こんにちは。
武田塾姪浜校 校舎長のタカキです。
9月も終盤となり、いよいよ受験が近づいてきました。
この時期によくある「志望校変更すべきか」について、
考えていきたいと思います。
【私立志望】直前期に志望校を変更すべきですか??
【私立大学】直前期に志望校を変更すべきか??
この時期の受験生であれば、8割方の生徒がある程度、
1月・2月に受験していく大学を決めている状況かと思います。
まだ受験計画までは作れていなくても、
志望校・実力相応校・滑り止めくらいまではぼんやりと見えているのではないでしょうか。
そこで、よくこの時期に質問を受けるのが、
「〇〇大学にまだ間に合いますか?」というものです。
また、保護者様からの問合せでは、
「〇〇大学は無理だと思うんですけど・・志望校は変更すべきか」ということもよく聞かれます。
もちろん、現在の学習状況や志望校によりけりですが、
志望校を変更するのはまだ時期尚早である場合が多いです。
まずは、いますぐに「滑り止め」→「実力相応校」の順番に過去問を解いてみましょう。
【10月末まで】滑り止めに合格できる点数が取れているか
まず一つ目の目安は、10月末までに滑り止めとして考えている大学の過去問を数年分(5年分くらい)を解き、
安定して合格点(合格ライン)となるパーセンテージを取れているかを確認しましょう。
どこの大学であっても滑り止めで検討している大学であれば70-75%程度が目安です。
10月末までにそのレベルに達していない場合は黄色信号(志望校によっては赤信号)と考えても良いと思います。
滑り止めの大学の過去問で70-75%が安定して取れない場合、
基礎の欠如が目立つ状態だと思います。
時期的に志望校に向けて難しい参考書を演習しているケースも多いと思いますが、
そちらを一旦止めて、過去にやった基礎レベルの参考書をもう一度復習することをおすすめします。
【11月末まで】実力相応校に合格できる点数が取れているか
10末の段階で滑り止め大学の過去問で安定できているならば、11月は実力相応校の過去問を重点的に実施しましょう。
難易度も上がるはずなので、得点率は10-20%程度落ちると思います。
一般的には実力相応校が受験計画上、最も受験する大学であることが多いですし、
大抵の生徒は志望校がだめでもここなら進学しても自分を許せる・・という大学を設定しているのではないでしょうか。
なので、ここの過去問演習と復習については入念に実施し、傾向やパターンに確実に慣れておきましょう。
実力相応校をクリアできない限り、志望校レベルの対策や過去問に全ぶりするのは、
受験全体を考えるとリスクが高いのであまりお勧めはできません。
とはいえ、「滑り止め」と「志望校」の間には問題の難易度など大きな差はあることがほとんどですが、
「実力相応校」と「志望校」の間にはそこまでの差がないことも多いです。
稀ではありますが、科目によっては「実力相応校」の方が難しいとか合わないとかもあります。
志望校の過去問はさすがに夏に1度・2度見たことがある人がほとんどだと思います。
11月の段階では何度か解いたことある状態の生徒がほとんどだとは思いますので、
再度3週目~4週目に実戦と同じ時間配分で解き、現状とのギャップを確認した上で、
得点率や弱点等を分析した上で月末までにはあらかた受験計画を策定してください。
【12月~】志望校に注力し、弱点を埋める作業を!
「滑り止め」→「実力相応校」とパスできており、
残り2か月で志望校までのギャップが埋まりそうだ、と判断できた場合は、
志望校に全ぶりして過去問演習、及び弱点を補強するための参考書で
ラストスパートをかけましょう。
【私大志望】残りの月ごとの目標を設定する
滑り止めの大学
10月末まで
この時期までに過去問で安定した合格ラインを取れない場合、
志望校に向けては黄色信号という状況になってきていますので、
滑り止め大学で滑り止まらない可能性を検討しましょう。
つまり、もう少し偏差値や問題が易しい大学への受験も検討しましょう。
また、基礎が大幅に欠落している状況が示唆されますので、
必ず基礎レベルの参考書を確実にこなしましょう。
11月末まで
この時期までに合格ラインを安定して超えられない場合は、
いよいよ志望校に向けて赤信号かと思います。
滑り止めの滑り止め大学まできちんと検討すること、
受験計画全体の見直しが必要になってきますので、
一度冷静になり、受験計画を練り直すようにしましょう。
一般的には今考えている志望校は取りやめ、もしくはギャンブル的な受験になることがほとんどです。
実力相応校を志望校に押し上げ、
現在検討している滑り止めが実力相応校となり、
新しい滑り止めを準備する、ということが必要になります。
実力相応校
11月末まで
11月末までに合格ラインに届く状況を作るのが理想ですが、
検討している大学によっては志望校とそんなに差がないケースもあるからです。
ここで進むか引くかの判断は本当に難しいので、
学校の先生や塾の先生、または武田塾の受験相談をご活用ください。
実力相応校の合格がある程度見えるラインにまでなったら、
あるいは実力相応校で手一杯になりそうだな、
志望校まではまだまだ遠いな、と感じたり、そういった指摘を周囲に受けたら
いよいよ受験までの詳細な受験計画の策定に入りましょう。
志望校までの距離感等については、
相談する人や組織によって考え方、捉え方はそれぞれあります。
一人の意見やネットの意見だけを鵜呑みにするのではなく、
必要であればセカンドオピニオンを誰か第3者に聞くのもいいと思います。
ぜひぜひ、武田塾の受験相談が最適の場となっていますのでお気軽にお問合せください。
【私大】志望校を変更すべき??注意点
志望校を検討する際の注意点
1、模試の成績ばかり鵜呑みにしない
模試は重要です。
しかし、私大志望の場合、一般的な現役生が学校で受験する模試は
共通テスト準拠のものが多く、私大とは傾向や時間制限等、大きく異なることも事実です。
MARCH以上の大学を志望する場合は共通テストの英語くらいならサラサラ読めて欲しいですが、
そこまで高い大学を目指していない場合は共通テストの分量の前に時間切れになるケースが多いでしょう。
また、対策すべき点も大きく異なるため、
模試の成績を見るよりも赤本等で過去問を演習した場合の得点率に着目してください。
2、「志望校に合格しなければ浪人する」を言わない
現役生によくあるケースです。
「〇〇大学以外は浪人する」というケースですね。
それはそれで別に良いと思います。
しかし、上記の理由で志望校しか受験せず、玉砕し、浪人する生徒で
浪人の1年間をきちんと「浪人生らしく」受験生として勉強し、
志望校に合格する生徒は結構レアケースだと実感しています。
もちろん、いろんなケースはあると思いますが、
〇〇以外は浪人する、というのは、
周囲の友人や家族に対して、格好良い言い訳としては使えますが、
厳しい言い方をすれば、一種の「逃げ」「現実逃避」とも取れます。
繰り返しになりますが、〇〇に行きたいから浪人する、というものを否定するわけではないです。
しかし、その場合であっても志望校以外に実力相応校・滑り止めを受験し、
合格証書を勝ち取った段階で浪人を決定してください。
合格を蹴って浪人する生徒は大抵、保護者や周囲に「もったいない」と説得され、
それでも自身の意志を貫き、金銭的な負担を承知の上で浪人することになります。
こういう浪人生は「浪人生らしい」1年間を全うできるケースが多いです。
この時期は自身の夢ばかりを追うのではなく、自身の現状を受け入れ、
より現実的な選択をし、その結果を受けて将来のことを選択するようにしましょう。
まずは、武田塾姪浜校を見に来てください!!
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担当者:高木建二郎(武田塾姪浜校 校舎長)
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