【学部紹介】社会学部って何を学ぶところ？

社会学が学べる大学

国公立大学

東北大学文学部人文社会学科

人文社会学科は、複雑化・多様化しつつある人間の思考や社会の構造を、従来の細分化された学科の枠を超えて、総合的な観点からとらえることで、有機的に関連した幅広い教育を学生に施そうという理念により設立された学科です。なお、この学科は、人類の過去・現在・未来を、文学、言語、思想、歴史、心理、社会など、さまざまな側面から総合的に解明することを目指す学科であり、人間と社会の探究に真摯に取り組もうとする気概と情熱を持った人に適しています。26専修（現代日本学、日本文学、日本思想史、日本語学、日本語教育学、日本史、考古学、中国文学、中国思想、東洋史、インド学仏教史、英文学、英語学、ドイツ文学、フランス文学、西洋史、哲学、倫理学、言語学、心理学、行動科学、社会学、文化人類学、宗教学、東洋・日本美術史、美学・西洋美術史）が用意されており、２年次からいずれかに所属して学ぶことになります。

茨城大学人文社会学部現代社会学科

現代社会学科には以下の２メジャーがあります。
◆メディア文化メジャー
新聞、放送、インターネット、マンガ、音楽などの現代メディアの特質と、メディアによってつながる現代の社会や文化について学ぶ。情報を的確に読み解く能力を高めるだけでなく、取材、執筆、コンテンツ制作などの情報発信技術を実践的に養います。
◆国際・地域共創メジャー
グローバル化した国内外の「地域」を、社会学、地理学、政治学、国際学により理解し、高い調査・分析・提案能力を養う。地域志向と国際志向を両立したフィールドワークや行政・市民との連携授業により、まちづくりや多文化共生といった課題への対応を考えます。

御茶ノ水女子大学文教育学部人間社会科学科

人間社会科学科では、社会的・個人的存在としての人間とその発達過程に、多彩な方法論でアプローチしていきます。
◆教育科学プログラム
教育に関する基礎的な科目群と実践的な科目群の学習を通じ、教育問題や人間発達上の課題に取り組む力を育成することを目的としています。
◆社会学プログラム
家族・マスメディア・コミュニケーション・高齢社会などにかかわる社会問題について分析し、実践的な問題解決能力を養います。
◆子ども学プログラム
「子ども」という境界領域から人間・社会・文化をとらえなおし、附属園などにおける子どもとかかわる実践を生かして乳幼児〜児童の育ち・教育について学びます。

大阪大学人間科学部

人文学・社会科学・自然科学を横断した視点から、人間のさまざまな側面にアプローチを行い、人間の行動や心理のあり方、社会、文化、ジェンダーとは何か、といった基礎的な研究をはじめ、学校教育、老人福祉、国際協力と開発、紛争と災害からの復興支援などの現実的課題までを幅広く対象として、「人間とは何か」を研究していきます。

私立大学

青山学院大学社会情報学部・地球社会共生学部・コミュニティ人間科学部

♦社会情報学部
社会・情報・人間の３領域と各２領域が融合する学際エリア（リエゾン）の知識とスキルをバランスよく学ぶことができます。３年次からは、進路選択の目安となる複数の履修モデルに基づき、「社会・情報」「社会・人間」「人間・情報」の各コースに分かれ、より実践的に学んでいきます。
♦地球社会共生学部
世界中の人と共に働き貢献できる「メディア／空間情報領域」「コラボレーション領域」「経済／ビジネス領域」「ソシオロジー領域」の４つの専門領域を中心に学び、世界のどこででも“使える英語力”を習得していきます。さらに必須の東南アジアへの半期留学によるフィールドワークを通して、理論と体験を一体化した学習を行います。
♦コミュニティ人間科学部
多様な実習により現場で役立つ知恵（実践知）を修得し、コミュニティ創造をリードできる人材を養成していきます。地域社会と人々にかかわる諸課題を「子ども・和漢の支援活動プログラム」「女性活動支援プログラム」「コミュニティ活動支援プログラム」「コミュニティ資源継承プログラム」「コミュニティ創生計画プログラム」の５つの履修プログラムとして設計していきます。

学習院大学国際社会科学部

世界中の人と対等に渡り合い、国際的なビジネスの第一線で活躍できる人材の育成を目指す学部です。そのため、英語と専門科目（社会科学）を同時に学習するカリキュラムと、４週間以上の海外研修を２つの柱として国際人としての基礎体力を培う。

関西大学社会学部

社会学部には、以下の４専攻が設置されています。
◆社会学専攻
家族、都市、民族、意識、メディア、若者、福祉、差別など、多彩なテーマを研究する教員スタッフがそろっており、知的刺激にあふれた環境で、多面的な切り口で問題を分析していきます。
◆心理学専攻
個人‐集団‐社会に焦点を当て、「仮説の提示」と「事実による検証」によって、人間の心と行動の仕組みについて科学的に解明していく。コンピュータを用いた高度な情報処理技術を学修し、解明のための科学的プロセスを身につけます。
◆メディア専攻
メディア社会の本質を見つめ、未来のマスコミのあるべき姿を考えます。
◆社会システムデザイン専攻
社会学・経済学・経営学・科学技術論などの学問領域を通して現代社会についての知識を身につけ、より良い社会・組織をデザインし、その構築の方法を考えるプロセスを学びます。

同志社大学社会学部

♦社会学科
人間行動とのかかわりから、社会とその変化について実証的な調査研究を通じて理論化し、理解、解明していきます。研究領域は多岐にわたっています。
♦社会福祉学科
総合大学の利点を生かした多角的教育により、福祉という多様性のある学問領域を研究し、“オールマイティーな福祉のプロ”の養成を目指しています。
♦メディア学科
国際的視野と情報処理能力を備えた専門職業人の養成を目指しています。「メディアとジャーナリズム」「情報と社会」「コミュニケーションと文化」の３領域が有機的に結びつくよう構成されたカリキュラムが構成されています。
♦産業関係学科
産業状況を把握し、具体的で実現可能な政策を提案できる能力を身につけ、。未来の職業生活を研究することで現在の問題点を解決することを目指します。
♦教育文化学科
人間形成をめぐる広範な問題を文化とのかかわりにおいて学び、「教育」を人間の成長や発達を促す多様な文化現象と捉え、教育の可能性と課題を追求ていきます。

最後に・・・

このブログで紹介したのはほんの一部で、他にも社会学を学ぶことのできる学部・学科はたくさんあります。
「社会学部」という名前になっていなくても、以前に紹介したリベラルアーツなど、他の学問と関連して科目設定が行われている大学もあります。
「社会学」だけでなく、「メディア」「ジェンダー」など、色々なキーワードから該当する学部・学科を探していくのもいいかもしれませんね('◇')ゞ