川崎総合科学高校から現役千葉大学合格！【2022合格体験記】

こんにちは！武田塾武蔵小杉校の三浦です。

２０２２年合格体験記第４弾をお送りします。今回は、自ら物書きをしている本松くんに、自分の思いを文章で綴ってもらいました。

高校一年生から、千葉大学の飛び入学を目指して特殊な受験勉強を送ってきた彼の言葉を読んでみてください！

川崎市立川崎総合科学高校　本松聖琉くん

千葉大学園芸学部　合格！

本文

私の受験生活は孤独との戦いでした。

私は、高校2年生まで飛び入学制度を利用して、千葉大学理学部生物学科に進学しようと考えていました。早く高校生活を終わらせて自分の好きな研究に打ち込みたいと思ったからです。高校に入りたてであるにもかかわらず、学校行事や授業など、自分のやりたくないことをやらされる高校生活が嫌だったのです。そのために高校１年生から受験勉強を開始し、2年生になってから過去問演習を始めていました。ところが、先生から授業をちゃんと受けなさいと言われるようになり、協調性が無い人という評価を与えられて、クラスでもいつの間にか浮いてしまっていたのです。勉強の方も、過去問で数学の正答率が他科目よりも低く、足を引っ張っていることに気付きました。周りにどう思われようと、自分がやってきたことが正しいと証明したいと思い、数学を含めて満遍なく点数を取らなければいけないと考えました。そのとき、効率よく合格点まで持っていこうと思い、武田塾に相談に行き、アドバイスを貰いながら数学の本格的な対策を始めました。

武田塾に入ってからは、必要な参考書やその使い方を教わり千葉大学の合格点を取れるところまで成績を上げることが出来ました。ところが、千葉大学の飛び入学には単純な一般入試レベルの学力だけではなく、自分をアピールするための経験が必要でした。そのため生物学オリンピックに挑戦したのですが、残念ながら失敗してしまいました。もしダメだったら、京都大学を受験しようと心に決めていたので、千葉大学の飛び入学を諦めて、３年生になっても受験勉強を続けることにしました。京都大学に入れたら上のレベルで研究が出来ると思い、新しい目標に期待を寄せていました。

そのころになると、こうした生活にも慣れて、３年生になると周りも受験勉強を始めることになるのですが、だからといって自分自身に大きな変化があったわけではありませんでした。勉強とは、いつでも孤独との戦いなのです。

ここからは挫折と失敗の連続です。何もかもを投げ出したくなることも多々ありました。そんなときは、自分が大学でやるであろう夢を想像するなどして、何とか乗り越えました。ですが、一通り参考書が終わって、京都大学の過去問を解き始めるようになると、得意科目を中心に段々と受験勉強が楽しいと感じられるようになってきました。ところが、共通テストで使う日本史の勉強の方がもっと面白くなってきたのです。小説を書くことにも意欲を持っていた私は、慶應大学の文学部を併願校として受験勉強をすることに決めました。

そして、共通テスト対策の時期がやってきました。私が志望していた京都大学総合人間学部は、合否に日本史の点数しか使われず、とにかく楽しく日本史の勉強を続けていたのですが、他の科目は二次試験でしか点数が換算されないので共通テスト対策に力は入れず、京都大学の過去問演習ばかりを続けていました。その結果、志望していた総合人間学部の足切りに引っ掛かって二次試験を受けることは出来なくなりました。日本史は89点を取れたのですが、この結果はしょうがないなと思いました。

さて、どうしようかと思い、大学調べをしていると千葉大学園芸学部が自分に合っているなと感じて、第一志望にしました。大学の過去問演習では、分かる問題が多く、正答率も比較的高く維持できたので、あまり焦ることなく受験を終えることが出来ました。

京都大学であろうと千葉大学であろうと、そして慶應大学の文学部であろうと、自分のやりたいことを目指して勉強を続けてきたので特に後悔はありません。１年生から受験勉強を始めていて良かったと心からそう思えました。

受験生へのメッセージ

高校3年間で、自分の中ではこうやりたいのに、周りがどうも自分に合わせてくれないと嘆くことは、結構沢山あります。ここで、仕方ないと気儘に受け入れるか、周りを蔑視して反抗していくかは、あなたの選択次第です。ここで、反抗することを選ぶと、周りは「お前には協調性が足りない」だの「周りを見ろ」だのと言ってきます。さらに反抗を続けると、あなたは誰からも相手にされなくなります。そこで反省もせずに、孤独を選択するのなら、また新しい地獄が待っています。その地獄で、自分が納得できる道を選び続けてみて下さい。その選んだ道の先は、第一志望校合格かもしれないし、そうでないかもしれません。しかし、そのどちらの結果でも、あなたの心は爽やかな達成感に満ちていることは間違いありません。兎に角、自分の信じた道を進み続けて下さい。応援しています。