こんにちは!
武田塾姪浜校 校舎長タカキです。
武田塾姪浜校には、福岡県福岡市西区・早良区・城南区・糸島市に在住の高校生や
同エリア内の城南高校・筑前高校・舞鶴高校などの生徒が多く通ってくれています。
武田塾姪浜校では本ブログにて受験生に役立つ情報を日々アップしています!
【おススメ記事5選】
さて、本日は少し趣向を変えて本好きの校舎長が高校生に読んで欲しい本を紹介していきます。
受験生にとっては受験勉強の合間に、
高1・2年生はスマホを触る手を少し止めて本を読んで欲しいなぁと常々思っています。
福岡県の高校生にとっては短い夏休みですが、是非参考にしてみてください。
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高校生が読むべき本~考える力をつける。
1、『思考の整理学』外山滋比古(筑摩書房)
自分の頭で考え、自力で飛翔するためのヒントが詰まった学術エッセイ。
アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?
自らの体験に即し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。
考えることの楽しさを満喫させてくれる一冊。
まずおススメしたいのは『思考の整理学』です。
もう35年以上前に刊行された本ですが、今なお売れ続けている名著です。
大学生になったり、社会に出たら明確な答えがない問題に対する意思決定を求められます。
その時に多様な情報を整理し、しっかり自分の思考を確立させる必要があります。
高校生の内から是非読んで欲しい一冊です。
ちなみに、過去問演習を見ていても現代文、或いは英訳版が英語の入試問題として出題されることも多い一冊です。
この書籍以外にも外山滋比古氏の文章が入試に出ることはあります。
私は大学生の時に大学生協で山積みされていたものを見て購入して読みました。
高校生の時に読んでおきたかったと後悔したのを覚えています。是非。
2、『不道徳教育講座』三島由紀夫(角川書店)
世の良識をひっくり返し、その一流のウィットと絶妙の逆説的レトリックで“道徳”をしゃれのめすユーモア人生論。
三島由紀夫と聞くと「自衛隊駐屯地で自決した」とか「硬筆な文学作品を残した文豪」というイメージがあるかもしれません。
しかし、散文やエッセーにも積極的に取り組んでいた作家でした。
『金閣寺』、『潮騒』などもおススメなわけですがここでは『不道徳教育講座』をおススメします。
こちらの作品も入試問題に取り上げられることも多いですね。
「不道徳講座」でありながら、ユーモアとウィットに富んだ美しい文体で「道徳」が語られています。
3、『プロフェッショナルの条件 はじめてのドラッカー(自己実現編)』
P.Fドラッカー(ダイヤモンド社)
本書の最も優れているところは,ドラッカー自身がどう学び,どう成長してきたかを語る「私の人生を変えた七つの経験」である。現代の巨人が自ら語る成功の秘けつは,まさに「プロフェッショナルの条件」そのものといってよい。 (富士総合研究所 シニア経営コンサルタント 眞崎 昭彦)
高校生にドラッカーおススメするのはどうなの?とも思いましたが、自己啓発に近いものを選びました。
経営学・経済学・社会学・商学などを学びたい(同学部に進学したい)生徒にとっては大学では避けては通れない(はず)のがドラッカーです。
「マネジメント」という言葉が定着したのもこのドラッカーの影響が大きいとされています。
リーダーシップ、自己啓発、時間管理や意思決定など本当に幅広くまとめられている良著です。
高校生の内からドラッカーに触れていただき、大学生になったら多くの著作をあさってくれたらいいなぁと思います。
受験相談していると、「起業したい、だから東京に行きたい」という生徒も増えています。
姪浜校にも複数人います。
そういう夢がある生徒は勉強の合間に手にとってみましょう。
もしかしたら少し難しいかもしれませんが、心が震える文章もあるはず。
高校生が読むべき本~名作編
4、『山月記』中島敦(新潮文庫)
人はいかなる時に、人を捨てて畜生に成り下がるのか。中国の古典に想を得て、人間の心の深奥を描き出した「山月記」。母国に忠誠を誓う李陵、孤独な文人・司馬遷、不屈の行動人・蘇武、三者三様の苦難と運命を描く「李陵」など、三十三歳の若さでなくなるまで、わずか二編の中編と十数編の短編しか残さなかった著者の、短かった生を凝縮させたような緊張感がみなぎる名作四編を収める。
「一番好きな作品は?」と聞かれるとこの『山月記』が思い浮かびます。それくらい好き。
高校生の時に漢文の授業で履修したことを今でも覚えています。
エリートコースの男が挫折を味わいトラとなり、同級生にため込んだ内心を吐露していく作品。
というと、すごい陳腐なわけですが自意識、自己顕示欲、克己心や出世欲など人間が当然にもっている欲望について考えさせられます。
読む年齢・時期によって持つ感想は変わります。
高校生で読み、大学生で読み、新卒社会人で読み、そして部下が出来てから読み直して欲しい。
高校生のときにしかない感受性もあると思うので、「今」読んで欲しい一冊です。
最後の李徴の孤独な訣別はなかなか感動的です。
5、『銀河鉄道の夜』宮沢賢治(新潮文庫)
どこまでもどこまでも一緒に行こう。
貧しい少年ジョバンニが銀河鉄道で美しく哀しい夜空の旅をする表題作等、童話13編戯曲1編。絢爛で多彩な作品世界を味わえる一冊。
メジャーすぎるしここでわざわざ上げるのはどうかな?とも思いました。
でも意外と一部分しか触れていない高校生も多いので、ぜひ全文を読んで欲しい一冊です。
ジョバンニとカムパネルラの冒険なわけですが、とにかくキレイで優しく、でも切ないです。
宮沢賢治の著作は「生と死」を感じさせるものが多いわけですが、『銀河鉄道の夜』も同様です。
未完成の作品なので途中でページが飛んでビックリします。
でも「それもまたよし。」と思えてしまう、(完結してるんですが)永遠に完結しないでほしい、そんな作品です。
6、『モモ』ミヒャエル・エンデ(岩波少年文庫)
本書は、時間どろぼうである「灰色の男たち」とモモの対決というスリルあふれる展開を通して、1分1秒と時間に追われる現代社会へ、警鐘を鳴らしている。たとえば、モモの友だちだったニノが「スピード料理」の店を始め、大繁盛しているせいで他人とわずかな世間話をする暇もないというように、時間を盗まれた人たちは、現代の私たちの姿そのものとして描かれている。昨今、モモのように際限のない時間の中で、空想をめぐらせ楽しむ生活はほとんど忘れられている。子どもばかりでなく、忙しい大人たちにも夢見ることの大切さを教えてくれる本だ。(砂塚洋美)
『はてしない物語』という名作ファンタジー小説の作者でもあるエンデの物語です。
『はてしない物語』は『ネバ―エンディングストーリー』として映画でも有名です。
かなり古い映画なので知らない高校生の方が多いと思いますが。
社会や産業の高度化に伴い、効率的な働き方や時間の使い方が求められています。
「効率的な時間の使い方」は「人間性を喪失」させているのではないか。
そんな「時間」と「人間性の喪失→回復」が本著の主題です。
この本が書かれたのは1973年です。
ネットが発達して社会が大きく変わっている今、より「効率的な時間の使い方」は求められています。
そんな現代社会により通ずる警鐘を鳴らしている本著にぜひ高校生の間に触れてほしいと思います。
「時間」が主要なテーマとして話が進みますが「人間の欲」、「生死」、そして「仲間との友情」などもテーマとなっています。
『山月記』と同様、社会での立場が変わる度に読み直して欲しいです。
高校生が読むべき本~現代小説編
7、『ラッシュライフ』伊坂幸太郎(新潮文庫)
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
伊坂幸太郎さんはいま最も本が売れる作家のひとりですね。
私も毎回新刊を心待ちにしていて、大抵発売初日に本屋に行きます。
そんな伊坂幸太郎さんの小説でまずおススメしたいのが『ラッシュライフ』です。
デビュー2作目です。
特にこれまであんまり本を読んだことないよ、という高校生に手にとってほしいです。
いわゆる群像劇で、4つの物語に多数の登場人物が出てきます。
登場人物一人ひとりにそれぞれの人生があって、
そして彼らはいずれも他者の人生ではわき役でも自身の人生では主役である。
そんなそれぞれが主役の人生が重なり合って、最終的には一枚絵のような一つのストーリーができあがります。
大学生のときに「小説ってスゴイ」と感じて、ひたすら本屋通いをし始めたきっかけになった一冊です。
8、『チョコレートコスモス』恩田陸(角川文庫)
無名劇団に現れた一人の少女。天性の勘で役を演じる飛鳥の才能は周囲を圧倒する。いっぽう若き女優響子は、とある舞台への出演を切望していた。開催された奇妙なオーディション、二つの才能がぶつかりあう!
恩田陸さんの作品の中で高校生におススメしたい本といえば『夜のピクニック』がド定番です。
もちろんそちらもおススメです。
『チョコレートコスモス』は劇団の話です。大学の劇団サークルのお話し。
演劇の素養があるわけでもない私でもゾクゾクしてしまう描写力は流石です。
演劇を言葉だけで表現するのは途方もなく難しいはずなんですが、
登場する女優の息遣いや動きまで明確に頭の中で再現できるほど緻密に描かれています。
最後のオーディションのシーンはぜひ読んでほしい。
9、『風が強く吹いている』三浦しをん(新潮文庫)
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。
出版社の紹介にもある通り、「ザ・青春小説」という感じの一冊です。
毎年、年末年始になるとごそごそと本棚からこの小説を抜き出しています。
箱根駅伝という舞台設定で弱小陸上部のメンバーがぶつかり合いながら成長していく、というべたべたな話です。
さきほどの『チョコレートコスモス』もそうなんですが、
この作品も「走る」という本来言語化が難しいはずの行為を映像としてイメージしやすく描写してくれています。
箱根駅伝は全部で10区、10人の登場人物がそれぞれのストーリーをもって走り切る姿は感動的です。
私のおすすめは復路の6区です。
大学生活でこんな仲間を作りたい!という大学受験に向けたモチベーション作りにどうぞ。
高校生の内からできるだけ本を読もう。
スマホで本を読めたり、本以外にも簡単な時間をつぶせる娯楽があふれていますね。
でもやっぱり書店に行き、本を選び、買い、紙を捲る、というのは代えがたい体験だと思っています。
古い価値観なのかもしれませんが。
多感な高校生の内から様々なジャンルの書籍に触れていただきたいとココロから思っています。
受験のみならず、将来の自分自身への投資と思ってこの夏、まずは一冊でも本を読んでみましょう。
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