こんにちは。
武田塾姪浜校のタカキです。
本日は新高校1年生より適応される新教育課程についてみていきましょう。
新教育課程の目玉としては、
【情報】
【公共】
【歴史総合】
【地理総合】
という科目・教科が新しく追加されます。
その中でも本日は新教育課程の【地理総合】【歴史総合】について確認していきましょう。
【新教育課程】地理歴史はどう変わるのか??
【地理総合】と【歴史総合】が必修科目になります。
現行の教育課程での地理の扱い
「地理歴史」という科目には、
地理A(2単位)
世界史A(2単位)
日本史B(2単位)
地理B(4単位)
世界史B(4単位)
日本史B(4単位)
があります。
生徒はこの中から、
「世界史A」または「世界史B」から1科目、
「日本史A」、「日本史B」、「地理A」、「地理B」から1科目の
合計2科目が必修となっていました。
つまり、現行の教育課程では【地理】については全く高校で学ばなくても
卒業可能であり、地理歴史科の単位を取得することも可能でした。
しかし、新課程では、
地理総合(2単位)
歴史総合(2単位)
が必修となり、
その後、
地理探求(3単位)
日本史探求(3単位)
世界史探求(3単位)
を選択していくという形に変更されます。
現行課程と違い、地理は「地理総合」という科目名で必修となり、
日本史AB、世界史ABという聞き馴染みのある科目名は、
それぞれ歴史総合、日本史探求、世界史探求という名前に変更となります。
地理総合って何をやる??
内容的には現行の「地理A」の内容と似ているものと考えて間違いないです。
1、地図や地理情報システムで捉える現代世界
2、国際理解と国際協力
3、持続可能な地域づくりと私たち
という3点が学びの軸となっています。
現行の地理Aよりもその他の社会科目である、
歴史、政治経済や現代社会(公共)と関連性を持たせながら総合的に学んでいくように
求められており、また、
地理情報システム、具体的にはGISを用いて、現代世界の地理情報の収集、読み取りや活用の
基本的素養を学ぶことになっており、より実践的な学びが可能になると思います。
現代のグローバル化する社会や多様化する社会、または近年ますます増加する災害に対応していくために
地理的知識の習得は必須になっている、という判断で、
地理総合が高校生全員必修となったものと考えられます。
歴史総合とは何をするの??
歴史総合とは、ざっくりいうと日本史Aと世界史Aを足した科目になります。
日本史A、世界史Aは範囲としてはともに近現代を中心に学んでいく学問でした。
高校生が主に受験で使用する日本史B、世界史Bを学ぶ際、
普通の学校のペースでは近現代の範囲は秋~冬にかけて学ぶことになり、
秋~冬は受験期ということもあり、学校も生徒の演習量を担保するためにも
近現代は駆け足で進め、生徒の理解が追い付かないというケースも多々あります。
また、近現代は必然的に「世界の中の日本」を意識しないといけません。
明治までの日本は基本的に対中国、対朝鮮の関係をおさえるのが中心ですが、
近現代は列強をはじめとする各国の思惑を理解して学ぶことでより理解が深まります。
これは実際に姪浜校でも日本史を独学で進めていく生徒が明治以降、急に対外関係をおさえる量が
圧倒的に増えることで苦手意識をもっていることが多いです。
そういった点で歴史総合になり、日本史A、世界史Aという従来の学びよりも柔軟に、
且つ、現行よりも時間に余裕をもって、
「世界の中の日本」を意識しながら学習することで確実に受験に向けて好影響になると感じています。
日本史探求・世界史探求・地理探求とは??
従来の日本史B・世界史B・地理Bがそれぞれ「~探求」という名称に変更されます。
探求とは、読んで字の如く「探し求める」ことです。
いずれの科目も単に教科書の内容の丸暗記になりがちだった授業から、
歴史資料やデータ等の読み取りや分析に主軸が置かれ、
「歴史総合」や「地理総合」で学んだ現代社会の基礎知識との比較等から
生徒自身が考察し、主体的に学べるように授業内容も変更されます。
地理・歴史の変更は受験生にとってプラス??
2022年度の新高校1年生が3年生になる2025年より、
この新課程にそった受験になる、とすでに発表されています。
とはいえ、地理・歴史に関してはそこまで身構える必要はないでしょう。
従来の地理・歴史の受験問題は、
「用語の暗記」が最重要と考えられてきましたし、
例えば日本史で言えば、一問一答形式の参考書を完璧にこなしていれば、
高得点が見込まれていました。
しかし、共通テストでは、一問一答形式の問題を完璧にしていても、
その知識をもとに、またはその知識を前提として、
資料やディスカッションなどの内容を把握して、
問題を解かせるものが既に良く出ています。
この傾向の問題は苦手意識をもっている生徒も非常に多いため、
普段の学校の課程の中でそこをフォローしてもらえる点に期待したいですね。
新課程:受験に向けて何をする??
現時点でハッキリしたことは言えないのですが、
地理・歴史に関しては大きく現在の方向性から変更する必要はないと思います。
当然、近代以降の比重や現代社会の問題の比率が高まったりする可能性はありますが、
大きな変更点はないと思います。
センター試験から共通テストに変わっても、基礎を固めた上で演習を実施するのが重要であったように、
新課程の新テストになっても受験生がやるべきことに大きな変更はありません。
また、従来の入試方式でも「日本史A」・「世界史A」・「地理A」という科目はあまり使用されるものではありません。
恐らく新課程になっても基本的に受験生に必要となるのは「歴史総合」「地理総合」ではなく、
それぞれの科目の「~探求」ということになると思います。
これらの学ぶ範囲については既存の「世界史B」・「日本史B」・「地理B」と大きな違いはなさそうです。
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