北里現役合格!分からないを発見して解決!【2021合格体験記】
こんにちは!武田塾武蔵小杉校です!!
お待たせしました。2021年度の合格体験記第一弾をお送りします。
今回登場いただくのは、北里大学医療衛生学部に合格した野崎知葉さんです。
入塾当初は順調だったものの徐々に課題が明らかになり、あの手この手で解決策を検証していくドタバタ劇となりました。納得しないと嫌だ、でも自分が何が分からないのか分からない、そんなところから課題解決の道を探っていけたのは、担当の田中先生と三上先生が懇切丁寧に生徒のことを考えてくれたおかげです。
課題解決のおかげもあって直前で一気に成績を上げて合格点を取れるようになったのですが、今度は本番で緊張して・・・と最後まで気を抜けませんでしたが、無事に合格してくれて校舎全体で喜んでいます。
理由は分からないけど勉強が上手く行ってない。自分が何が分からないのか分からない。どこかでそう思っている受験生にこそ、この記事を読んでもらいたい。そして、もしそんな不安を抱えているならば、気軽に受験相談に来てみてください。ひとつひとつの課題と真摯に向き合うべく、武田塾武蔵小杉校でお待ちしています。
左:三上先生 中央:野崎さん 右:田中先生
(インタビューに際しては、新型コロナウイルス感染症対策に十分配慮して実施しております)
野崎知葉さん/関東学院高等学校
北里大学 医療衛生学部 合格!
横浜薬科大学 薬学部 合格!
昭和大学 保健医療学部 合格!
担当講師:三上鉉人先生(早稲田大学理工学部)、田中智大先生(慶應大学商学部)
それまでの勉強はデコボコでした。
―合格して驚いてる?
野崎 あんまり受かった実感は無いです。補欠の繰り上げ合格ですし、受けた感触としても、受かったらラッキーぐらいに思っていました。当日は、そんな緊張しないで出来たのかなって感じで、北里は理学部で一回受けたから教室の雰囲気も分かってたのは良かったかな。
補欠が10番目で、調べたら、そこまで繰り上がる年が5年に1回くらいらしくて、無理だろうなって思って後期のことを考えていたんです。だから、今も受かった実感がないです。
―武田塾に通う前の成績ってどうだったの?
野崎 ちょうど一年前の3月に入塾しました。そのときは化学が得意じゃないって思っていたんですけど、もともと通っていた塾で化学が取れなかったのと、英語が身に付いていないなと思って、別の塾を探しました。近所の方が通いやすくて、かつ個別が良くて武田塾を選んだ感じです。
それまでの勉強はデコボコでした。中高一貫校で中3のときから数ⅠAが始まって、そのときは暇でずっと数学をやっていたから得意になったんですけど、高1になって他の科目も増えて忙しくなると数ⅡBが出来なくなりました。
―最初、広島大学を目指していたんだよね?なんで広島大学を目指そうと思っていたの?
野崎 最初は、広島大学の医学部保健学科の作業療法専攻を目指していました。
もともとカープファンで、野球観戦が好きでスタジアムが近いから広島に行きたいって思ってたから広島に行きたかったからです。今は無観客の状況が続いて、広島行きに若干の諦めが出てきています。
作業療法学科に行きたいって思ったのは、お父さんが手術をしたときに、手術は大丈夫だったんですけど、後遺症で手足が動かなくなって、リハビリで作業療法士さんに助けてもらっていたときに、そういう職業があることを知りました。それまでは、資格が取れればいいなと思って薬学部だったんです。広島の。だけど、そういう職業があることを知って、自分もその道に進みたいなって選びました。
―でも目標の半分は実現しているのはとても良かったね。
自分でも「何が分からないか」分からなかった
―武田塾ではどういう風に勉強を進めていったの?
野崎 最初は数学と英語から始めて、後から化学を追加しました。最初、数学はよかったんですけど、英語の単語テストが全然上手くいきませんでした。興味のある暗記は出来るんですけど。化学も一緒でカタカナが覚えられなかったんですよね。
田中 とにかく効率性を重視するやり方で勉強方法を伝えていきました。野崎さんは、理系的に、納得しないと出来ない子だったので、理に適ってる勉強方法を理解してくれた方が良いと思って進めました。
三上 理論化学は学校でやったのもあって、難しい問題以外は解けてて結構できる子かなって思ってたんですけど、無機化学に入ってからは、学校の授業でやっていなかったようで躓きが多発するようになりました。
野崎 有機の方がカタカナが多くて苦手でした。長い単語を覚えるのが苦手で。
―数学はどうだったの?
田中 出だしがめちゃくちゃ良かったから、このまま順調に行くんだろうなと思ってました。最初の1〜2ヶ月は僕の持った生徒の中で最速で基礎問のⅠAⅡBを完璧にしてくれたんです。でも、最初ガンって伸びと思ったら、数Ⅲが全然出来るようにならなくて急に沈んでしまったんですよ。そのときまでは広島行きが見えてたのに・・・原因は解明出来たんですけど、時間切れで解決までは至りませんでした。
野崎 自分でも「何が分からないか」分からなかったんです。
田中 だから検討できる限りの仮説を立てては検証しての繰り返しをしていたんですけど、結局、数学で使う文字の定義が分かっていなかったんです。たとえば、極限ってイコールにならないのに何故イコールなのかとかってことをずっと考えていて、定義を曖昧なまま理解しようとしていたようで、全然勉強を進められなかったんですよね。
野崎 夏ごろには、もう数Ⅲをやりたく無いって思うようになって、最終的に折れました。
田中 4ヶ月くらいトライはしたんですけど、9月末くらいに諦めましたね。それまで、『基礎問題精講』を進めようと思っても無理で、次に計算だけ出来るようにしようと思っても、そもそも計算の原理に納得が出来てなかったから無理で、『やさしい高校数学』からやろうとしたけど、今からこれをやるにはリスクがあるなとなって、時間切れでした。
野崎 自分の中で、かなり数Ⅲを切るか迷ってたんですけど、このまま数Ⅲをやったら、ⅠAⅡBが死ぬと思って切らざるを得なくなりました。
英文法の授業を受けてなかったんです
三上 その時期は化学も無機とか有機で躓いてました。
田中 たしかに英語もその時期で狂いはじめてたし、いろいろなものの歯車が合わなくなりましたね。英語で衝撃的だったのが、長い1文は1行にしないと分かりにくいから、すべてを1行に書き直してから解くみたいなことをやっていたりしたんですよね。それだと時間が間に合わないから、やらないで読めるようにしようって言って、やらせませんでした。
―それで読めるようになったの?
野崎 はい。
―読むのは早くなった?
野崎 はい。
―ちゃんと出来るようになってよかったね。夏は辛かった?
野崎 コロナで夏休みがなくなって、学校で友達と喋っていたら、結構みんなも同じようなことを言ってて、自分だけじゃないんだなと知って気持ちを保てました。でも、数学Ⅲを切るときはめちゃくちゃ落ち込みました。数学ⅠAⅡBにシフトしたら、もう忘れかけていたんですけど、まだ解けるし、なんとかやっていけるなって思って元気になりました。
田中 そのⅠAⅡBの調子が上がり始める段階で、英語も調子が上がりはじめました。本当に全部が数学次第で調子が変わるんですよね。
三上 たしかに化学もちょっとずつ上がりはじめてましたね。
―気持ちの持ちようなのかな?
田中 ただ、最後の方で英語に課題が出てきましたね。単語読みが抜けなくて、なんのために文法や構文を勉強してきたんだってびっくりするという。
野崎 学校で付いた癖なんですけど、英文法の先生が文法の授業をしてくれなかったんです。なんか、外国のスピーチとかプレゼンテーションの動画を見せられて、お前たちもこうなるんだって言われながら、英語で発表の練習をするみたいな感じでした。そうやって、文法の授業をしないままの3年間でした。その先生が高1から高3まで持ち上がりで文法の解説は受けてないんです。ただ、単語のテストはあって、授業はプレゼンテーションしか無かったから、単語を並べてなんとかやっていくしか無かったんです。
自分は中間と期末の成績が良い子だけが集まるクラスに入ってて、出来ていることが前提で授業が進められるから、自分は下の方だったし全然分からないままだったんです。そこには中間も期末も取れるし勉強も本当にできる子がいっぱいいて、そのトップの子にレベルを合わせて授業が進んでいくんですよね。
ー武田塾でも文法と構文はしっかりやったはずだけど、どうやって田中先生のチェックをすり抜けちゃったの?
野崎 最初は文章を読まなかったから、長文で使うって意識が無かったんです。どこが不定詞でどこが関係代名詞かとか、文法問題の解き方は分かるけど、それをどう訳したら良いかが繋がらないまま進んで、長文で躓いてしまったんです。
田中 解釈の段階で確認に漏れがあったのかなと思いました。基本的なS V O Cとかの構文は出来ていたし、例題の訳出も出来ていたんですけど、文法項目ごとに意味の取り方まで整理出来ていなかったことに後から気付いたんですよね。野崎さんは、基本的に言われたことはやるけど、言わなかったことは全く意識の外に置かれてしまうから、参考書ごとの繋がりをもっと説明しておいた方がよかったんですよね。
緊張が最後の敵!
―本番までにどれくらい出来るようになったの?
野崎 共通テストの予想問題では8割を切らないくらいの実力まで持っていけました。
田中 覚醒したのは、読み方が変わったからハマるようになったんだと思います。鰻登りというよりは滝登りでしたよ。今まで噛み合っていなかったものを噛み合わせられたおかげで、共通テストだけではなく私大の過去問でもしっかりと点数を取れるようになりました。
三上 11月ごろから3〜4週間、大丈夫かなって思いながら、ずっと同じ調子で振るわない状態が続いたんですけど、いきなりガーンと伸びたのが共通テストのZ会パックを解きながらでした。一旦上がりはじめたら小さな修正ポイントは出てきたものの、クリティカルな弱点は無くなりましたね。このままいけば、私大は全部抑えられそうってのはあったんですけど、本番で・・・
野崎 もともと練習していた予想問題と傾向が変わっていて、緊張した結果、共通テストでは大失敗したんです。
英語リーディング:36/100 英語リスニング:60/100
数学ⅠA:67/100 数学ⅡB:30/100
化学:28/100
田中 そうなんだよね。共通テスト後に帰って来てあの数字を見たとき、下手したら全落ちってのが頭をよぎりました・・・とにかく共通テストの二の舞にならないように、私大へ向けて準備をしていきました。最後の2〜3週間はそればかりでしたね。パニックを起こしそうになったときに如何にリセットするかの方法をたくさん準備していきました。
パニックの起こる原因が、出題傾向が変わるとか、人と人の距離が近くて緊張するとか、一番やばかったのが周りのページをめくる音が聞こえて自分だけ取り残されているかもしれないって思うとかで、めくると言っても前のページに戻る人もいるのに自分の中で焦ってしまったりで、そういうときにリセットする具体的な策を講じました。
三上 僕も、気持ちが焦っているなと思ったら、ルーティンを作ってリセットするように言いしました。過去問の演習を見ていると、内容面では成熟していたので、本番までにメンタルの部分をケアできたらなと思っていましたね。
―本番で言われたことは実行出来た?
野崎 焦って、この問題は解けないなって思ったら、飛ばして次の問題に行ったりとか、一回表紙を見てリラックスをしてから解くとかはやりました。
北里は、理学部を受けたときに英語の傾向が変わっていて、多分医療衛生でも変わるんじゃないかと予想してたら、その通りに変わっていて、だよねって思いながら冷静に対処できました。化学の試験形式も、同じ時間で好きな問題を解いて良いって形式だったから、傾向が気にならなくてよかったのかなと思います。
―すごい成長だね。それを言われて直ぐに修正できること自体がすごい力だと思う。言われても簡単に変えられない人の方が多いし、そういう力を伸ばすことの方が時間が掛かるから。
田中 なんでそれを共通テストで出来なかったんだって感じですね。タイミングもあって、実力が伸びてからじゃないと本番で自分をコントロール出来るのかって課題が見えてこないから、最後の模試の後に実力が伸びてきて、共通テスト前に気付けなかったのが残念ですね。もう一回模試があれば良かったです。
ー自分ではどう捉えている?
野崎 共通テストが終わって自分ってヤバイなって思いました。もう一回そうなりたくないってことがずっと頭にあって、私大の試験に臨みました。
―それは良かったよ。何が自分の良かったところだと思う?
野崎 英語は、最初本当に半分勘で読むような人間だったし、文法とかも無理だって思ってたけど、田中先生に言われた通りに読む練習をしたら意外と出来るなって思えました。化学も、三上先生に言われたところが出やすいんだろうなって思って、系統分析とかをやって得意にしてたら、北里の本番で本当に出て来たし、それが良かったです。
―自分と同じような受験生へのアドバイスってありますか?
野崎 一年前の自分に言うならば、そんなに焦らないで欲しいです。8月末までにこれが終わんないと受からないって思ってました。次はこれをやらなきゃダメだとかって考え方を持って今の勉強がグチャグチャになるより、今あることを一所懸命にやりなって言います。だから、ちゃんと勉強すれば成績は上がるから焦らないでって言いたいですね。
ー今日はありがとうございました!これから大学生活を楽しんでください!
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