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今回は、東工大生が教える「理科の科目選択について」です
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理科の科目選択 どれがいい?物理 化学 生物 地学 何がオススメ?
こんにちは、武田塾溝ノ口校講師のKです。
今回は高校理科の特徴を比較して科目選択の助けになれればいいと思います。
物理 化学 生物 地学 の特徴
【化学】
化学は理論化学、無機化学、有機化学の全部で3つの分野に大きく分かれています。
無機化学と有機化学は暗記することが多く、特に無機化学はほとんどが暗記問題です。
例えばFe2+の水溶液は何色か?と言われたときにその原理は高校の範囲では説明できないので覚えるしかないのです。
有機化学は同じようにそれなりの暗記がありますが、化合物の名前には規則性があり覚えるのはそこまで苦労しません。
そして有機では主にその知識を活用して構造決定をするのですがこれはパズルみたいで結構楽しいです。
理論化学は暗記は少ないもののとにかく計算がめんどくさく、有効数字3桁の小数の計算をさせられたりするので計算ミスが多発します。
電卓を使えないストレスといつまでも戦わなければなりません。
ただ、この科目は高校理科の中で最も多くの人が学ぶ(と思われる)科目なので、他の科目より知っておいた方がいい知識や概念が多いのかもしれません。
文系理系関係なく、1年次からこの科目を習う人は多いのではないでしょうか。
文系・理系どちらにもおすすめの科目です。
【物理】
物理の大きな特徴として「暗記が少ない」「それなりの数学力が必要」というのがあります。
主に使う公式は各分野に数個しかなく、そこから他の公式も導出できるので暗記に困ることはありません。
例えば熱力学では「熱力学第一法則」と「気体の状態方程式」さえわかっていればほとんどの問題を解くことができます。
計算量に関しては、物理は化学と違って数字は代入せずに文字式のまま計算することが多いので有効数字やめんどくさい計算に悩まされることは少ないです。
また、物理量には「単位」がありますからそこから見直しや選択肢を絞ることもできます。
バスに最初は11人乗っていて5人降りました。残っているのは何人でしょう?という問題の選択肢に「6㎏」とあったらおかしいですよね。
このように単位を見るだけで選択肢をだいぶ絞ることが可能です。
数学を結構使いますし、物理基礎でもsinやcosが出てきますから、文系にはおススメできないですね。
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【生物】
物理化学選択の私は生物基礎までしか履修していないので詳しい学習内容については触れられませんが、科目選択の特徴についてお話しします。
生物に関しては、私たちの日々の生活の中で最も触れ合う機会が多く、抵抗がある人は少ない科目です。
細胞や生態系など、暗記科目がほとんどなので数学が苦手な人でも取り組みやすい科目です。
生物の中で最も難しいと言われている遺伝についても、簡単な法則で成り立っているので、コツを掴んでしまえばすぐに点数に結びつけることができます。
しかし、生物を選択すると自分の受験できる学部がかなり狭められてしまうのが難点ですね。
農学部や理学部の生物学科など、自分が行きたい学部がはっきりしているのならば生物を選択しても良いですが、多くの理系受験生であれば物理を選択するのが一般的です。
実際、東大理系受験者の6割以上が物理と化学を選択しているので、理系で2科目が必要な人はしっかりと考えなければいけません。
センター試験でしか理科を使用しないのであれば生物を選択しても問題ないですが、生物は物理と比べても論述が多く問題文もかなり長いので、二次試験において物理よりも不利になってしまうことがあります。
ただ、もともと生物が大好きな人であれば生物を選択することをオススメします。
覚える内容がとても多いため、生物を好きという気持ちがないと途中で内容の多さに挫折してしまうことになってしまうでしょう。
また、理系選択者であれば数学とつながりのある物理を選ぶ方が望ましいので、物理が苦手だから生物を選択しようと考えている人は、今一度考え直してみた方が良さそうです。
文系と一部の理系にオススメの科目ですね。
【地学】
地学の特徴は大きく2つあります。
①文系にオススメ
地学の内容は地球や宇宙、化石のことなど、興味が湧きやすい上に、他の科目と比べて量が少ないです。
特に、地学基礎の場合は、中身が中学理科の延長であるため、頭に入りやすいと同時に、知識の半分くらいは中学の内容になります。
そのため、中学の理科で地層や天体などの分野が得意だった人は、簡単に高得点を狙うことができます。
また、計算問題が他の理科科目と比べて簡単です。
地学の計算問題はグラフを読み取って計算する問題が多く、グラフの意味さえ分かれば簡単に求めることができます。
たとえば、2017年度の地学基礎の問題では計算問題が3題出題され、そのうちの2題はグラフから数値を読み取って解く問題でした。
このように、文系でセンターの理科基礎を受けるなら、地学基礎は内容も少なくて計算も簡単なため、かなりおススメの科目です。
②地学を学べる高校、地学で受けられる大学が少ない
物理や化学と比べて、大学に入ってから地学の知識を使う機会がほとんどなく、受験科目として指定されにくいです。
実際、地学を受験で使える大学は、主なところで東大や筑波大学の生命環境群(2017年現在)しかありません。
また、地学基礎に関しても文系であれば受験科目にできますが、理系の場合、選択不可であることも多いです。
そのため、仮に第一志望の大学で地学や地学基礎が使えたとしても、他の志望大学で使えない可能性もあるため注意が必要になります。
さらに、地学をカリキュラムに入れている高校はほとんどなく、参考書も他の3科目と比べて充実していません。
また、受験者が少ないことから、センター試験で難易度が上がった時に自分だけ損をしてしまうというデメリットもあります。
一部の文系のみにオススメできる科目と言えるでしょう。
結局、どれがいい?
じゃあ結局何を選べばいいの?という話ですが、無難な例を紹介しましょう。
文系
文系はほぼ化学基礎と生物基礎で決まりでしょう。
他の組み合わせの選択者はほとんど見たことがないです。
理由は暗記が多く数学があまり出てこないこと、地学は楽だが教えてくれる人がいないことですね。
理系(工学部)
工学部では物理が必須ですから、物理・化学選択で決まりでしょう。
生物物理だと受験できる大学の幅が狭まってしまいますし、生物よりも化学の方が工学には使われます。
【理系】物理と化学の科目選択について!それぞれの特徴を比較!
理系(工学部以外)
工学部以外は生物・化学選択でも物理・化学選択でも構いません。
自分の受ける学部で受け入れられている科目で挑みましょう。
最後に・・・
無難な選択肢をあげてきましたが、一番はみなさんが将来勉強したい事柄を勉強することです。
「どれが楽か」よりも「どれが好きか」で科目は選ぶことを強く勧めます。
もし自分では決められないって人はぜひ無料受験相談へお越しください!
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— 武田塾 溝ノ口校 (@tkd_mizonokuchi) September 11, 2020
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