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今回は慶應の穴場学部を紹介します。
慶應大学に通う2人の講師が、入りやすい・受かりやすい学部を倍率・偏差値・最低点などの観点から紹介していきます。
↓↓この記事を書いてくれた慶應講師2人↓↓
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慶應義塾大学の穴場学部
慶應義塾大学の学部・学科
慶應義塾大学には文系から理系まで,様々な学部学科が設置されています.
・文学部 (人文社会学科)
・経済学部 (経済学科)
・法学部 (法律学科,政治学科)
・商学部 (商学科)
・医学部 (医学科)
・理工学部 (機械工学科,電子工学科,応用化学科,物理情報工学科,管理工学科,数理科学化,物理学科,化学科,システムデザイン工学科,情報工学科,生命情報学科)
・総合政策学部(総合政策学科)
・環境情報学部 (環境情報学科)
・看護医療学部 (看護学科)
・薬学部 (薬学科,薬科学科)
それではこの中のうち、どの学部が穴場学部なのか見ていきましょう。
倍率から見る慶應義塾大学の穴場学部
まずは倍率から見てみましょう。
2019年度入試の倍率から見ると倍率が低い学部学科は、理系だと薬学部薬科学科で、文系だと商学部A方式でした。
倍率はそれぞれ
薬学部薬科学科:2019年 2.6倍 2018年 2.5倍
商学部 A方式:2019年 2.8 2018年 3.0倍
となっていました。
(商学部A方式の受験科目は数学・地歴・英語でB方式は小論文・地歴・英語となっています。)
商学部A方式は受験科目に数学があることから文系受験者から敬遠される傾向があり、薬学部薬科学科は募集人数が50人と入試の規模が小さい傾向があることから、この2つの学部学科の倍率傾向はあまり大きく変動することはないと考えられるので狙い目だと言えます。
偏差値から見る慶應義塾大学の穴場学部
2つ目は偏差値から見てみましょう.
倍率だけを見ても、例え医学部と他の学部で同じ倍率だったとしても、当然医学部のほうが高難易度であるように、 難易度を示す指標という切り口からも判断する必要があります。
ここでは偏差値の観点から入りやすい・受かりやすい学部学科を見ていきましょう。
慶應義塾大学の2019年学部別偏差値は以下のようになっています。
・文学部:65.0
・経済学部:67.5
・法学部:67.5〜70.0
・商学部:65.0〜67.5
・医学部:72.5
・理工学部:65.0
・総合政策学部:72.5
・環境情報学部:72.5
・看護医療学部:57.5
・薬学部:62.5〜65.0
医学部が高く、それについで、文系学部、理系学部の順になっていることがわかります。
文理別の最低偏差値を見てみると、文系では文学部と商学部A方式が狙い目であることがわかります。
理系だと薬学部(薬科学科)が狙い目であることがわかります。
ここでもやはり、商学部A方式の数学が敬遠される傾向、薬学部薬科学科の規模が小さい傾向が反映されていると言えます。
また、商学部A方式とは対照に、経済学部は、数学受験が必須のA方式と地歴受験のB方式どちらも偏差値が67.5で同じになっています。
これは文系学部の中でも数学を多用する経済学部の受験者は数学に対する抵抗が比較的少ないと考えられ、商学部受験者に比べると受験科目は数学でも地歴でもどちらでもよいと思っている人の割合が多いことが表れているからだと思われます。
そのため、数学があまり得意でない文系受験者は、商学部か文学部を選択するのが良いでしょう。
「数学だけは絶対に嫌!」という文系受験者は文学部で社会科目受験するのが妥当だと言えます。
最後に、偏差値・倍率の2つを見ると、商学部A方式と薬学部薬科学科がともに狙い目の学部になっていると言えるでしょう。
最低点から見る慶應義塾大学の穴場学部
最後に、合格最低点を見てみようと思います。
2019年度の学部学科別合格最低点は以下の様になっています。
・文学部 人文社会学科:233/350 = 67%
・経済学部 A方式:265/420 = 63%
・経済学部 B方式:259/420 = 62%
・法学部 法律学科:227/400 = 57%
・法学部 政治学科:224/400 = 56%
・商学部 A方式:258/400 = 65%
・商学部 B方式:288/400 = 72%
・医学部:303/500 = 61%
・理工学部:280/500 = 56%
・総合政策学部:261/400 = 65%
・環境情報学部:250/400 = 63%
・看護医療学部:273/350 = 78%
・薬学部 薬学科:208/350 = 59%
・薬学部 薬科学科:207/350 = 59%
文系理系別でそれぞれどのような傾向が読み取れるか見ていきましょう。
まずはSFC以外の文系学部から見てみましょう。
文系学部の穴場
文系受験者は受けれる学部をできるだけ多く併願する傾向があるため、文系学部の母集団はどれもほぼ同じと考えられます。
そのため、文系学部の合格最低点は慶應内での当学部の相対的な難易度であると言えます。
ですので、難易度は易しい順に以下のようになります。
商学部B方式<文学部<商学部A方式<経済学部A方式<経済学部B方式<法学部政治学科<法学部法律学科
よって最低点(難易度)で選ぶなら、商学部と文学部になります。
理系学部の穴場
次に理系学部(医学部,理工学部,薬学部)を見てみましょう。
理系学部は学部によって難易度・受験生のレベル・受験科目が著しく異なっていますので単純に比較することはできません。
強いて各学部の特徴を挙げるなら、
・医学部は受験科目が多く難易度も高いのに最低点が高い
・薬学部は英語+数学1A2B+理科1科目なので比較的対策しやすく最低点が比較的高い
・理工学部は受験科目が多く対策が比較的大変なので最低点が一番低い
といったことが言えると思います。
そのため科目数が少なく対策がしやすい薬学部が比較的穴場になると思います。
【講師ブログ】慶應 理工の入試科目の難易度を早稲田 理工と比較!
入試問題の難易度から見る慶應義塾大学の穴場学部
(※今回は文系学部の入試問題の難易度を比較します)
結論から言いますと商学部A方式だと考えます。
商学部A方式の2019年度の合格最低点は258/400となっていますが、ここから穴場学部だと言える根拠があります。
まず科目別配点を見てみましょう。
配点は英語200点、地理歴史100点、数学100点です。
ではなぜここから穴場学部だと言える根拠があるのか。を紹介します。
●慶應 商学部A方式が穴場な理由
それは商学部の英語と地歴は非常に基礎的な問題しか出さないことです。
言い換えると慶應の中でも商学部だけ非常に問題が簡単です。
マーチよりも簡単と感じる人もいるでしょう。(特に地歴)
仮に慶應経済や法学部に合格する力があれば、慶應商学部の試験(英語と地歴では)では基本9割近く取れます。
つまりは英語と地歴だで9割近く取れれば2科目で合格最低点を取れることになります。
数学が壊滅的でも合格できるということです。
実際にそういう人(本番試験で失敗して数学が壊滅的だった京大志望だった)を知っています。
また基本的な問題しか出ないので各科目の完成度も高度なものを比較的求められません。
もう少し説明すると英語は簡単といってもやはりMARCHよりは難しく、速読力などある一定の力(MARCHよりも高いレベル)を求められます。
ただ慶應の他学部よりかは圧倒的に簡単で、他学部に比べても少ない労力(勉強時間)で済むことになります。
そして地歴は基本的にMARCHよりも簡単です。
これは地歴にかける労力が格段に少なくて済むことを意味しています。
余談ですが商学部B方式とA方式は英語と地歴の問題は同じなのに、B方式の方が最低点が288/400と30点高く、英語と地歴の2科目で合格するのは非常に困難です。
つまりは他学部よりも少ない勉強時間で対応でき、英+地歴の2科目で合格できなくもないというところが穴場学部と言える根拠です。
【講師ブログ】慶應商学部の英語の傾向と対策方法を紹介します!
【講師ブログ】慶應 商学部の世界史の入試傾向と対策方法を紹介!
ではここからは、他学部が穴場とは言えない理由を各科目の問題傾向をもとに説明していきます。
●慶應 経済学部が穴場でない理由
英語:レベルの高い速読力、英作文力、英語で論述できる力(2題―4題出る長文に対して自分、難易度の高い本文を早くかつ正確に読める力など非常に高いレベルを要求されます。
そのため実力をつけるまでに時間がかかり、実力不足では合格することは困難です。
論述英作文と和文英訳が配点の110点を締めるので、ここができないとまず合格はできません。
歴史:世界史は1500年以降、日本史は1600年以降しか出ないと明記されているがこれが対策を困難にしています。
数多くの論述記述問題があり、データや資料を使った問題も多いです。
範囲が限られているからこそかなり細かいことまで聞かれるので第一志望でないと対策しずらいのが慶應経済の特徴です。
数学:こちらも難問が多数出ることが多く、東大合格者でも太刀打ちできないことがあるくらい難しいです。
問題が本当に難しいので差はつきにくいが、取れる問題が確実に取らないといけないので生半可な実力では合格点が取れません。
小論文:慶應文系の中では最も簡単だが、逆に差がつかないのが特徴。
このように全ての科目(小論文を除く)において非常に高いレベルが要求されるので穴場とは言えません。
【講師ブログ】慶應 経済に受かるための英語の対策方法を紹介します!
●慶應 法学部が穴場でない理由
英語:全体的に本文が抽象的で英語力があったとしても国語力がないと理解できないことが多いのが特徴です。
難問や奇問も多く、非常に高い英語力がないと太刀打ちできません。
細かい熟語の知識を問う問題も多く、この英語力をつけるまでには相当時間がかかります。
地歴:こちらも法学部という特色が反映しているのか、知識量を重視する試験になっています。
用語集にしか載っていない問題も出てきます。
全ての問題がマーク式で、ほとんどの問題が用語を知っているかどうかを問う問題だが、簡単な用語が出ることは少なく完成させるまでに時間がかかります。
小論文:難しいが、対策すれば対応可能。
こちらも全ての科目において非常に高いレベルが要求されるので穴場学部とは言えません。
【講師ブログ】慶應生が慶應 法学部の英語の傾向と対策を紹介します!
【講師ブログ】慶應義塾大学 経済学部と法学部の日本史の傾向と対策!
結論:受かりやすい穴場学部
今回は倍率・偏差値・最低点・入試問題の4つの観点から見ていきました。
結論、慶應の穴場学部は文系学部だと商学部A方式で、理系学部だと薬学部薬科学科が穴場と言えるでしょう。
どうしても数学が嫌な人は文学部も穴場の候補に入ると思います。
【講師ブログ】慶應文学部の受かり方を教えます!各科目の対策も!
【講師ブログ】慶應 薬学部のキャンパスや学生生活について紹介!
まとめ
慶應は数ある大学の中でも入試形態が特殊で、”我が道を行く”受験形式になっています。
受験科目の例を挙げると、文系の試験には’’国語’’がない代わりに’’小論文’’が課されていたり、理工学部・医学部の試験は私立大学では数少ない理科2科目が必須の受験になっています。
(しかも理工学部は物理・化学固定。生物は選択不可)
その他の例を挙げると、現在の慶應はセンター利用試験を実施していません。
さらに、慶應義塾大学は2021年度から現行の大学入試センター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」を全ての学部で利用しないと発表しました。
英語外部検定試験についても、2021年度一般入試については全学部で利用を見送るとしています。
入試制度から見ると、慶應と早稲田(早稲田の受験形態は標準的)は真逆になっていて、冒頭で言ったように”我が道を行く”スタイルになっていることが分かると思います。
そのため、十分な情報を集めや、これらの独特な形式に対応するために対策を練ることを早い段階から求められます。
これから受験を控える高1高2生は、できるだけ早く受験する学部学科、受験方式を決めておくと良いでしょう。
最後に・・・
今回は入りやすい・受かりやすい穴場学部を紹介していきました。
実は、この穴場学部に関する記事は毎年閲覧数がかなり多いんです。笑
みんな考えていることは一緒ですね。
ですから今年度も穴場とは限りません。
自分の行きたい学部を決めて、しっかり対策して受験に臨みましょう。
↓↓慶應講師紹介ブログ↓↓
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