みなさんこんにちは!
武田塾武蔵小山校の増田です!
今回は、私が準備ゼロで早稲田の英語に挑戦してみた企画の後編です!
前編をまだご覧になってない方は、こちらからどうぞ!
★早稲田の英語2021★ 校舎長が勉強ゼロで受けてみた!~前編~
さて、前回は早稲田大学商学部の英語問題を解きましたが、今回はその結果と早稲田の英語に取り組んでみてのみなさんへのメッセージや身につけるべき英語レベルについてのお話もしていきますね!
気になる試験結果は!?
早稲田大学の入学試験は、それぞれの問題に対しての配点が公表されていないので、
点数での表記はできません。
ですので、素点と問題数に対しての正答率を発表します!!!
さて、
わたしの、
早稲田大学英語2021年度入学試験問題の、
結果は、、
Drumroll...
47/59問 正解
正答率79.6% でした、、
だいぶやらかしてたようです、、
大問ごとの正解数内訳
Part 1 … 8/8
Part 2 … 12/14
Part 3 … 10/14
Part 4 … 8/11
Part 5 … 9/12
Total … 47/59
うーん、もうちょっと取りたかった、、
絶対見直ししなかったせいですよね、、笑
挑戦してみた私からみなさんにメッセージ
わたしが受験生だったのはもう10年以上も前ですが、大人になった今でも理解のしにくい文章内容はたくさんあると感じたのが今回の挑戦で思ったことです。
それを高校生や高校を卒業して間もない受験生が読んで理解するにはちょっと難しいのではないかと感じました。
試験問題からのメッセージを受け取ってみて!
ただ、入学試験というのは、その大学・学部からのメッセージだと私は考えます。
入試問題の中には、
「こんな学生に来てほしい」
「うちの大学に入学後は、こんな内容の学びが待っている。だからこれくらいはできてほしい。」
という大学からの思いが込められているはずです。
高校生に戻れるものなら入ってみたいと思った早稲田大学の商学部には
「広告論」
「イノベーションとアントレプレナーシップ」
「マーケティング・コミュニケーション論」
など科目名を聞くだけで興味をそそられるものが開講されていますが、
それらは人、ひいては人間の脳内にまでアプローチをして学び・研究を深めていくことができます。
人間の心理や脳科学を商いに応用する研究や実験は
アメリカでかなり盛んに行われている分野です。
それらの日本語に翻訳されていない文献や資料は膨大にあり、それらをある程度読むことができ、自分で興味をもって学びを深められるようなレベルの人に入学してほしいというメッセージのようにも感じます。
ホテルでの会話・脳科学・社会問題・現代社会の細部・時事問題と人の行動、ざっくりいうとこんな5題が出題されていて、高校生のうちからこういった情報に敏感になっておいてほしいという思いのようにも感じます。
みなさんがどんな学部・学科を目指そうとも、必ず入試問題を早めに見て、大学からのメッセージを受け取ってから勉強した方がいいです。
ただ、過去問をやってみて
「ああ、単語が難しかった」
「文法もっと勉強しなきゃな」
「もっと速く読めるようにならなきゃ」
ではなく、
「普段から日本や世界で起きている問題と関連させながら勉強しよう」
「物語が読めるようになるというよりは、ニュースやオンラインマガジンで取り上げられるような文を読める必要があるんだ」
というように、入試問題から感じとれる大学が求める学生像に近づくことを意識した受験勉強をするのがいいでしょう。
対策は?どのレベルまで英語力をもっていけばいいの?
とはいえ、まずは合格することが大事!という人も多いでしょう。
せっかく私が問題にチャレンジしてみたので、
早稲田大学を受ける上で到達してほしいレベル感を
みなさんにお伝えします。
Passive Vocabulary(受動語彙)を8,000語習得することを目指しましょう。
英検®準1級を余裕で合格できるレベルを目指しましょう。
TOEFL®TEST iBT 80以上とれる実力を目指しましょう。
wpm150 のリーディング速度を習得しましょう。
Passive Vocabulary 8000語
Passive Vocabulary(受動語彙)とは読んだり聞いたり、受動的な言語活動において理解できる単語のことです。
それを8000語習得すること目標にしましょう。
これは英検®準1級に出題される単語が9割以上理解できることと同等のレベルです。
これ以上の語彙力は余裕があれば身に付けておいてほしいですが、周りの受験生もこれ以上に語彙力がある人はほとんどいないはずです。
8000語を身に付けてなお、分からない単語が出てきたとしたらそれはみんな同じですので焦る必要はありません。
また、8000語の単語がわかる状態にしておくことで、単語の語源や接頭辞・接尾辞・語根なども知っている単語の中から共通点を見い出し、初見の単語であったとしてもある程度推測ができるようになります。
英検®準1級を余裕で合格できるレベル
英検®準1級を余裕合格できるレベルというのを挙げたのは、
上述の通り8000語レベルを測る良い指標になることに加え、
文章題の内容が社会問題・歴史・政治・経済・心理・自然科学・文化などなど多岐にわたって出題され、文章量も今回私が挑戦した文章の長さと似ているためです。
このような分野の文章を読むことに抵抗がなくなるようなトレーニングには向いている試験だと感じます。
また、エッセイライティングや面接も準1級レベルのものは十分合格できるくらいにしておかなければ、受験後に「結局受験英語は使い物にならない」という印象だけが残ってしまいます。
英文産出力も鍛えておくことで、記憶もより強固なものになります。
受験する大学や、受験方式によっては英作文があったり、英語面接があるところもありますしね!
TOEFL®TEST iBT 80以上とれる実力
TOEFL®TEST iBTも英検®と同様に、内容が多岐にわたる試験で、より内容も難しい問題が出題されます。
その中でも落とすべきでない問題をしっかり見定めて取りきる力を養いましょう。
内容がアカデミックよりの文章なのでこれが読めればまず早稲田の商学部の英語は問題なしです。
ただ、入試問題とは形式や目的が大きくことなる試験なので、出願の際に利用したり目的があったりする場合を除いては、わざわざ受ける必要はありませんし、これに時間をかける必要もありません。
使う場合は、似たような題材の文章問題を練習してみたり、音読や語彙数増加のためのトレーニング教材として使うといいでしょう。
wpm150を習得しよう
wpmとは“words per minute”の略で分速単語数です。
話す・読む・タイピングなどの速度測定に使われる単位です。
受験においてはリーディングのwpmを150以上にすることを目標にしましょう。
大事なのは、
✖1分間で150の単語をただ目で追えるようにするのではなく
◯150単語で構成された文章の内容を1分間で理解できるようにすることが目標です。
ちなみに日本の高校生平均はwpm80程度、
英語圏の小学5年生がwpm150程度、
英語圏の高校生はwpm210~260程度です。(もちろん人によりますが、、)
今回私が受けた早稲田の英語入試問題に載っていた英単語の数は3,000語を超えていました。
順調に分速150単語読めたとして、3,000語の英文を読むには20分かかりますよね?
問題数は59問ありました。
語彙問題・文法問題・語句整序問題・内容一致問題などさまざまありますが、
1問につき平均1分間の考える時間と解答用紙にマークする時間を要したとすると、59分かかりますよね。
試験時間90分-(20分+59分)=11分
wpm150で読むことができてやっと11分の見直し時間が確保できる状態になります。
wpm100の状態で挑むと、時間ぴったりで終わる計算になるので、
見直しなんてできませんし、最後の方はきっと焦って内容が頭に入ってこないのではないでしょうか?
wpmの上げ方は長くなるのでここでは割愛します。
またどこかでお話しするかもしれませんがお急ぎの方やwpmを測定してみたい!という方は
一度 武蔵小山校までいらしてください!
見直しをしましょう。
これらができればあとは余った時間で必ず見直しをしましょう。
(私はしませんでしたが、、)
(言われんでもやるわ!ってツッコミも聞こえてきます、、)
問題慣れしていない私で15分余すことができたので、見直しをしていればもっと素点をあげられたかもしれません。
見直しってそもそもどうやってやるの?と思った方は要注意です。
早めに対策をしましょう!
まとめ
さて、前後編に渡って企画をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
受験から10年以上経っている私の早稲田の英語挑戦企画でしたが、何か一つでもみなさんの参考になることがあればいいなと思ってやってみました。
過去問をたった1科目、1回分やっただけで分析にはかなりの時間がかかりますね。
目指す大学・学部が決まった時点ですぐに過去問を1年分やってみてください。
自分のできていること・足りていないところ、問題の特徴、大学学部からのメッセージを分析することでこれからの学習の道しるべになるはずです。
そんなの自分じゃわかんないよっ!
って思ったあなたは武蔵小山校の優秀な先生に頼るのも選択肢の一つとして考えてみてくれると嬉しいです!
All right. So much for my challenge!
I’ll see you guys again soon!