こんにちは。武田塾武蔵小山校です。
雨の日も増えてきており、いよいよ梅雨が始まりますね
あと二か月もすれば受験の天王山と呼ばれる夏がやってきます
夏にがっつりと集中して量をこなせるように今の時期から勉強のモチベーション的な面でも良い流れを作っていきましょう!
これを読んでいるみなさんはすでに明確な志望校や志望学部を定めていますか?
正直、この時期は学部だけではなく志望校すらまだ明確に決め切れていないという方もいらっしゃるでしょう
目標を明確に立てると、日々の勉強は何のためにやっているのかということや、この一週間、一か月間は何を頑張ればいいのかということなどがはっきりし、モチベーションの向上につながります!
そこで今回は、まだ志望校が確定していない方へ向けて、商学部ではいったい何を学んでいるのかということを、実際に商学部に在籍している私が話していきたいと思います
この記事が少しでも進路選択の判断材料となれば幸いです
商学部での授業
まず最初に商学部での授業について
私は現在慶應義塾大学の商学部に在籍しています
商学部の授業の構成はほかの学部と同様、必修の授業があらかじめ決められた時間に入っており、開いているコマに他学部生も受ける一般教養といった分野の授業を自分で入れていくといった感じです
これは大学によって異なりますが、慶應商学部は卒業までに128単位が必要になり、一年から二年になるためには最低30単位が必要になるなどの条件もあります
言語に関する授業や体育は毎週90分授業で合格ラインを突破できれば1単位、それ以外の授業は2単位もらうことができます
商学部で指定されている必修科目は微積分、線形代数などの数学に関する授業であったり、英語や第二外国語であったり、商業学基礎、経済学基礎、会計学などのいかにも商学部らしい科目もあります
これに関しては一年でも二年でもやることは大して変わりません。
必修科目に関しては一年で行った授業の続きを二年でもやるといったことが多いです
一般教養科目として「歴史」や「法学」、「人類学」などの授業があります
一番受けていて楽しかった授業
私が一般教養科目で一番面白いなぁと思った科目は「歴史」という授業で、なんとこの授業では映画の「ゴジラ」を見ます
この授業では主に核戦争をめぐる破壊のイメージが戦後日本でどのように取り扱われたかということについて学んでいきます
具体的には広島と長崎の経験や、第三次世界大戦の恐怖についてです
先生も非常に面白い方で話に聞き入っていたらいつの間にか授業が終わっています
こんな感じで商学部といっても様々な授業を受けれるので、様々な方面での知識を得ることができます!
商学部に入って苦労したこと
中でも私が一番苦労した必修科目は「微積分」と「線形代数」です
受験が終わってもまだ苦手だった数学をやらないといけないのかといった気持になり、非常に苦しみました
商学部でのほかの教科や一般教養科目に比べ、これらの科目は「お勉強感」が非常に強いです
成績のつけ方も出席や提出物というよりもテスト本番の得点率で評価されることが多く、日ごろから勉強せずにさぼってばかりいると痛い目にあいます
他の教科は直接商業的なことに結びついているためやる気が出やすく、成績評価も毎回出される課題や期末に出されるレポートという場合が多いので比較的楽なんですが、、
商学部と他学部を比べてみて
これも正直大学によるところが大きいのですが、商学部は他学部と比べると比較的「普通」な学部という印象です
成績決定に関してもレポートとテストの割合が半々といった感じもして、めちゃくちゃ忙しいというわけではなくありえないほど楽というわけでもないです
留年率も経済学部に比べるとそこまで高くないので、羽目を外しすぎず真面目にやっていれば進級はできるでしょう
それもあってか比較的遊んでいる方も多く、「チャラ商」「らくしょう学部」と揶揄されることもあります
商学部と経済学部、経営学部の関係について
経済学部も商学部も経営学部もミクロ経済学やマクロ経済学、商業学や会計学が必修科目に設定されていることが多く、共通点が多いです
経済学部では主に経済全体の仕組みについて学びます
社会で起こっている経済的な事象を一般化や抽象化して経済について学びます
この三つの学部で最も数学を使う学部といわれています
経営学部では主に企業経営について学びます
社会全体の経済を学ぶというよりもより小さな単位の「企業」を対象として経済を学びます
経済学部よりも具体的で実践的なことを主に取り扱います
商学部では主に商品を売るノウハウを学びます
商品の価格設定やサービスなど、どのようにしたら商品の売り上げが上がるかといったことです
軽くですが経済学部、商学部、経営学部の三つの学部についてその違いを主に説明しました
この三つは、学ぶ内容も非常に似ていて違いを説明できないという方も多いと思います
正直私が現役のころはこの三つの学部の違いは全く理解していませんでした
この説明で違いが何となくでも分かっていただけたら嬉しいです
商学部の入試に関して
最後に、受験生の方へ向けて少し受験についての話をします
これもまた大学によるのですが、商学部の入試は基本的に数学を使う入試方式と使わない方式の二パターンあることが多いです
ここで私がおすすめなのが数学を使う方の入試方式なのですが、その理由として倍率、得点調整の二点が主に挙げられます
まず、文系を選ぶ時点で数学を勉強している受験生の人数は圧倒的に減ります。そのため倍率も社会科目で受験する方式に比べて圧倒的に低いです
また、社会科目で受ける方式と数学で受ける方式を同じ枠で採点する場合は科目間の不平等性を解消するために得点調整というものがかかります
数学は社会科目に比べて平均点がかなり低く出るのでもし平均より上の点数を取ることができたら得点調整により圧倒的なアドバンテージを得ることができます
数学は一度習得してしまえばそう簡単に忘却しない科目なので、本番で少しでもうまくいけば社会科目で受ける受験生よりも時間をかけずに高得点をとることができます
この記事では商学部生である私が商学部の実態と他学部との比較、入試に関して紹介しました。
すこしでも商学という学問に興味がある人はぜひ一度私のところに相談に来てください!
今回は以上です!