こんにちは。武田塾茂原校の高橋です。
皆さんはCEFRと言う言葉を聞いた事があるでしょうか。
ここ数年、耳にする機会が非常に増えてきましたので、「何を今さら・・」と言う人もいるかもしれません。
とは言え、まだ一般常識とまでは言い難い部分もありますし、知らない人も多いと思います。そこで今回はCEFRについて、イチから分かりやすく説明していきます。
CEFR ってどんなもの
CERFとは
まずは読み方ですが、「セファール」と読みます。
お湯を沸かす電気ケトルで有名な会社ではありませんよ・・・、話がずれました。
さて、CEFR(セファール)とは何か?
一言で言えば「語学能力を測る世界的基準」と言う事になります。ただ、これだけでは、まだピンとこないですよね。
英語能力を測る客観的基準
皆さんは、英語は得意ですか?苦手ですか?得意だとすれば、どれくらい得意でしょうか?
「凄く得意です!」とか、「あんまり得意じゃありません。」とか言っても、説得力に欠けるし、得意や不得意と言うのは主観になってしまいますよね。
「客観的に各個人の英語能力を評価する為の基準のようなものはないか?」と言う事を考えた時、皆さんなら、何を思い浮かべるでしょうか。
おそらく、英検やTOEICなどの、民間の英語試験を、真っ先に思い浮かべる人が多いのではないかと思います。確かにこれなら、客観的な評価が出来そうですね。
英検、TOEIC以外にも色々ありますよね、TOEFL、G-TEC、IELTSなどなど・・・。
なんだ、そんなにいっぱいあるなら、それが基準で良いじゃないか・・と思われるかもしれません。
統一的な評価基準
上記の通り、英語の民間試験には多くの種類があります。
当然、それらを運営している組織は、それぞれ別組織になります。ですから、それぞれが独自に問題を作成し、それぞれの基準によって採点し、そして合否判定やランク付けをしています。
日本で最も有名な英語試験は、やはり英検でしょう。 英検(正式名称:実用英語技能検定)は、公益財団法人日本英語検定協会が運営しています。その名の通り、日本の法人です。 ですから、海外で「僕は英検2級です。」と言っても、「それってどれくらい凄い訳?」となってしまいます。
あるいは日本国内であったとしても、「英検2級って、TOEICで言えば、どれくらいの実力に相当するの?」となった時に困ってしまう訳です。 そこで、「国際的に統一的された英語能力の評価基準を作ってしまおう!」と言うのがCEFRです。(厳密には、英語だけでなく、様々な言語に対する基準を定めています。)
CEFRの具体的な中身
この表こそが、まさにCEFR
では、具体的なCEFRの中身を見ていきましょう。
この表は文部科学省が作成しているものです。
まずCEFRの評価基準はC2~A1までの6段階です。日本人のイメージだと、何となくA1が一番高い基準のように思ってしまいがちですが、実際は真逆で、C2が一番上になります。以下C1、B2、B1、A2、A1となります。
そして、各段階のレベル感は、以下のように説明されています。
【熟練した言語使用者】
C2
聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。
C1
いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。
【自立した言語使用者】
B2
自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。
B1
仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
【基礎段階の言語使用者】
A2
ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。
A1
具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。
そして、各民間試験において、どれくらいの成績を収めていれば、CEFRにおいて、どのレベルにあたるのかが示されています。それが上記に表になります。
例えば、英検2級であえば、B1~A2と言った具合ですね。
これによって、異なる民間の英語試験の結果であっても、統一されたCEFRの基準において、その能力を比較する事が出来て、なおかつ世界中の人にそれを伝える事が出来る訳です。
たまに、CEFRを国際的な英語の「試験」だと思っている人がいますが、そうではありません!
CEFRはあくまで上記のような国際基準であって、個別の試験がある訳ではないので、気を付けましょう。
CEFRへの注目が高まった理由
ここまで書いていた通り、CEFRは英語能力の国際的な基準となるものですから、グローバル化が叫ばれて久しい今の世の中では、その注目が高まるのは、半ば必然とも言えます。
しかし、なんと言っても、日本において、このCEFRへの注目が高まる大きなきっかけになったのは、2021年度から始まった「大学入試共通テスト」において、民間の英語試験を活用する方針であった事が大きいです。その際、このCEFRの基準が活用される予定だったのです。
しかし、皆さんご存知の通り、共通テストへの民間英語試験の活用は、ドタバタの末に撤回されました。
しかし、共通テストへの外部試験利用がなくなったとは言え、個別の大学入試試験において、民間の英語試験を活用する大学は、今や非常に多いですし、これからも増えていくでしょう。
また、CEFRは本来、そもそもが、大学入試の為のものではない訳で、その本質的な目的を考えれば、その重要性は増してくるものと思われます。
高校生や中学生の皆さんにとっては、まずは目の前の試験に合格する事が大事かもしれませんが、CEFRについて、簡単な知識を持っておくことは、決して損はないはずですので、覚えておいて貰えたらと思います。
最後に
いかがだったでしょうか?
英語の外部検定対策もそうですが、勉強や受験の事などでは、さまざまな悩みが尽きないと思います。
武田塾茂原校では、無料の受験相談を随時受け付けていますので、(受験相談と言う名前ですが、必ずしも受験に関するお悩みでなくても構いません。)勉強、進路等に関するお悩み等がある人は、是非お気軽にお申込み下さい!
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