こんにちは。
武田塾姪浜校のタカキです。
本日は福岡大学の英語対策について詳細を考えていこうと思います。
西南学院大学と併願する生徒も多いと思いますが、出題傾向は大きく異なります。
【おススメ記事】
【福大の英語】福岡大学の英語試験の概要
福岡大学・英語の概要
【時間】70分
【内容】
大問1 : 読解(英文和訳)
大問2 : 読解(空所補充、または内容一致)
大問3 : 文法・語彙(空所補充)
大問4 : 発音・アクセント
大問5 : 文法・語彙(整序問題)
福岡大学の英語は例年、上記の通り大問5つの構成です。
大問2の長文読解が空所補充、または内容一致のいずれかで、
受験日程によって変わってきます。
また発音とアクセントも受験日によって変わるので、
長文・発アクに関しては両方に対応できるような準備が必要です。
特徴は、英文和訳と大問5の整序問題です。
福大の英語入試対策の場合、両方の対策は必要不可欠となっていますので、
必ず対策を実施しておくようにしましょう。
【福大の英語】レベル感は?やるべき参考書は?
福岡大学の英語入試のレベル感は??
福岡大学の英語入試は基礎~標準レベルとなっています。
長文は西南学院大学と比較しても難易度は低めなので、1ミスから完答を目標にしてください。
英文和訳は苦手意識をもつ生徒も多いですが、
単語・熟語のレベル、出てくる構文のレベルはそんなにハイレベルなものではないので、
一通りの対策を実施しておけば問題ないでしょう。
文法に関しては整序問題がやや癖がある問題が多いです。
細かいところは次章で解説していますのでご確認ください。
福岡大学の英語 : やるべき単語帳・熟語帳
【単語帳】
システム英単語
LEAP
ターゲット1900 など
【熟語帳】
速読英熟語
解体英熟語
単語帳については、定番の本屋で平積みになっているような単語帳を好みに合わせて選びましょう。
レベル感だけは間違えないように、上記の3つのいずれかを選ぶのが無難だと思います。
熟語については、速読英熟語でも十分ですが、余裕があれば解体英熟語までやっておくと安心です。
福大が第一志望(目標校)である場合は速読英熟語の精度を高める、
福大は実力相応校、または滑り止めとして、と考えている場合は解体英熟語まで触ると本命の大学に対応している可能性が高いです。
福岡大学の英語 : やるべき文法・発音アクセント
【文法】
NextStage
Vintage
スクランブル など
その後・・
ファイナル英文法標準編
ファイナル英文法難関大編(整序問題のみ)
門脇の英語 整序問題が面白いほど解ける本
【発音アクセント】
NextStageなど
文法ですが、福岡大学合格に向けて一番差が出やすい部分です。
先述の通り、長文はそんなにハイレベルではないですから、正直差がつきづらいです。
(長文は1ミス以内で乗り切りましょう)
近年、学校教材として採用されるケースも多いBright Stageはやや内容が足りていない印象なので、
福大入試の場合は、もう一つレベルが上の上記の参考書の中から1冊選ぶのが無難です。
Bright Stageを使っている場合は同じ著者なのでNextStageを選ぶととっかかりやすいかもしれません。
これらの参考書を一通りきちんと内容理解した上で問題を解けるようにしましょう。
その後、ファイナル英文法標準編をやり、分野・問題形式の弱点を補強していきましょう。
弱点が明確になるはずなので、必ずその弱点を埋めるために前の参考書でその分野の理解を再度深める必要があります。
標準編が終わったら、難関大編の整序問題のみを実施しても良いです。
難関大編を見てもらうと分かりますが、福岡大学の問題も多く収録されています。
それくらい福岡大学の整序問題は癖があるということなので余裕があれば取り組みましょう。
整序問題が本当に苦手だ・・という場合は門脇の整序問題が面白いほど解ける本に取り組むのも良いでしょう。
発音・アクセントについては文法で使用した参考書を利用すれば問題ないでしょう。
要点だけ抑えて、過去問を解きまくるのが最速だと思います。
優先順位は低めなので文法が仕上がってからでも遅くないです。
福岡大学の英語 : やるべき読解系参考書
【読解系参考書】
肘井学の読解 必修編
入門英文解釈70
The Rulesシリーズ1,2 など
肘井学の読解は必須でやっておきましょう。
この参考書に出てくるテーマのポイントは全てどんな問題においても、
(和訳でも長文でも文法でも)
意識できるかできないかで合格率は大きく変わります。
余裕があれば前述の通り、解釈70までやっておけば安心です。
長文系の参考書にそんなに時間をかけなくて大丈夫です。
The Rulesシリーズで長文の読み方を確認して、
過去問演習で形式に慣れてしまいましょう。
【福大】大問1:福岡大学の英語対策~英文和訳
まずは大問1の英文和訳となります。
こちらは福大の特徴的に出題形式となっており、きちんと準備して対策が必要となっています。
1段落で構成されている文章があり、その中の2~3文に下線部が引かれており、それを和訳させる問題となっています。
配点は公表されていませんがこの大問は全体の大体15%~20%程度の配点があると言われており、ウェートとしては重めです。
【福大】福岡大学の英文和訳対策のポイント
システム英単語なら1-1700までは完璧に。
言うまでもなく、単語力がないと対応できません。
とはいえ、難関レベルの英単語が問われることはまずありませんので、
シス単(ターゲット1900やDATABASEでも可)の基礎~標準レベルは完璧にしておきたいです。
熟語、語法もおさえる。
熟語については理想としては速読英熟語など熟語帳を1冊やっておくことに越したことはありません。
しかし、もし時間がない場合は『Next Stage』や『Vintage』などにのっている表現は覚えておきましょう。
また同じく『Next Stage』や『Vintage』内に語法の章がありますので、そちらは絶対にやってください。
語法をやるタイミングとしてはシス単(1-1200)を一通り触り終わってから開始するのが効率が良いでしょう。
例えば、enableと見たら後ろの語順がO to V原形になる。
makeを見たら後ろがOCになる。
など、受験生であればネクステ等で取り上げられている動詞であれば反射的に後ろの語順を意識できるようになることが大切です。
構文解釈をやる。
SVOCを理解して振れることはもちろんのこと、接続詞や前置詞の文中での役割が明確に訳に反映できるか、という意識が大事です。
『肘井の読解のための英文法』で大丈夫です。
「なんとなく訳す」のを辞め、しっかり節・句・SVOCを意識して訳せるようにしましょう。
余裕があれば『入門英文解釈70』くらいまではおさえておけば尚安心です。
この参考書に出てくる「70題×2 = 140」の文章をテーマをおさえながら訳す練習をしておけば、
本番でそんなに困ることはないと思います。
代名詞への意識を強くもつ
最初にも書きましたが、長文の中の一部を和訳する問題となっています。
問題となる下線部に「it」や「them」などの代名詞が含まれていることが多いです。
これら代名詞については、和訳するときは「何(誰)を指しているのか」を明示してあげた方が、
より高得点が狙えます。
わざわざ1段落の文章を読ませたうえで、代名詞が問題に含まれているということは、
「この代名詞が何を指しているかわかってますよね?」と作問者に問われているわけです。
代名詞は意識すればそう難しい単元ではないため、「it」を使う形式主語構文や強調構文の違いなども含めて、
しっかり復習しておくようにしましょう。
これらは後の文法問題でも役にたちます。
キレイに訳そうとしない。
キレイな日本語 = 赤本の模範解答になっている日本語に訳そうとする必要はありません。
まずは直訳で良いので多少ぎこちない文章であっても和訳してみることが大切です。
SVOCを振っていって、第4文型(SVOO)であると判断したら、「SがO1にO2をVする」という公式に、
単語を入れ込んでいけば良いのです。
副詞(節・句)はSVOCと関係ないですし、日本語でも英語でも「絶対にここに挿入しないといけない」というルールは基本的にありません。
ですから、まずは基本文型を把握し、公式にあてはめ直訳して最後に副詞(節・句)を適当に挿入すれば直訳が完成します。
あきらめない!!
この大問で一番大事なのは多少知らない単語や表現が出てきても「あきらめない」ことです。
福大の英語の受験で唯一の選択肢がない問題なので、あきらめてしまう生徒も多いですが、
あきらめるとゼロ点です。
部分点含めてもらえる可能性は十分にありますので、しっかり前後の文章を読み、どういうストーリーになっているかを考え、
多少知らない表現が出たとしてもその場で展開に合うようにストーリーを作りましょう。
【福大】大問2:福岡大学の英語対策~長文読解
大問2は例年長文となっています。
こちらも大問1と同様単語や表現のレベルとしては基礎~標準レベルです。
ただし、出題形式として「内容一致」と「文(語句)挿入」の2パターンがあり、
本番でどちらが出題されるかは運次第です。
どちらのパターンであっても慌てずに解けるようにきちんと対策しておきましょう。
内容一致問題
オーソドックスな出題形式になりますので、
『やっておきたい300』や『ハイパートレーニング2』など長文系の参考書で演習しましょう。
共通テストほど時間に追われることはないと思うので、25-30分を目標に丁寧に読む演習をしましょう。
パラグラフごとに内容を正しく把握できているかを判断するために、
演習中にパラグラフごとに要約したり、タイトルをつける練習をすることも効果的です。
復習時は読めなかった文章を抜き出して訳せるか構文を振りながら検証しましょう。
大問1の練習にもなり一石二鳥です。
難しい単語が出てきても文中で同格や関係詞などで説明されることがほとんどですし、
その難しい単語が原因で設問が解けないことはほとんどないので分からない単語は推察することも大切です。
復習時に貪欲におさえていくようにしましょう。
文(語句)挿入問題
これが苦手な生徒が多い印象ですが、解き方が分かれば内容一致よりコスパは良いです。
まず、挿入問題に当たった場合は先に解答側の構文を確認しましょう。
大体4つのグループに分別できます。
1、SVからスタートする文章のパターン
まずは、『SV・・』というように文章になっているパターンです。
このパターンが挿入可能な場所は、
1、文頭
2、接続詞や関係詞の節の中
が主な場所となります。
2、名詞だけで構成されているパターン
次は一見文章に見えるが実は名詞だけで構成されているパターンです。
the boy who plays baseball in the park
のような形で関係詞や副詞句などがくっついて文章のように見せてきます。
しかし、これはただの名詞なので挿入可能な場所は、
1、Vの前(= Sになるパターン)
2、Vの後(= OやCになるパターン)
3、前置詞の直後に来るパターン
のいずれかである可能性が非常に高いです。
3、副詞(句)であるパターン
これも一見長く見えるが副詞(句)であるパターンです。
in Fukuoka where I used to live
のような形になり、これも関係詞などがくっついて長く見せます。
長くても副詞は副詞なので、
副詞の大原則であるSVOCにはならない、というものに従いましょう。
挿入可能な場所は一気に限られるはずです。
4、Vからスタートするパターン
1に近いですが、Vからスタートするパターンもあります。
play baseball in the park
plays baseball in the park
のような形ですね。
これが挿入可能なパターンは
1、Sの直後
2、関係詞節の中の文章(Sが省略されるパターン有)
3、使役動詞・知覚動詞の補語としての役割
が主な形になります。
注意すべき点は下記の通りです。
1、動詞の形は?
時制や原形なのかくらいはケアしましょう。
現在系の場合は三人称単数のsがついているかもヒントになります。
動詞には対応する主語が必要ですから見極めましょう。
また、時制の一致の原則にも要注意です。
2、使役動詞、知覚動詞は見たら注意
使役動詞の補語として出題されるケースも多いです。
受験生であればmake,let,haveを見たら真っ先に「使役動詞かな?」と思えるように準備を!
【挿入問題】パターンに分けて、当てはめていく。
上記のようにまずは解答を読み、パターンに分けましょう。
ここに時間を多少使っても、福大の英語は比較的時間に余裕がありますからあわてる必要はありません。
パターンに分けた後は長文を読んでいき、問題ごとに【形があう】→【意味が通る】の順番で解答していきます。
この形式のポイントは【形】から判別することです。
【福大】大問3&5:福岡大学の英語対策~文法
福大の文法問題は大問3で語句補充、大問5で整序問題となっています。
大問3の語句補充については非常にオーソドックスです。
『Next Stage』の1-16章をきちんとやり、『ファイナル問題集標準編』で仕上げておけば、
そんなに恐れる必要もないと思います。
合格のためには大問3は7~8割は取っておきたいところです。
大問5の整序問題についてはやや癖があります。
不要な語が1語あるため、日東駒専レベルの整序問題よりはレベルが高いです。
個人的には福大の英語の鬼門は整序問題だと思います。
苦手な生徒もとても多いのでしっかり対策したいですね。
整序問題については『ファイナル問題集難関大編』までケアしても良いと思います。
整序問題のコツ
これをやれば急激に成績が伸びるものはありませんが、
それでも出題されるパターンはあります。
無生物主語構文
無生物主語構文は頻出です。
日本語では無生物のものが主語になることはありませんが英語では頻発します。
例えば、
This movie made Jack cry.
直訳すると「その映画はジャックを泣かせた」ですが、
キレイな日本語にすると「その映画のせいでジャックは泣いた」という訳になります。
これが整序問題の回答を難しくしているケースが多いです。
無生物主語構文の訳し方と無生物主語構文を取る場合の典型的な動詞は押さえておきましょう。
無生物主語構文に関しては下記の記事に詳しいので良ければ参考にしてくださいね。
【おススメ記事】
形式主語構文・強調構文
形式主語・強調構文も合わせてケアしておきましょう。
また、形式主語構文で意味上の主語を取る場合、通常はforですが、
ヒトの性質・性格の場合はofでしたね。
また、it is ~ の ~ の部分が要求(essentialなど)の場合はthat節の中にshouldが出てきて省略可能でしたね。
こういった知識は抜けがちなので大問3のケアと合わせてしっかり再学習しておきましょう。
形式主語構文と強調構文の違いに関しても下記の記事で詳しく紹介しています。
【おススメ記事】
その他おさえておきたい頻出表現
その他のおさえておきたい頻出な分野は、
1、群動詞の受動態
2、助動詞の慣用表現
3、関係代名詞と関係副詞の違い
4、連鎖関係代名詞
5、倒置が起こるパターン
など上げていけばキリがないのですが以上5点は優先順位をあげておさえたいです。
【福大】大問4:福岡大学の英語対策~発音・アクセント
ここは優先順位は多少落としてOKです。
なかなか併願校でも発・アクが出る大学は少ないと思うので、
現実的に時間が割けないと思います。
ただし、コツコツとやっていけば確実に点に繋がります。
まずは過去問で出てきた単語は都度確実に押さえましょう。
次に『Next Stage』など文法帳に専用の章があるのでそちらで頻出のものから優先的におさえましょう。
演習量を積みたい場合はセンター試験の過去問も有用です。
範囲が広いので優先度は低いですが頻出の分野からコツコツやっておきましょう。
【福大】福岡大学の英語対策まとめ
大問1の和訳問題と大問5の整序問題はやや難し目ですが、
大問2の長文と大問3の文法問題は基礎レベルとなります。
和訳問題、整序問題については演習不足で点数が取れていないケースがほとんどなので、
受験までの日数から逆算してしっかり「今日何をすべきか」を明確にして、
優先順位を付けながら学習をすすめていきましょう。
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