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今回は国公立の中期入試について紹介します!
国公立の中期入試がある大学や難易度・倍率をお話ししていきます。
国公立大学の中期入試がある大学
国公立大学の中期入試 とは?
国公立大学の入試と言えば、前期入試と後期入試があるのはご存知ですよね?
私立大学とは異なり、前期・後期でそれぞれ1校しか出願することはできません。
前期と後期の二回のみの受験機会(たったの二校しか受験できない)しかないと思われていますが、実は前期と後期の間に中期入試というものがあります。
中期入試とは名前の通り前期入試が終わって、後期入試が始まる前の間にある試験です。
(※出願日は前期と同じ日)
この中期試験を実施している国公立大学は、全国にある約170大学の国公立大学のうち19校のみです。
国公立大学の中期入試の日程
国公立大学の中期の日程(出願・入試日・発表日)
中期試験に出願締め切り日は、前期日程と同じとなっており2020年度は2月5日(水)となっています。
試験日は2020年度入試では3月8日(日)となっています。
合格発表日は公立大学の後期入試と同じとなっており、2020年度入試では3月21日(土)となっています。
国公立大学の中期入試のメリット
中期入試のメリットは大きく分けて2つあります。
メリット1 後期と中期の合否発表が近い
1つ目は後期と中期の合否発表が近いことです。
中期日程の合格発表はほぼ3月20~21日であり、後期日程の合格発表は3月21日~23日のところがほとんどなので、中期日程と後期日程の入学手続き期間は重複しています。
つまり、滑り止めで練習程度で受けた大学、もしくは本命じゃない大学に仮に合格しても入学金を支払う必要がありません。
これはかなり大きなメリットだと思います。
お金が大きくかからないなら受験しない手はありませんね。
さらには後期と中期の手続きが重複しているということは、仮に中期で合格しても後期試験の結果を受けて受験校を選べるメリットがあります。
つまり、中期で合格した後でも、本命の後期の結果を待てます。
リスクを避けて後期を辞退するといったことが起こりません。
後期日程の結果後にどちらに進学するか決められます。
メリット2 受験機会が増える
2つ目は受験機会が増えることです。
当たり前ですが2回よりも3回に受験機会が増えた方がチャンスは広がりますよね。
合格率が上がるだけではなく、受験回数が多いだけで精神的な安定にも繋がります。
受験の雰囲気慣れのために良い練習にもなると思います。
また機会を増やすという意味では、浪人生は後がないのでこの中期日程を受験する傾向にあるそうです。
国公立の中期入試の倍率
中期は募集人員が少なく、かつ実施校も少ないので前期より倍率は高くなります。
しかも前期日程と同時出願のため、”とりあえず”出願する人が多いのでさらに倍率が上がります。
しかし、前期試験合格者や私立大に進学を決めた人は結局受験しないですし、そもそも国公立前期で合格し、その大学に進学を決め手続きをした時点で中期入試の合格対象者から外れるため、実際の受験者数は出願時より大幅に少なくなります。
以下に記載した「中期がある大学一覧」でも志願者と受験者の差を書いてます。
つまり出願時は高い倍率に見えても、実際にはそれほどでもない可能性があるということにです。
国公立大学の中期入試の難易度
難易度に関してかなり上がります。
例えば、関西圏で見てみると、大阪府立大学 工学部が中期日程を募集していますがかなり難易度が上がるそうです。
なぜならここに大阪大学(阪大)や京都大学の受験者が揃って出願するからだそうです。
本来の大阪府立大学入試を受けない層がここに集まるので、一気に難易度は上昇し阪大レベル、もしくはそれよりも少し上がることもあるそうです。
なぜ阪大や京大志望者が受験しにくるかというと、京大が後期試験ないことと阪大が後期試験を廃止したことにあります。
本来なら京大志望者は前期に落ちると後期で阪大受験という流れになりますが、それができなくなったからです。
関西圏の人は他県や関東の大学に進学する人は少ないため必然的に関西で評判の高い大阪府立大学に受験者が集まることになります。
国公立大学の中期入試がある大学
中期日程を実施している大学は全部で21あり、全てが公立大学です。
それでは1つずつ紹介していきます。
文系の学部
◆釧路公立大学 経済学部
この大学は前期・中期のみで、後期入試はありません。
また前期は2次試験は無いのに対し、中期は学力試験(2科目)があります。
そして中期の方が募集人数が多いのも特徴です。
中期の志願者数ー受験者数=約500人
◆高崎経済大学 経済学部
経済学部は前期・中期のみで、後期入試はありません。
(地域政策学部は前期・後期のみで中期無し)
科目に関しては前期はセンターは4教科なのに対して中期は3教科です。
(2次試験は共に2教科)
そして中期の方が募集人数が多いです。
中期の志願者数ー受験者数=約1200人
◆都留文科大学 文学部・教養学部
どちらの学部も前期中期のみで後期はありません。
そして中期の方が募集人数が多いです。
中期の志願者数ー受験者数=約300人
◆長野大学 社会福祉学部・環境ツーリズム学部・企業情報学部
名前は国立っぽいですが公立大学です。
3学部とも前期・中期のみで、後期入試はありません。
また3学部とも前期は個別学力試験は無いのに対し、中期は2次試験(2科目)があります。
そして長野大学は中期の方が募集人数が少ないです。
中期の志願者数ー受験者数=約150人
◆長野県立大学 グローバルマネジメント学部・健康発達学部
どちらの学部も前期・中期のみで後期はありません。
グローバルマネジメント学部は前期・中期共に募集人数はそんなに変わりませんが、健康発達学部は前期の方が多いです。
中期の志願者数ー受験者数=約300人
◆公立小松大学 国際文化交流学部
前期・中期のみで後期はありません。
国際文化交流学部は前期中期ともに募集人数は30人です。
中期の志願者数ー受験者数=約150人
◆奈良県立大学 地域創造学部
前期・中期のみで後期はありません。
また前期も中期も共に2次試験は小論文のみです。
そして長野大学は中期の方が募集人数が少ないです。
中期の志願者数ー受験者数=約350人
◆兵庫県立大学 社会情報学部
(※2019年新設の学部)
前期・中期のみで後期はありません。
中期の方が前期に比べ募集人数が少ないです。
中期の志願者数ー受験者数=約350人
◆下関市立大学 経済学部
前期・中期のみで後期はありません。
そして中期の方が募集人数が多いです。
学科にもよりますが、中期の志願者数ー受験者数=約500人
理系の学部
◆公立千歳科学技術大学 理工学部
公立千歳科学技術大学では、理学部において前期日程と中期日程で受験があります。
センター試験の得点率は70%から76%がボーダーラインとやや高めではありますが、
個別学力試験では英語の試験がないことが特徴です。
中期の志願者数ー受験者数=約300人
◆静岡県立大学 薬学部
薬学部は中期のみです。
他の学部は前期のみだったり、前期後期のみだったりします。
中期の2次試験の科目は理科1科目のみです。
薬学科の中期の志願者数ー受験者数=約200人
◆名古屋市立大学 薬学部
名古屋市立大学で中期があるのは、この薬学部のみです。
薬学科の中期の志願者数ー受験者数=約240人
◆大阪府立大学 工学部
この大学で中期があるのは、工学部のみです。
倍率が約7倍で他の大学の中期入試より高い印象を受けました。
先ほども話しましたが大阪大学(阪大)や京都大学の受験者多くいて、かつ倍率も高いとはビビりますね笑
◆兵庫県立大学 理学部
理学部は中期のみです。
逆に工学部は前期と後期になります。
中期の志願者数ー受験者数=約300人
◆岡山県立大学 情報工学部
ここは前期・中期のみで後期はありません。
前期も中期もどちらも2次試験は1教科のみです。
中期の方がやや募集人数は少ないです。
中期の志願者数ー受験者数=約300人
◆新見公立大学 健康科学部地域福祉学科
前期・中期のみで後期はありません。
新見公立大学の健康科学部の地域福祉学科では、中期日程で5人募集があります。
中期の志願者数ー受験者数=50人
◆公立小松大学 生物システム科学部・保健医療学部
ともに前期・中期のみで後期はありません。
どちらも中期の方が募集人数は少なくなっています。
生物システム科学部の中期の志願者数ー受験者数=約170人
保健医療学部の中期の志願者数ー受験者数=約130人
◆公立諏訪東京理科大学 工学部
工学部は前期と中期です。
中期に関しては、センター3教科で2次試験が1教科なので私立理系と同じ科目数で受験可能です。
そのせいか倍率が少し高いです。
情報応用工学科学科の中期の志願者数ー受験者数=約200人
◆山陽小野田市立 山口東京理科大学 工学部・薬学部
工学部は前期と中期、薬学部は中期のみです。
工学部は中期の方が募集人数が少なく、わずか1桁です。
それでいて受験者数3桁なので倍率がやや高めです。
薬学科の中期の志願者数ー受験者数=約300人
◆岐阜薬科大学 薬学部
薬科大学なので薬学部のみです。
ここは中期入試のみになります。
薬学科の中期の志願者数ー受験者数=約400人
理系は薬学部が多いい傾向ですね。
また文系学部とは異なり中期のみという大学も多かったです。
芸術系の学部
◆秋田公立美術大学 美術学部
前期と中期があります。
前期は実技+小論文ですが、中期は実技試験のみです。
中期の志願者数ー受験者数=約100人
◆長岡造形大学 造形学部
前期と中期があります。
学科により受験者数が大きく異なるのが特徴です。
建築・環境デザイン学科が一番倍率が高く7.5倍でした。(2019年)
全ての学部での中期の志願者数ー受験者数=約170人
◆金沢美術工芸大学 美術工芸学部
この大学は美術工芸学部のみで、この学部は中期のみです。
他の大学に比べ、志願者数と受験者数の差が小さいのが特徴です。
一番差があるところで30人程度でした。
19の大学のうち前期、中期、後期のすべてを行っている大学はありませんでした。
おまけ ~後期廃止~
難関大を中心に後期日程は、廃止・縮小の傾向が続いています。
特に旧帝国大学の後期試験は廃止する傾向にあります。
現在は、以下の大学しか後期日程を募集していません。
・北海道大(理、工、農、薬、歯、医・医医・保(一部専攻)
・東北大(理学部、数学系、物理系、化学系、地球科学系、生物系)
・名古屋大(医・医)
・九州大(理(数学科以外の学科))
このように難関大学の後期試験の廃止の影響もあり中期試験は難化傾向にあるそうです。
※もちろん大学によるので一概には言えません。
最後に・・・
今回は国公立の中期について書いていきました。
これから受験校を決める時期になってくると思うのでぜひ参考にしていただければと思います。
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