こんにちは、武田塾茂原校です。
教育業の仕事をしていると、不登校の生徒さんやご家庭から相談を受ける事もよくあります。
武田塾茂原校でも、そのような受験相談は何度もありましたし、現在実際に通っている生徒さんや過去に通っていた生徒さんも沢山います。
不登校における悩みごとは、小学生から高校生まで人それぞれだと思いますが、やはり進学に伴う相談を受ける事が一番多いです。
取り分け高校受験では、内申点や出席日数が合否に大きな影響を与えるため、中学生やそのご家族の方は特に不安も大きいかと思います。
(大学受験の場合、少なくとも一般受験には内申点は関係ありません。高校の卒業資格は必要ですが、それも高卒認定試験で代用可能な為、高校受験と比べた場合、入試本番で結果さえ残せれば、どの大学にでも合格する道は開けています。)
※高卒認定試験について知りたい方はこちらの記事をどうぞ
そこで今回は、不登校の中学生が「高校から心機一転頑張りたい!」と言う場合に、お勧めの千葉県の高校を紹介していきたいと思います。
中学校で不登校の場合、高校進学は厳しいのか?
千葉県の高校受験の仕組み
中学校での不登校の生徒さんの高校進学について考える際、まずは千葉県の高校受験の基本的な仕組みを知っておく必要があります。
これについては、過去の以下の4つの記事にて、詳細に記していますので、興味のある方は是非ご一読下さい。
千葉県高校入試完全ガイドシリーズ①千葉県高校入試の近況と変更点について
千葉県高校入試完全ガイドシリーズ④千葉県の私立高校受験について
さて、上記の記事では、千葉県の高校受験の様々な点について説明していますが、今回のテーマにおいて重要なのは、高校受験の場合、殆どのケースにおいて内申点や出席日数等の調査書の内容が重要になってくると言う点です。
内申点が全く関係ないケースと言うのは、基本的には私立高校の一般受験のみです。
ただ、これについても出席日数は、合否判断に影響を与える場合があります。(都道府県ごとに高校受験の仕組みは異なりますが、ここら辺の大まかな仕組みや事情は、恐らくどの都道府県でもほぼ変わらないかと思います。)
その為、中学校での不登校の期間が長いと、卒業後の進路について、選択肢がやや狭くなってしまう事は残念ながら否定できません。
ですから、もし可能であれば学校に通えるに越した事はないとは思います。
かと言って、学校に行くのがどうしても辛いのに無理して通う事も、(様々な考え方があるかもしれませんが)、個人的にはお勧めしません。
では、そう言う場合、どんな選択肢があるのか、以下で紹介していきます。
不登校生が進学しやすい千葉県の高校(公立学校)
公立高校の場合、どうしても内申点や出席日数等、調査書の内容が合否に与える影響が無視できない為、基本的に不登校生にとっては不利になってしまいます。
千葉県の公立高校では、ざっくり言うと入試当日の5教科の試験の得点と3年間の内申点との合計点が合否の決めてになります。(これはかなり大まかな説明なので、詳細は上記で紹介した4つの記事を参考にして下さい。)
不登校の期間が長いと、どうしても内申点は低くなりがちでしょう。ですから、その分は当日の試験で挽回しなければなりません。(少しでも内申点を確保する為に、可能であれば、定期テストだけでも受けに行って欲しいです。)
出席日数については、最近は不登校になった理由がハッキリしていれば、「自己申告書」を提出する事で配慮をしてもらえるようになってきてはいます。
とは言え、出席日数の不足が不利な要素になってしまう部分は否めません。
そんな中で、不登校の生徒さんにも目指しやすい公立高校がありますので、以下で紹介します。
地域連携アクティブスクール
地域連携アクティブスクールは、「中学校では十分に力を発揮しきれなかったけど、高校では頑張りたい」という意欲を持った生徒に対して、企業や大学など地域の教育力を活用しながら、「学び直し」や「実践的なキャリア教育」の場を整備し、自立した社会人を育てる事を目的に設立された新たなタイプの学校です。
カリキュラムも、その点を考慮して、中学生範囲からしっかりとやり直してくれます。
ですから、不登校時の習っていない範囲について不安のある生徒さんでも、学び直しがしやすい環境になっています。
学校に行けていない分、「現時点の学力には不安があるけど、通信制高校や定時制高校ではなく、全日制の普通高校でやり直したい!」と言う生徒さんにはお勧めの学校と言えます。
また、一般的に公立高校の場合入試科目は5科目になりますが、アクティススクールの場合、入試科目は英数国の3教科のみです。(それに加えて、作文や面接も実施されます。)なお、入試日程は他の公立高校と変わりありません。
千葉県のアクティブスクールは以下の4校があります。
泉高校
2012年に地域連携アクティブスクールに指定されました。
天羽高校
2012年に千葉県の地域連携アクティブスクールに指定されました
船橋古和釜高校
2015年に地域連携アクティブスクールに指定されました。
流山北高校
2015年に地域連携アクティブスクールに指定されました。
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三部制定時制高校
定時制高校と言うと夜間に通う学校とのイメージが強いかと思います。
しかし、三部制定時性高校は、午前部、午後部、夜間部の三部で構成されており、通う時間帯を選択する事が出来ます。
4年で卒業するのが基本ですが、単位制をとっており、教科・科目を、部や年次を越えて自由に選択することができるため、3年間で卒業することも可能です。
単位制の利点として、ある程度、自分の意思で自由に時間割を作る事が可能な点が挙げられます。
一般的な「学年制」の高校では、1つでも単位が取れない科目があると次の学年に進学出来ません(つまり留年)。
しかし単位制の場合には、留年という概念自体がありません。学年の区切り自体が存在せず、卒業に必要な単位を積み上げていく事が出来るのです。
ですから、自分のペースで学びたい人には向いていると言えます。
また、起立性調節障害などで、朝がどうしてもつらいと言う場合でも、昼や夜の部を選ぶ事で、無理なく通う事が出来るでしょう。
千葉県の三部制定時制高校は以下の3校があります。なお入試科目数は、いずれの学校も5科目となっています。
(三部制でない定時制高校であれば、千葉県内で下記以外に13校存在しています。多くの学校は、やはり入試科目数は5科目ですが、一部3科目の学校もあります。)
松戸南高校
千葉県初の三部制定時制の設置校です。
生浜高校
全日制に合わせて、三部制定時制も設置されている高校です。
佐倉南高校
2022年度入試より全日制の募集を停止して、三部制定時制となりました。
不登校性が通いやすい千葉県の高校(私立高校)
不登校の場合、一般的には公立より私立の方が進学しやすい
地域連携アクティブスクールや定時制高校は別にして、一般的に不登校の場合は、公立高校より私立高校の方が進学しやすいと言えます。
それは繰り返しにはなりますが、公立高校の場合、内申点や出席日数など、調査書の内容が合否に影響するからです。
私立の場合でも、併願を含めた推薦入試には出席日数を含めた調査書の内容が求められます。
しかし、一般受験であれば、内申点は関係なく、当日の入試一発勝負できる場合が多いです。
とは言え、出席日数なども加味して判断されるケースもあり、事前の確認は必要でしょう。
また、当日の入試一発勝負と言う事は、相応の学力がないと合格出来ないと言う事でもあります。
そこで以下では、千葉県の私立高校で、中学生時代不登校だった生徒さんの受け入れ体勢が整っている高校を一部紹介します。
不登校生の受け入れ体制が整っている千葉県の私立高校
秀明八千代高校
通常の併願や単願とは別に、自己推薦と言う仕組みがあり、内申点や欠席日数の基準なく受験が出来ます。
合否は、筆記テストと面接によって判断されます。
東京学館船橋高校
一般受験において、不登校の生徒さんの入学例が多数あります。不登校の場合、その理由を文書の形で提出する事になっています。
千葉聖心高校
推薦入試において、内申点や欠席日数の基準が設定されてはいますが、それに満たない場合でも、「事前相談」に応じてくれます。
直接電話をしても問題ないようですが、難しければ、中学校の先生に相談してみても良いでしょう。
我孫子二階堂高校
一般受験において、不登校の生徒さんの入学例が多数あります。
合否は、筆記試験と面接によって判断されますが、面接で高校では心機一転頑張りたい旨をしっかり伝えられる事が重視されているようです。
千葉学芸高校
推薦入試において、欠席日数の基準がありません。その為、不登校であったとしても、内申点基準(専願で9科18以上、ただし1がない事が条件)を満たしていれば推薦がもらえる可能性があります。
また、仮にそれを満たしていない場合でも、一般受験において不登校の生徒さんの入学例が多数あるようです。
最後に
不登校の生徒さんには、皆、それぞれの事情があると思います。
それでも、多くの皆さんは、今後に向けて、何らかの形で頑張りたいとも思っているのではないでしょうか。
「不登校だけど、勉強はちゃんとしたい!」「進学をして、心機一転頑張りたい!」
「だけど、自分だけでは、ちょっと自信が持てない。」そんな人は、是非武田塾茂原校の無料の受験相談にお越しください。きっと力になれると思います。
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