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大学験予備校・個別指導塾の武田塾 溝ノ口校です。
今回は、主要な各予備校が年間に実施する模試について、各模試のレベルやおすすめの対象者(受験生)などを交えながらお話しします!
模試ってどれを受ければいいの?
こんにちは。武田塾溝ノ口校講師の日比野です。
どんな試験(入学試験や資格試験)においても、受験本番に至るまでにはその準備として様々な模擬試験(以下模試)を受験することは、試験本番で安心して最高の結果を出すために必須事項です。
現在、日本で行われている大学受験にかかわる模試には、平均して年間約40万人以上が受験しています。
例年のセンター試験(現共通テスト)の受験者総数が平均約50万人強といわれています。
このデータだけを見ても、いかに多くの受験生が模試を受験し、かつそこで得られた経験や知識をもとに受験本番を迎えているかが分かります。
ここで、模試の一般的な形態を出題方式別に見ていきましょう。
模試の種類
マーク模試
大学受験において、最も多くの受験生が受験をする共通テストや、選択式問題を設問の主体とする私立大学などの出題形式に即して行われる模試です。
一般的には、どのマーク模試も共通テストの出題形式やレベルに合わせて作られているので、各予備校の主催する様々な模試の中でも最も多く7の受験生が参加します。
例年、一月中ごろに実施される共通テストの自己採点結果をもとに、出願する大学を決めるので、毎マーク模試受験直後の自己採点は、本番になって不慮の事態が起きるのを防ぐ、恰好の機会です。
また、マーク模試を実際の共通テストと見なし、各予備校の主催する記述型・大学別型模試と連動させて、入試本番のように受験生の合格可能性を判定する”ドッキング判定”を行う予備校も存在するので、難関大志望の受験生にはますます重要となります。
(さらに、答案を機械で採点するマーク形式で実施する模試なので、模試受験から成績返却を、ほかの模試と比べて各社短期間で実施するのもメリットです)
記述(論述)型模試
次に、マーク模試と双璧をなす記述模試についてお話します。
その年の受験生のほとんどが受験するマーク模試に比べて、記述模試は受験者数こそ劣るものの、志望する大学が記述問題を課す受験生にはとても重要な受験アイテムです。
またそうではない受験生にとっても、難関大受験者の中における自分の相対的な立ち位置、学力レベルの確認のためにはとても有用な模試といえます。
マーク模試は、共通テストを主な対象として作成されているので、どの科目も比較的基本的なレベルから標準レベルまでをカバーしています。
しかし記述模試は、記述式の問題を出題する様々な大学に対応しているので、マーク模試よりも難易度は上がり、いわゆる入試頻出といわれる標準レベルから、融合問題など難関大向けの発展レベルを中心に出題されます。
また、記述式の問題を課す様々な大学の難易度に合わせ、各予備校も多様なレベルの大学を目指す受験者層に対応して、難易度別に複数の記述模試を実施しています。
例:河合塾(全統記述模試;標準、プライムステージ模試;発展) 駿台(学力判定模試;標準、全国模試;発展)
大学別模試
最後に、大学別模試についてお話しします。
東大や京大などの旧帝大や神戸大や広島大などの難関国立大、また早稲田大や慶應大などの難関私立大の受験において、その入試問題の難易度もさることながら、タイトな時間配分や特徴のある設問形式をいかに攻略するかがカギとなります。
これらは、各大学や学部の実際の入試問題の傾向や形式、時間配分や解答用紙の形式に至ってまで、極限に再現された各大学別模試を年間にわたり受験することで、しっかりと対策することができます。
特に、上記の難関大受験者層は、ほぼ全員といっても過言ではないほどこの形式の模試を受験しています。
ですので、自分の志望校の大学別を受験しないということは、そのまま他の受験生に対して大きなビハインドを負ってしまうことになるのです。
ここまでは、大学入試における模試の種類や意義など一般論をお話してきました。
ここからは、河合塾・駿台・東進のそれぞれの模試の特徴を交えながらお話していきます。
各予備校の模試の特徴
河合塾
全統共通テスト模試(マーク式)
年間約35万人の受験生が参加する、日本で最大級の模試です。
年に3回開催される模試です。
(12月に開催されるプレテストを含めると4回。)
出題範囲は、現役生に配慮して年間回を重ねるごとに多くなっていきます。
また、難易度も本番の共通テストとほぼ同レベルで、受験時の学力の客観的な評価に役立ちます。
河合塾の講師がすべての問題を作成するので、問題の質も良いと評判です。
また、難関大受験者も、その他の大学を志望する受験生も、幅広い層が満遍なく参加する模試なので、判定や偏差値など、数字から読み取れるデータの信頼性も他の模試と比べると圧倒的に高いです。
全統記述模試(記述・論述型)
年間に3回実施されます。
この模試は、すべての問題が、どのレベルの大学受験においても必須とされる標準的な頻出問題で構成されています。
よって、多くの受験者がこの模試で偏差値55~60をとることを目安に勉強しています。
頻出問題が多いということは、裏を返せばしっかり学習をしている受験生ならばどの問題も一度は教科書や参考書などで目にしている問題ということです。
しかし、実際の受験において、今までにほかの大学や学部が問うている問題を再び出題することは日常茶飯事なので、そこは”とけて当たり前、それ以上にいかにそこで時間を短縮するか”という次元に話が変わるのです。
その点、全統記述模試は典型問題をいかに確実にこなすか、また点の来る解答に仕上げるかといった練習の場でもあります。
逆に、この模試で見たことのない問題が出題されたり、あまり手ごたえが良くなかった場合は、今までの学習習慣を見直す良い機会になるでしょう。
この模試は、前述の全統共通テスト模試のドッキング判定の対象です。
(なお、従来河合塾は記述模試をこれと後述の大学別模試の二種のみの展開でしたが、昨年度から「プライムステージ」と呼ばれる、難関大志望者向けのハイレベル記述模試を実施しています)
各大学即応OP
前述の各大学対応模試がこれに当たります。
東大や京大など最難関大は年に二回、その他難関大は年に一回の開催です。
こちらの模試は、各対象大学により作成方針が異なるのもありますが、他社よりも比較的本番の難易度に比べ高いといわれています。
なお、この模試でA判定をとると、希望者には成績優秀者として氏名が冊子に掲載されます。
またこの模試も共通テスト模試のドッキング判定対象です。
駿台
全国マーク模試(マーク型)
駿台が実施する共通テスト対策模試です。
年間に3回行われています。
内容は、前述した河合塾の全統共通テスト模試とさほど変わりませんが、大きく違う点が2つあります。
①受験者数が河合塾のマーク式のそれよりも圧倒的に少ない。
(駿台のマーク模試は平均して約3万強)
②難易度が、実際の共通テストよりもやや難しめであり、その上良い判定が出にくい。
以上の点から、難関大志望者が主体となり受験していることが分かります。
ゆえに、彼らと競う必要の特にない受験者は、この模試を受験しなくてもさほど大きなビハインドにはならないと考えてよさそうです。
学力判定模試 (記述・論述型)
駿台の実施する記述模試のうち、標準的なレベルの模試です。
年一回の開催です。
難易度は、標準的な頻出問題を中心として発展レベルも少なからず出題される、バランスの良い模試となっています。
河合塾の全統記述模試と同じようなスタンスといっても良さそうです。
ただ、こちらの模試も受験者数が河合塾の記述模試と比べて圧倒的に少ない(文理合わせて3万人ほど)、判定や偏差値などの客観的なデータを得る場としての信頼性はあまりないでしょう。
ただ、模試の問題の質や時間設定には問題はないので、すでに学校で申し込んでいる方や駿台に所属している受験生は安心して受験してください。
また、演習量の確保や公開試験場での受験の場数を踏みたい受験生にもおすすめの模試です。
全国模試 (記述・論述型)
この模試は、駿台の伝統であり、長い間難関大志望者の受験必須アイテムとして認知されてきた(現在もされている)模試です。
年間に二回開催されています。
問題は、しばしば東大や京大の合格圏にいる受験者ですら難しいとされる難易度の問題が出題されたり、早慶向けの些末な知識が必要とされたり、とにかく高得点がとりずらい模試となっています。
ゆえに、どの科目でも平均点が半分以下になってしまうことがよくあり、6割取れたら偏差値70越えといったことも往々にしてあります。
主に難関大志望者が軒並み参加するこの模試において、同じく難関大受験者は自分の志望大学のくくりにとらわれずに、客観的・総合的に自身の立ち位置を把握することができます。
記述系の模試で、受験者の母集団がそのまま難関大志望者になることはこの模試以外あまりないので、難関大受験者は必ず受験するべき模試といえます。
各大学実戦模試 (記述・論述型)
駿台における、各大学対応模試がこの「実戦模試」です。
東大や京大など最難関大は年二回、その他の難関大は年一回の開催。
この形式の模試は、前述の河合塾の即応OPとあまり変わらないので詳しくは書きませんが、大きく違う点が2つあります。
①各大学の対象模試にもよるが、河合塾の模試よりも難易度が実際のものに近い。(河合塾の模試よりも優しめ)
②Z会と提携しているので、自分の苦手分野に沿った問題を解答後、郵送すればZ会が添削してくれる。
また、駿台の講師陣が練りに練って作問するので、河合塾のOPにも劣らず一つの問題か学べることが多いという評価もあります。
なお、駿台はベネッセ (進研模試)との共催で年に3回マーク模試と記述模試を開催しています。
(それらは各高校と駿台に所属している受験生が受けるといったイメージが強く、あまり一般生が受けている印象がないです)
東進
共通テスト本番レベル模試(マーク型)
東進が主催する共通テスト型マーク模試です。
年間に4回開催されます。
難易度を含めた作問や形式はほぼほぼ実際の共通テストに沿って作られているので、オーソドックスな模試と言ってしまえばそこまでなのですが、この模試が他のマーク式模試と大きく差別化されている理由に、成績返却の速度があります。
紙媒体で成績資料返却は、試験実施から中5日
また”成績速報データ”としての返却は中3日
でなされるので、受験したその時の感覚が覚めぬうちに復習や弱点補強をすることができます。
この点から、マーク模試の演習量増加というメリットも鑑み、共通テストを受験する幅広いレベルの受験生におすすめできる模試といえます。
以上3つ予備校の模試を紹介しました。
では、どの模試がどんな受験生におすすめなのか?を溝ノ口校の見解をお話します。
どの予備校の模試がおすすめ?
マーク模試
全統共通テスト模試(河合塾)
全国マーク模試(駿台)
共通テスト本番レベル模試(東進)
のうち一番おすすめなのは河合塾の模試です。
一番の理由は記述式の全統記述模試(河合塾)が多くの受験生にとって学力や立ち位置を知ることに適している模試だからです。マーク模試と記述模試
の結果から合否判定がでるので受ける模試の会社はそろえるのが望ましいです。もちろん練習のために他のマーク模試も受けてみるのもありです。
難易度は駿台>東進>河合です。東進は共通テスト本番レベルで作っているので、難易度もあった本番の練習になります。
河合では第1回や第2回は本番よりやや簡単に感じるかもしれません。
記述模試
全統記述模試(河合塾)
学力判定模試(駿台)
全国模試(駿台)
一番受けてほしいのは全統記述模試です。対象受験者層も広いため多くの人に適しています。どの記述模試を受験するか迷ったらとりあえず受けてみましょう。受けて損することはないです。
駿台全国模試は全統記述模試、駿台判定模試よりも問題の難易度が高く、難関大受験者に適しています。難しい問題に挑戦してみたい人は是非受けてください。
最後に
受験は努力と戦略(目的意識)の両輪にかかっています。
どの時期に、どの模試を、どういう目的で受験するか。
これが本当に重要です。
また、模試は受験期の中だるみ防止機能も備わっています。
模試の受験を憂鬱なものとしてとらえるのではなく、受験勉強の短期的なバロメーターとして、また判定などをモチベーションに用いて、大切に受験しましょう。
時間とお金は限られています。
どんな模試も積極的に、主体的に受験しましょう!
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— 武田塾 溝ノ口校 (@tkd_mizonokuchi) September 11, 2020
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