。
かつてはネズミ色の校舎が立ち並び、工場のように殺風景でしたが、理系キャンパスを中心に校舎の改修が進んでいます。
ガラス張りのシャイニーな建物も増え、私大並みのこじゃれたキャンパスになっています。
名大ゆかりのノーベル賞受賞者の記念館である赤﨑記念研究館、野依記念館、 ES総合館があり、その3ヵ所を巡るルートは通称「ノーベルロード」と呼ばれています。
2014年の赤崎、天野両博士の受賞以降、学外からの見学者でにぎわっています。
大学グラウンドは「山の上」と呼ばれています。
近所のおじちゃんが犬の散歩をしていたり、おばちゃんが生協で買い物をしていたりしますが、それを「門も塀もない市民に開かれた大学」だとウリにしています。
ちなみに、入学式などが行われている豊田講堂は漢字の「門」の字をイメージしたデザイン。
講堂前に広がる芝生では、寝転んだりキャッチボールをしたりする学生の姿も。
片側2車線の公道「山手グリーンロード」が、キャンパスを東西に分断しており、この道路沿いに「名古屋大学」駅の出口が3つあります。
大学名が駅名になっていることが名大生には誇りとなっているんだとか。
学食は生協が運営する南部食堂1階の「Mei-dining」、きしめんが食べられる「キッチンフレンドリィ南部」などがあり、カフェも多いです。
しかし、「学生数に対して食堂が狭く、長い列に並ぶ必要がある」(経済学部生)と学生は不満気味。
図書館はスターバックスを併設しており、市民にも開放しています。
図書館の前の第二グリーンベルトと呼ばれる緑の広場は、 カップルが戯れるスポットで、タ方以降は独特の空気になるのだとか。
かつての最寄り駅だった地下鉄東山線本山駅周辺はそこそこ開けていて、飲食店には事欠きません。
居酒屋、カラオケボックスなども、不自由しない程度にはあります。
鶴舞キャンパス
JR中央本線鶴舞駅から徒歩5分の鶴舞キャンパスは、JR名古屋駅から15分、鶴舞公園そばの緑に囲まれたのどかな環境の中にあります。
最新設備が整っており、附属病院も併設されています。
大幸キャンパス
地下鉄名城線ナゴヤドーム前矢田駅から徒歩5分の大幸キャンパスは、ナゴヤドームのすぐ近くにあります。
「学食や購買が狭い」「他学部との交流がなくなり、ここで活動しているサークルも少ないのがさみしい」との声も。
九州大学
一般教養科目を学ぶ1年次 (「基幹教育」)は全学部生が糸島半島の伊都キャンパス、2年次以降は学部により、伊都、病院、大橋のそれぞれのキャンパスに分かれる「学年割れ大学」です。
施設の老朽化に伴い、箱崎キャンパスから伊都キャンパスへの統合移転が順次進められてきました。
造成工事中に遺跡が出土してしまい、移転が遅れた経緯もありますが、2018年秋に完了しました。2005~2007年度に建築学科を除く工学部、理学部が移転を済ませた後、2018年9月までに法、経済、文、教育の文系4学部と農学部、工学部建築学科が移転しました。
2018年度に新設された共創学部と合わせて8学部が、 敷地面積約272ヘクタールという国内最大級のキャンパスで学ぶこととなりました。
これに伴い、周辺には水素エネルギーやナノテクノロジー、半導体などの研究開発機能の集積が進んでおり、産学官連携で 世界レベルの新教育拠点の創造をめざしています。
伊都キャンパス
福岡市中心部の地下鉄空港線天神駅から直通約25分のJR筑肥線九大学研都市駅下車、そこからバスでさらに約15分かかります。
「交通の便は箱崎より悪くなった」「通学時間帯は混んでいて疲れる」と不満の声が多いです。
バス乗り場と反対の駅前にはイオンモールがあります。
箱崎キャンパスの約5.8倍の面積があるというキャンパスは広大で近未来的です。
バスの走る国道から、切り崩した山中に白や茶を基調とした校舎群が見えます。
バス停前の駐輪場は下宿生たちの自転車やバイクで埋まっていますが、構内が広すぎるため学生の姿はまばらです。
キャンパス内にも小型のバスが走り、41カ所の乗降場があります。
オンデマンド交通の実証実験という目的もあるため料金は無料です。
2018年10月には巨大な図書館もオープン。
4層吹き抜けの空間は開放的で、 豊富な蔵書にイベントのできるスペースや個室なども完備しています。
そのほか、総合体育館には屋内プールも完成しました。
水泳部以外の学生や卒業生も利用できます。
全学部の1年生が利用するセンターゾーンには活気がありますが、理工系の学舎があるウエストゾーンへと進むほどに閑散とした雰囲気にどの建物も規模が大きく、ちょっとした要塞都市のようですが、人の数がそのキャパに比べて少ないです。
お腹を満たせるところは、センターゾーンの「ビッグさんど」にある920席の食堂をはじめ、ウエストゾーン、イーストゾーンのそれぞれに生協の食堂があるほか、いくつかのカフェ、コンビニ、売店などが点在しています。
1年生を除くと理工系の学生がメインで地味な印象だったキャンパス内は、2018年後期から文学部や農学部が移転して女子学生がかなり増え、華やかさが加わりました。
箱崎キャンパス
明治の旧帝大時代から使われた広大なキャンパスでした。
文学部と農学部が2018年の秋から伊都へ移り、2019年2月に閉校式を迎えました。
大正時代の貴重な建築もあり、そのいくつかは保存が決まりました。
大橋キャンパス
単科大学のような感じで、一通りの学生生活の施設は揃っています。
周辺には昔ながらの商店街が立ち並び、安くて美味しい定食屋が多く、とても住みやすいとの評判が多いです。
街中のこぢんまりしたキャンパスゆえ、大学らしい活気が適度にあります。
病院キャンパス
地下鉄箱崎線馬出九大病院前駅のすぐ目の前が東門です。
中央の立派な九大病院を囲むように各学部棟があります。各学部生とも勉学に忙しく、キャンパス環境を気にしている人はあまりいないそうです。
終わりに
いかがでしょうか。
旧帝大キャンパス紹介シリーズの中で少しでも気になる大学があった人は
早めに資料を請求したりやオープンキャンパスに出向いたりして、通いたい大学・学びを深めたい分野があるかなどのリサーチをしましょう!
大学が決まればあとは合格に向けて勉強あるのみ!
勉強の仕方で迷うことがあれば、ぜひ武田塾の受験相談にお越しくださいね!