こんにちは!武田塾武蔵小杉校の三浦です。
合格体験記第4弾として一浪して早稲田大学創造理工学部総合機械工学科に得意科目選考で合格してくれた井上くんの記事をお送りします。
本当は東京工業大学を第一志望にしていたのですが、受かるとは思っていなかった早稲田に合格し、現役時代の失敗も含めてたくさん反省点が盛り込まれています。
受験生のみなさんも参考にして勉強を頑張ってください!
東京農業大学第一高等学校卒 井上由雅くん
東京理科大学工学部 合格!
早稲田大学創造理工学部 合格!
明治大学理工学部 合格!
浪人をしてよかった?
納得のいくところまで勉強出来ました。
浪人生活を終えての気持ちはどうですか?
正直、(第一志望だった)東工大に落ちてしまってちょっと悔しさはあります。落ちて次の日は一番悔しかったんですけど、私立で早稲田に受かることが出来たので、ほぼほぼ満足しています。去年、下手にMARCHとかに受かってなくて良かった気がしていて、この一年ちゃんとやれば早稲田まで行けたし、自分で納得のいくところまでは勉強ができたので、浪人して良かったと思っています。
どこかに受かるだろうと思っていたけれど
武田塾には浪人生として4月に入塾したけれど、現役の勉強はどうだったの?
現役生の勉強は大失敗しました。まず、高校受験のときに、自分の中ではそこそこレベルが高い高校の一番難しい学科に、なんとなく勉強して通ったので、受験をそもそも舐めていたところがあったんです。そのまま受験を舐め続けていたんですけど、根拠のない自信だけはあって、現役のときは受験情報を集めたりもせず、何をやったらいいかも全然分からなないまま、やりたいことをやりたいときにその日の気分で勉強をしているだけでした。基本的に家で勉強する感じで、適当に問題集をやって、解説を見て理解したつもりになって、復習もせずに突き進んで勉強していました。勉強時間もこの1年間に比べると明らかに少なくて、どこかに受かるだろうと思っていたんですけれど、結果は全然ダメでした。
東工大を目指したいと思った理由
はじめは東大に行きたいと言っていました
なんで東工大を目指すことになったの?
まずは中学校のときに友達にふざけて東大に行きたいって言っていたんですけど、それは口だけで行動が伴っていませんでした。高校受験の直前期に、休み時間に友達とふざけて筑駒(筑波大学附属駒場高校)に行くとか言っていて、その延長で東大に行くって行っていたんですよね。謎の自信を持っていたんですよ。
でもそうやって周りに言うのは勇気がいらない?
アホだったんですよ。今だったらそんな簡単には言えないですよね。あのときは正確な凄さを分かってなかったんだと思います。
なので、高校三年生の夏の三者面談のときに東大は無理だよねってなって、僕が悩んでいるとお父さんが東工大の赤本を買ってきてくれて東工大が志望校になりました。そのときの三者面談で名前が上がってたんですけど、お父さんが乗り気になったのか赤本を買ってきてくれて、自分も行きたいなって気持ちが出てくるようになりました。
現役時代の実力は?
正直、どれくらいのレベルだったの?
周りの人がどう思っていたか分からないですけど、今思うと現役のときは全然無理なレベルだったと思います。あのときの自分がもっと頑張ってたら、東京理科大学くらいまでは行けたかもしれないんですけど、そこから上のレベルってかなり違うってことが今だと分かるようになりました。
浪人も結局は基礎のやり直し
浪人生活は楽しんで勉強出来ました
浪人するときの選択肢
塾は主に親が調べていて、僕は宅浪するつもりでいたんです。親が調べてくれたなかで、僕的には授業を受けたく無かったんで、ここに来ました。この一年、本気で頑張ればイケるという、またそこでもよく分からない自信があったんで、自分で勉強していきたいと思っていたんです。だから、授業を受けるのも好きじゃないし、厳しい塾でバチバチに縛られるのも嫌だなって思っていました。
浪人生活はそこそこ楽しんで勉強出来ました。最初は簡単なレベルから、数学だと『基礎問題精講』とかをやって良かったなって思っています。意外に知らないことがたくさんあったんで、それをまずは無くせて良かったです。
数学はもともと得意だったの?
学校の成績的には数学の方が良かったんですけど、レベルの高いものをやるにつれて物理の方が解けるようになって、数学はレベルが上がるとよく分からずに出来なくなっていきました。高一から『青チャート』をやっていたんですけど、全ての問題をやろうとし過ぎて、1Aも1しか出来ていなかったり、つまみ食い状態になってしまっていて、他はセンスに任せて解いてしまうような状態だったんです。
浪人の勉強では、バランスよく全分野の基礎を理解することが出来たので、センス任せで解いていたものを知識ベースで解けるようになりました。そのおかげで自分の中に経験値が積もって心の余裕も持てるようになりましたね。
記憶に残っていること
指導されて記憶に残っていることってある?
最後の11月くらいなんですけど、校舎長の青山先生から復習して覚えなければいけないところが曖昧だと、厳しいことを言われてから、もう一段勉強の質を上げようと思いました。次、またもう一回やったら絶対に解けるようにするという意識を持って、なんで出来なかったのかってことと、どうやったら出来るようになるのかってことを考えて、ひとつずつ完璧にしていきました。
実は途中で入院しちゃうようなトラブルもあったけど、ちゃんと受験出来てよかったね。
持病なんですけど、勉強しようとして数十分するとお腹が痛くなって、痛みが引くまで我慢して休憩して、そこから直ぐに動き出せるかと言えばそうではなくて、という状態が頻繁に起きていました。正直なところ、休憩する口実が出来てラッキーだくらいに思っていて、そこで焦って無かったんですよね。途中で入院とかもあったんですけど、薬を変えたらすごく体調が良くなって勉強も出来るようになりました。夏に1ヶ月くらい勉強が止まってしまったんですけど、それが無くなってからは気を取られることなく、勉強に集中出来るようになりましたね。
井上くんが持っている運が勝ったってことだとも思うんだよね。正直、復帰してからは見違えるほど勉強が捗っていたように思うし、健康ってのは大事だと改めて思いました。
本番
過去問を遡りすぎたことが反省です
本番はどうだったの?
東工大の受験では、数学の問題をザーッと見たときに解けそうな問題が少なくて、試験全体としてもちょっと焦ってしまいました。自分は過去問を遡り過ぎていて、20年くらい前だと全然感触が違うじゃないですか、東工大を受ける直前に直近の2年を全然解けなくて焦ったんですけど、精神的には立て直して本番には臨めたものの不安材料になってしまいました。
なるほど。かなり実力も上がって早稲田よりも東工大の方が相性的に受かりやすいと思っていたけど、ダメだったのにはちゃんとした理由がありそうだね。その反省は後輩たちにも伝えて欲しい。早稲田の本番はどうだったの?
1時間目で結構心に余裕を持って臨めたんですけど、数学で結局完答出来たのはひとつもなくて、取れそうなところを取っていってという感じでした。結局、物理は体感6割くらいしか取れていないと思うんですけど、物理が良かったからか、得意科目選考で受かることが出来ました。化学は半分も取れていないと思います。
だから東工大を受ける前日に、早稲田に落ちたと思っていたんで、その分東工大の勉強をしておけば良かったんじゃないかとか後悔していたんですけど、こういうこともあるから受けておいて良かったと思いました。
受験にとって大事なもの
井上くんが思う受験に一番大事なものって何?
出来るだけ最短な道をひたすら進むことです。情報を集めることを疎かにして迷走してしまって失敗したので、何を勉強したら良いかとか、志望校の情報を集めることが一番大事だと思います。
あと、後輩へのアドバイスとしては、周りが賢そうに見えても意外と賢くないと思った方が良いです。駿台の模試で大失敗したときは、自分に心の余裕が全然なかったからなんですけど、逆に私立の入試で結果を出せたのも、周りが賢くないと自分に思い込ませられたから成功出来たんだと思います。
余裕が無いとどんどん問題が解けなくなって、余裕が無くて解けなくてという負の連鎖状態が続くんです。取るべきところを取れたら大体のところは受かるのに、それが取れなくて受からなくなってしまうので、そういうところを本番で考えられるように心の余裕を持てる訓練していた方が良いと思います。
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