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大学験予備校・個別指導塾の武田塾 溝ノ口校です。
今回は経済学部では数学を使うの?数学は必要?という疑問に慶應講師がお答えします。
理系講師が説明するので少し難しい内容ですが、面白い視点で書いてくれているので勉強になると思います。
それではどうぞ!!!
経済学部では数学を使うの?数学は必要?
こんにちは、武田塾溝ノ口校 講師のSです。
今回は経済学部では数学を使うのか?について私の視点からまとめてみようと思います。
数学が苦手だけど経済学部に行きたい人や、入試で数学を使わなくても入学後にやっていけるの?という疑問を持っている人の参考になればと思います。
僕は慶應義塾大学理工学部管理工学科に所属している学生です。
なぜ理工学部の人が、経済学部の数学事情に首を突っ込むのかと思われるかもしれませんが、管理工学科は二年生から経済学の授業が始まり、金融工学系の研究室が存在するくらい経済学と馴染みのある学科だからです。
また、自分は物理が大好物なので、普段、経済学に触れているゴテゴテの理系からの視点で今回のテーマについて書いてみると面白そうだなあと思い、まとめてみようと思いました。
それでは理工学部生からみた経済学について見てみようと思います。
経済学と数学の関係って?
経済学では現実社会で起こっている現象を試行錯誤しながら数理モデルに焼き直します。
そして、方程式を解いて得られた解が現実社会をうまく説明しているかどうかを現実社会と見比べることで理論を組み立てて来ました。
物理学との結びつきも強い
(※ここは難しいので見なくても良い!笑 by校舎長)
物理学はこの営みを古代エジプト人の時代から続けて今の理論体系に発展してきました。
故に、数理モデル化して理論を構築するという点では物理学は経済学の大先輩であると言えます。
現に、経済学では物理学の一分野である解析力学的な手法を用いて最大化問題を解いたり、近年ではこれまた物理学の一分野である統計力学の考え方を積極的に取り込んだエコノフィジックス(経済物理学)と呼ばれる応用分野も発展してきています。
慶應義塾大学理工学部には、高校で数学ⅠAⅡBⅢと物理をすでに習った人が入学し、1年生では高校の内容を拡張し、より高度な内容の数学と物理を学びます。
ですので、経済学部の大半の人に比べ理工学部の人は数理モデルを扱う素養に長けてると言えます。
その証拠に、経済学部では数学の基礎と経済学の入門を一年かけて行うことがおおいですが、管理工学科では半期で経済学の入門を終わらせてしまいます。
また、経済学部の授業では図表を多用して難解な概念を噛み砕きながら進めていきますが、
管理工学科は難しい数式が出てきても数式のまま理解し、さらに数式的な考察能力に長けていることからより深く理論を理解できるという利点があります。
経済学部では数学を使うの?数学は必要?
結論:数学は使いますし、必要です。
ただ「上で出てきた概念をすべて理解できていないと経済学をやることはできないのか...」というわけではありません。
最低限の数学さえ勉強していれば経済学の勉強に手を付けることが出来ます。
最低限の数学とは微分法と積分法です!
理系でなくとも、高校二年生の数学ⅡBで習った人が多いかもしれません。
大学での行われる経済学の授業では、利益を最大化する問題や消費者の満足度の度合いを表す効用関数を最大化する問題を解くことが多いです。
高校二年生の微分積分学の知識が残っている人なら見当がつくかもしれませんが、このような利益の最大化、効用関数の最大化問題を、高校生でも触れたことのあるような三次関数の最大値を求める問題、極値を求める問題に帰着して解くことになります。
レベルが高くなってくると、数学Ⅲで出てくるような関数を扱ったり、大学レベルの理系数学で扱う関数や微分方程式も出てきます。
そのため、最低でも数学ⅡBレベルの微積をマスターしていないといつかは躓いてしまうことになります。
まずは数学ⅡBレベルを完璧にして、必要に応じて高いレベル数学に触れていければ完璧だと思います。
「数ⅡBの微積ヤバいかも...」という心当たりのある人は、大学入学前に数学の復習をしておくか、大学一年で開講される微分積分学の授業を取って復習することをオススメします。
教科書の無味乾燥とした説明が退屈なのであれば、以下のような本を読んで見るのもいいと思います。
難しい数式はまったくわかりませんが、微分積分を教えてください!
最後に・・・
以上から、経済学と数学は切っても切れない縁にあることをわかっていただけたと思います。
世の中では「数学は大人になったら役に立たない!」などという人もいます。
しかし、高校二年生で学ぶような微分積分が実際に経済学を考える上では必要不可欠であることが最大化問題の例でわかっていただけたと思います。
実際の世の中は三次関数を扱うのとは比べ物にならないくらい複雑なことが多いです。
三次関数すら解けないとそのような複雑な問題は解けるはずもないので、まずは入門の一歩目として高校生でも見覚えのある数学から補助輪モードで練習するわけです。
このような積み重ねで今の経済学があります。
「数学は大人になったら役に立たない」のではなく、その人が「数学を使わない人生を選んだ」という見方の方が正しいです。
触れる学門が一つ増えるだけでも世界の見方が大きく変わるいい例ともいえるでしょう。
経済学を志す人は文系の方が多いと思います。
「自分は文系だから...」というだけの理由で数学を毛嫌いせずに、是非数学の勉強をしておくほうが入学後の自分のためになると思います。
そもそも、文系は数学をやらない学問体系、理系は数学をやる学問体系というくくり方が間違っているのです。
経済学部への進学を考えている人は是非これからの勉強の指針として参考にしてみてください。
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