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大学受験における英語の重要性
こんにちは。武田塾溝ノ口校講師の日比野です。
今日は、英語が苦手な学生に向けて、英語学習における意識したいポイントをお話しします。
まず皆さんに質問です。
大学入試を見据ええた時、高校で学習する科目の中で、どれが一番重要な科目でしょうか。
答えは、ぶっちぎりで英語です。
しかしまた、どの科目が一番苦手かという質問に対する答えも、皮肉なことに英語なんです。
(2017年に行われた「英語に関する意識調査」というインターネット調査によると、回答した中高生の三人に一人が英語が苦手だ回答して)
これは、文系・理系問わず、またどのような入試方式でどこの大学・学部を志望しても、変わらず英語が最も重要な科目(あるいは最も重要な科目の一つ)となるでしょう。
その論拠は、
①英語を避けて大学入試を成功させるのはほぼ不可能である
②入試総合得点における英語に与えられた配点の高さ
にあります。
①大学入試において、英語を避けることはできない!
現行の大学入試において、凡そどの大学(国公立・私立大学)の入学試験でも、いずれかの段階で受験生に英語の受験を必須で課しており、英語が苦手だからと言って英語を必須の科目として指定していない大学を探すことがほぼ不可能ということです。
また、ほぼすべての国立大学や公立大学、MARCHGや関関同立、早慶などと言った人気私立大学は、文系・理系、また共通テスト利用入試や一般入試問わず英語の受験を必須としているので、英語が苦手な学生は、対策を怠ると大きなビハインドを追ってしまうことは言うまでもないでしょう。
共通テストの筆記・リスニングまでなのか、国公立二次試験や私立大学の一般入試でもガッツリ英語を使用するのかは受験生によっても変わりますが、いずれにしても
英語を完全に回避して受験プランを組み立てるのは、難しいでしょう。
②英語はある程度できて当たり前?!
英語は、文理問わず大学入試においてとても重要な科目だということは上述した通りですが、その配点の内情は文理で若干異なってきます。
理系は、大学や各学部にもよりますが、数学や他の理科科目と同じ割合の配点が英語に与えられていることが多いのに対して、
文系は複数ある受験科目のうち、英語に最も多い配点が与えられることがおおいのです。
例をいくつか挙げましょう。
理系(東大理科(国立)の場合)
英語(120):数学(120):理科二科目(120):国語(80)
文系(明治大法学部(私立)の場合)
英語(150):国語(100):地歴公民一科目(100)
この点からしても、どの大学を志望するにせよ、
英語は”それなりに出来て”当然、”苦手”だと他の受験生に対して大きなビハインドを追ってしまう
ことがお分かりいただけることと思います。
英語が苦手になる原因
現在高校生で、英語に苦手意識を持っている学生の特徴として、なぜそのような苦手意識を持ってしまったのかを含めて、いくつか考えてみました。
①英語(もしくはそれに付随する海外の文化や情報)に関して興味が無い、また学業以外で英語を積極的に学習する理由がない(と言われている)から。
日本は言わずもがな島国です。そして、その国土には自国の産業レベルの発達・維持に必要な十分な数の人口が担保されています。ゆえに、その豊富な内需を基盤として、他国とそこまで積極的に関わらなくても良いという空気が蔓延していた時期が日本にはありました。
現代の高校生の多くが以上の背景を知っているかどうかは分かりませんが、現代日本に生まれ、特に海外には興味もなく、将来は裕福とは言わなくともそれなりの生活を送っていきたいと考えている学生には、どれほど”英語の重要性”を説かれても、あまり響かないことが多いでしょう。
②英語が苦手なのは認識しているものの、そもそも英語の何が苦手なのかが分からないから。
一口に英語と言っても、そこには様々な単元が存在します。単語や熟語、語法に会話表現、文法や英語独特の文章の書かれ方・書き方などです。(これらは便宜的に、単語・熟語・文法と三つにカテゴライズされることが多いです)
そもそも英語が苦手な学生は、「英語を各単元に細分化する」意識を持っていないことが多く、対策を講じようにもどこから手を付ければ良いのかサッパリ分からないことが多いです。
③どの段階から英語が苦手になったのかが分からないから。
現在高校生の方は、小学校高学年で英語のさわりを、中学校から本格的に英語学習を始めた方がほとんどでしょう。
英語は、”積み重ね”の学問です。もちろんそこには、一つ一つの独立した知識が存在はします(be動詞や一般動詞など)。しかし、それぞれの知識があいまいな生徒には、その知識が有機的に組み合わさって成立する、”より高度な知識”の理解は当然ながら望めません。
例えば、be動詞と一般動詞の区別ができない学生はいつまでたっても過去形や受動態の内容が理解できません。また、動詞の形と時制の整理があいまいな学生は、未来の予定を表す現在進行形と未来進行形の違いを理解するのは難しいでしょう。
このように、一つ分からなくなるとその知識をもととする上位概念の知識が理解できなくなるのです。また、つまずいた点が中学英語などの基礎の部分であればあるほど、その後に学習する、より高度な知識の習得が疎かになってしまい、そのリカバリーには相応の労力を要することは言うまでもないでしょう。
いかがだったでしょうか。現時点で英語が苦手な高校生は、もう一度深く内省してみて、なぜ自分は英語が苦手なんだろう、自分は英語のどこに苦手意識を持っているのだろう、また自分はいつから英語が苦手なのだろう,,, と「英語が苦手な理由」を探ってみると良いです。
これを具体的な英語学習に入る前に行うと、自身の弱点・クセなどを理解した上で効率的な学習をすることが出来るでしょう。
英語学習において意識したいこと
ここからは、実際に英語学習を進めていくにあたって意識したいポイントをいくつかお話ししていきたいと思います。
①とにかく英語に触れる時間を増やす。
英語が苦手な学生の場合、多くはそもそもこれまで英語と言う科目自体に十分な学習時間を割いてこなかった、ということが一番に考えられます。
どんなモノ(科目)も、満足な学習時間の確保もないまま得意になることはありませんし、上述のように英語はその科目の特性上、最初のステップを完全に消化しきらないと、次のステップに進むことが出来ません。
十分な学習経験のないまま、”英語が苦手だ!大嫌いだ!”なんて言っていても、世の中何も進みませんし、逆にもったいなくも感じます。
やはり、自分の英語力は、現状で他の人よりも劣っているし、主観的に見ても自分は英語が苦手だと感じる人は、人一倍、いや二倍も三倍も努力をする必要があるでしょう。
その結果、それでも英語が変わらず苦手で、成績が上がらない(結果がついてこない)としたら、その時点で初めて自身の勉強法などを振り返るべきです。
②椅子に座り、机に向かってする勉強だけが”英語学習”ではない。
そもそも英語に対して苦手意識を持っている人は、いきなり机に向かって何時間も英語の勉強を強いられても苦痛に感じるでしょうし、何よりもストレスを感じる状況下でどれほど勉強をしても、学べるものも学べません。
また、そういった生徒には英語を吸収する素地(土壌のようなもの)がまだ備わっていないので、どれだけ単語や文法などの断片的な知識を詰め込んでも、論理的な理解にはつながらないでしょう。
ではどうすればよいのでしょうか。
答えは簡単です。日常のあらゆるシーンで英語に触れる機会を設けることです。
例えば、英語の歌(洋楽など)を普段から聞いてみたり、洋画を字幕(できれば英語と日本語の同時字幕が望ましい)で見てみる。
また、自分がすでに知っている内容について書かれているウィキペディアのページの英語版を読んでみることも面白いかもしれません。
これらのシーンにおいて、全てのセリフや文章を一言一句正確に理解しようとは思わなくても良いです。(もちろん意欲のある人はチャレンジしても大丈夫です)
もっとも意識してほしいことは、英語のリズム(耳で感じる音声的なリズムであれ、目で感じる文節的なリズムであれ)に慣れるということです。
英語のリズムや文章構成の流れが感覚的にでも掴めたら、自分で英作文をしている時や未知の英文を読んでいて、自分の中で頭がこんがらがってしまった時でも、
”今までの経験からして、感覚的にこれはこういう風に書けばいいんだろうな”
”今までの経験からして、感覚的にこの話はこういう内容で、この具体例はあんまり深追いしなくても良さそう”
という風にある程度自身の勘(勘と言っても経験に裏打ちされた勘)が働いて、スムーズな英語学習に入っていけることでしょう。
大学入試本番は、定期テストとは違って今まで読んだことのない英文が出題されます。
短い試験時間の中で未知の英文を読み、さらにそれについての問題を解答するのは、付け焼き刃な英語学習では到底通用しないでしょう。
この問題に対する最も有効な手段は、やはり”普段から幅広い内容の英語長文に数多く接する”ことに尽きます。
その場合でも、上述した”英語のリズム”が良く身についていれば、未知の文章でも効率よく、自信をもって読み進めていけますし、自分の犯しているケアレスミスなどに自分で気が付くことが出来るなどと言うメリットもあります。
最後に
月並みですが、英語はできるようになるとたくさんのメリットがある科目です。
まず、点数(総合読点含む)が安定しやすくなることはもちろん、どんな大学の入試方式にも柔軟に対応できます。
また、英語を大学受験のみで完結させてしまうのはとてももったいないです。文理問わず、大学に入ってからも、業界職種問わず、社会に出てからも、あらゆるステージで英語力は求められます。
せっかく、大学受験という(強制的に((笑)))英語に親しむ機会を与えられているのですから、主体的に取り組み、その後の人生においても
英語が得意な自分
として、周りを一歩リードしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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