流山おおたかの森のオオタカ(大鷹)について
都心から一番近い森のまち、流山市の〝市の鳥〟が猛禽類のオオタカです。市内では「市野谷の森(通称:おおたかの森)」に生息しています。
■ 150年前までオオカミの棲む原野だった東葛地域
明治維新まで、流山周辺は小金牧と呼ばれる幕府の軍馬の育成地でした。
当時の馬の育て方は、広大な原野を利用した野馬の自然交配と放牧です。
その小金牧は、東葛(東葛飾)地域と呼ばれる千葉県北西部の松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ヶ谷市の6市に広がる幕府直轄地でした。
明治時代になって開拓団が入るまで、江戸から東京へと続く大都市のすぐ近くに、軍馬にするための野馬を育てる広大な原野が残されていたのです。
もちろん自然のままの原野ですから野馬だけでなく、日本オオカミや熊やキツネ、オオタカやフクロウなどの猛禽類も棲みついていました。
■ オオカミや熊が駆逐され、わずかに残った猛禽類
江戸幕府の崩壊により職を失った幕臣が大勢いました。
不逞浪人となり明治政府を脅かす存在でした。
彼らに仕事を与えることが急務となり、小金牧(東葛地域)の開墾が俎上に上がります。
江戸幕府の滅亡で職を失った幕臣と武士の時代の終焉で不要になった軍馬育成地が結び付き、農地開拓が始まりました。
さらに常磐炭坑(福島県南部から茨城県北部に広がる炭田)で取れた石炭を東京へ運ぶための鉄道(常磐線)の建設も始まりました。
それから間もなく日本オオカミは絶滅しました。
熊やキツネもいなくなりました。
かろうじて空を自由に飛べるオオタカやフクロウだけが生き残ったのです。
■ 米軍の通信基地と関さんという大地主
そのオオタカやフクロウでさえ、戦後の高度経済成長による都市化によって生息地域が限られるようになりました。
それでも幸いなことに東葛地域は江戸川と利根川に囲まれています。
まだまだ自然が残っていました。
江戸川や利根川や運河の河川敷、まだまだ残る田畑や林には猛禽類の餌となる野ウサギやネズミ、小鳥やカエルや昆虫類が棲みついていました。
そして戦後は米軍の通信基地と関さんという大地主さんの所有する山林が広がっていました。
江戸時代に野馬が走り回っていた小金牧の面影を残していたのが、米軍に接収されて通信基地となった現「柏の葉公園」地域と大地主だった関さんの所有する山林でした。
さらに河川敷や農家の防風林によって形成されたグリーンベルトの存在です。
■ 柏の葉公園にあった米軍の通信基地
現在の柏の葉は、江戸時代の野馬の放牧場のあと開拓団が入り、そのあと陸軍柏飛行場として整備されたエリアです。
敗戦後はアメリカ軍に接収され、通称「キャンプ・トムリンソン」として通信基地になります。
そのキャンプ・トムリンソンは、現在の柏市柏の葉1丁目~6丁目、流山市駒木台の一部(現:柏の葉3丁目)にあった総面積188ヘクタール(約57万坪)にも及ぶ広大な通信基地です。
1977年からロランCシステム(長距離電波航法支援システム)への移転が始まり、1979年に全面返還されました。
その後、柏通信所跡地土地区画整理事業が行われ、つくばエクスプレス開業に伴い「柏の葉キャンパス駅」が開業するなど現在の柏の葉が姿を整えるのですが、先行して千葉県立柏の葉公園が整備されて、豊かな緑に包まれた新都市が誕生しました。
■ フクロウを守った大地主、関さんの森
松戸市幸谷の新松戸から北小金に向かう道路のT字路の近くにあるのが「関さんの森(総面積:約3,000坪)」です。
大地主だった関武夫さんが存命の頃は、フクロウやタヌキが棲む森(屋敷林)でした。
1995年、自然のままの森を残そうと、関武夫さんが㈶埼玉県生態系保護協会に寄付しました。
その屋敷林や梅林、関家の庭などを守るために「関さんの森を育む会」が作られて現在に至っています。
江戸時代の小金牧のあとも、流山と柏の境にあった米軍の通信基地の跡地、流山と松戸の境にある関さんの森、さらに江戸川と運河の河川敷として残った緑に包まれているのが流山市です。
今も貴重なオオタカが棲む森のまち流山は、このような近接地域の森や河川敷に包まれているからこそ存在しているのです。
■ オオタカが棲む、都心から一番近い森のまち流山
「都心から一番近い森のまち」と呼ぶにふさわしい流山を象徴しているのがオオタカです。
ただしオオタカと呼ばれるのは体が大きいからではありません。
青みがかった灰色の羽根を意味する「アオタカ」から転じてオオタカとなったのです。
自分より大きな獲物を狙うことのできる優れたハンターがオオタカです。その特長から江戸時代には、鶴やキジを捕るための鷹狩にオオタカを用いました。流山市内のオオタカの生息地、市野谷の森(オオタカの森)にある営巣地の周辺にはオオタカの狩りの跡、ハトやムクドリやネズミ、ときには野ウサギやキジの骨が散らばっているそうです。
私たちの身近なところに棲むオオタカですが、豊かな自然に恵まれた都心に近い近代都市、流山を象徴しているように思います。
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