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【完全ガイド】春先から直前期まで、過去問の取り組み方と目的について

こんにちは、武田塾茂原校です!

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新学期が始まったばかりと思っていたら、既に5月に入りました。

新受験生の皆さんは、志望校は決まっているでしょうか?

既にはっきり決まっている人も、そうでない人もいるとは思いますが、志望校が決まると気になる事の一つが、その大学の過去問ではないでしょうか。

早い人であれば、既に赤本などを購入済と言う人もいるでしょう。

しかし、過去問については、他の参考書以上に、しっかりと戦略を持って取り組む必要があります。

しかも、一旦やみくもに手を出してしまうと、後から正しい方法でやり直そうとしても、取り返しがつかない事もあるのが、過去問対策の怖いところです。

今、何となく目の前の過去問に手を付けようと思っている人がいたら、一旦手を止めて、このブログに目を通してからにしてください。

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そもそも、過去問演習は何のためにする?

過去問(赤本)に取り組む目的は、他の参考書とは全く違う

そもそも過去問対策は、何の為にするのでしょうか?

それは

「志望大学の入試問題が、どのような出題傾向にあるかを知る」事で→「受験勉強の戦略を立てる為」です。

また、

「現時点での実力と合格点との差異を把握した」上で→「それをどうやって埋めていくかの戦略を立てる為」でもあるでしょう。

つまり、過去問演習とは、「その後の受験勉強の戦略(計画)を練る為」に必要なのであって、それを解く事自体で成績を上げようと言うものではありません。

この点において、他の参考書とは、大きく目的が異なります。

当たり前ですが、過去問と言うのは各年度の本番の入試問題です。

言い換えると、その年度の受験生の合否判定をする為に作られたものです。

受験生の学力や成績を向上させることを目的に作られたものではないのです

そこを認識せずに、やみくもに過去問対策に取り組むと、大失敗をしてしまうので気を付けましょう。

 

特に上記で触れた過去問対策の目的の一つである「現時点での実力と合格点との差異を把握した上で、どうやってそれを埋めていくかの戦略を立てる為」の部分、

これを成し遂げるには、本番さながらの形で過去問に当たる事がベストです。

具体的には、本番と同じ時間制限の中で、初見の問題に当たると言う事が大事です。

しかし、一度解いてしまった問題は、その時点で初見の問題ではなくなってしまいます。

ですから、過去問は、どのタイミングで、どのように、どの程度やるか、しっかりと意識して取り組む必要があるのです。

決して、ただ早い時期から大量に取り組めば良いと言うものではありません。

ポイントは以下の4点でしょう。

①時期(いつ取り組むのか)

②目的(何のために取り組むのか)

③方法(どうやって取り組むのか)

④分量(何年分取り組むのか)

これについて、時期ごとに分けて、以下で述べていきます。

 

時期ごとの過去問の取り組み方

4月~5月(春先)

この時期はまだ、本格的に過去問演習をやる必要はありません

ただ、自身の志望する大学(志望する可能性のある大学)が、どのような問題を出しているのか、その傾向を把握する事には価値があるでしょう。

「大問構成はどうなっていているのか」「どの単元からの出題が多いのか」「どの程度記述力が求められるか」「あるいはそもそもマーク形式なのか」・・等々、その傾向を早くから知っておく事は大事です。

また、実際に解いてみる事で、どのくらいの難易度なのかを肌感覚として感じてみる事にも価値はあるでしょう。

ただし、この時期では、大半の受験生は、まだ基礎固めが終わっていないかと思います。

また学校の授業等が十分には進んでおらず、まだ全く触れたことのない単元も残っている場合もあるでしょう。

ですから、この段階で、過去問に歯が立たなかったとしても、深刻に捉える必要は全くありません。

ただ、「1年後にはこの問題を解けるようになっている必要があるんだ!」と言う覚悟を決める材料にしてくれれば、それでOKです。

 

なお、本格的に過去問演習を開始する時には、本番さながらに取り組む必要があります。

具体的には、受験当日と同じ時間制限内で取り組むと言う事です。

ただ、この時期にはその必要もなく、時間無制限で解いて構いません。何なら、「何でも持ち込み可」の試験のように辞書や参考書やらを片手に解いてもOKです。

取り組む分量としても、実際に解くのは1,2年分程度で、あとはざっと見て、傾向を判断するだけで良いでしょう。

以下、まとめるとこんな感じですね。

目的:問題の傾向を知る。難易度を肌感覚程度に掴む

方法:時間無制限で問題なし、他の参考書その他を見ながらでもOK

分量:1~2年分。残りはざっと見渡して傾向をみるだけでOK

 

7月~8月(夏休みごろ)

次に過去問に当たってみる時期として適切なのは、夏休み頃でしょうか。

と言っても、これは受験勉強の進捗によって、個人差が生じます。

具体的には一通りのインプットや基礎固めが終わった時期と言う事になります。

さて、「一通りの基礎固めやインプットが終わった時期」と書きましたが、この時期の過去問演習の目的は、その基礎固めやインプットが、「本当に志望校に必要なレベルにまで達しているかを見極める事」にあります。

この時期も、まだ時間無制限で解いてもらって構いません。

ただし、今度は参考書や辞書などは使わずに解いてみましょう。その意味で少し本番に形式が近づきます。

答え合わせをした上で、間違った問題は当然ながら、解答解説を確認します。

ただし、赤本等は解説が少ない場合も多いので、その場合は先生などに質問しましょう。

この時に、「解答解説を見ても意味が分からない」「初めて知る知識や解法が出てきた。」と言う場合は注意が必要です。

何故ならば、その場合はまだ基礎固めとインプットが足りていない可能性が高いからです。

特に、そうした問題分の点数を差し引くと合格最低点にも到達しないと言う場合には、基礎固め・インプット不足だと判断すべきでしょう。

自分に足りないのが、どの分野の基礎固めやインプットであるのかを、その結果から分析して下さい。

(この工程は出来れば、自分一人だけで判断せずに、周りの先生の力を借りる事をお勧めします。)

何が足りていないかが分かれば、徹底的にそこを補強するのみです。

逆に回答を見たり、質問すれば、「そうか、あの方法か!」と思える問題の点数を積み上げれば、合格最低点を楽にクリア出来るのであれば、基礎固め・インプットの段階はクリアしていると判断して良いでしょう。

自信を持って、アウトプット中心の受験勉強に切り替えていきましょう。

なお、取り組む分量としては、2~3年分で十分でしょう。

この頃には春先に一旦触れてみた問題の事もだいぶ忘れているでしょうから、そうであれば、同じ年度の問題でも構いません。

(その方が、全く初見の問題を後々に残せると言う利点もあります。)

 

以下、まとめるとこんな感じですね。

目的:基礎固め、インプットの完成度を確認する。

方法:時間無制限で問題なし、ただし、他の参考書その他は使用しない。

分量:2~3年分。

 

10月以降(入試直前期)

 最後に過去問に取り組むのは、所謂、直前期ですね。

一言に直前期と言っても、やはり受験勉強の進捗によって、具体的な時期には個人差が生じます。

受験勉強がかなり順調に進んでいる場合で、10月くらいになるでしょう。

この時期の目的は、過去問演習の結果から、受験本番に向けての具体的な戦略を練る事にあります。

まず、合格点まで、あと何点積み上げる必要があるのかを把握します。

その上で、その点数は、具体的にどの科目のどの大問で賄うのかを考えていきます。場合によっては、どの問題は捨て門としてしまおうと考える必要もあるかもしれません。

さらに、その計画に沿って、各大問にどの程度の時間を費やすべきか、その時間配分なども考える必要があります。

そこまでの戦略を考えるには、当然ながら、過去問演習も本番さながらで行う必要があります。

つまり、しっかりと時間を測り、当日と同じ制限時間の中で取り組むと言う事です。出来れば、本番より10分短い時間で取り組んでみる訓練もしたいところです。

分量は、どの時期から取り組むか、どの程度の時間を費やせるかにもよりますが、第一志望に関しては、出来れば10年分くらいは取り組みたいところです。

その為にも、完全初見の過去問を、この時期まで残しておきたいところです。間違っても、普段使いの問題集代わりに過去問を使うと言った事はしないでください。

(と言っても、本番数日前まで過去問を残していても、その後の対策が立てられないので意味がありません。本番一か月前までには必要な過去問全てに取り組んでおくべきでしょう。)

 

目的:受験当日に向けての戦略を固める

方法:時間を計って、本番さながらの形で

分量:第一志望 10年分

   その他 2~5年分

 

以上になります。

繰り返しますが、過去問は、他の参考書とは取り組む意味合いが全く異なります。

その事を肝に銘じて、受験勉強に取り組みましょう。

過去問演習はもちろん、受験に向けては様々な不安があると思います、少しでも不安や悩みがある人は、是非、武田塾茂原校の無料の受験相談にお越しください。

きっと力になれると思います。

 

 

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