はじめに
こんにちは！武田塾明大前校です！
近年、入試方式の大改革が行われています。
2021年から開催されている「大学入学共通テスト」や
2025年共通テストの
・新たな科目「情報」の追加
・数学や社会科目等の問題方式の再編
など、入試方式を大幅に変更されつつあります。
早稲田大学も例外ではありません。
特に政治経済学部は2021年の試験より、
一般入試では共通テストの受験が必須となり、
従来の科目別の試験から総合問題という方式に変更されました。
これに続き、2023年入試からは教育学部でも一部方式で総合問題を採用しています。
早稲田大学は政治経済学部入試で先行して入試改革を行っていますが、
近い将来では他学部でも独自試験を課す予定です。
そこで今回は、
2025・2026年度の早稲田大学一般入学試験の変更点
をまとめました！
早稲田大学を受けたいと考えている受験生の皆さんはこれを見て、
入試の変更点に迅速に対応できるようにしましょう！
※2025年入試は2025年2月実施
2026年入試は2026年2月実施の試験を指します。
※当記事では、一般試験・共通テスト利用入試・共通テスト併用入試についてまとめています。
それ以外の方式で受験を希望する場合は、早稲田大学入学センター公式HPをご参照ください。
早稲田大学入学センター：https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/change/
2025年入試からの変更点
参考： https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/change/
全学部共通
出題範囲を新教育課程に対応した範囲に変更
2025年より新教育課程に移行し、
入試科目の詳細が大幅に変わります。
・日本史、世界史のA・Bを廃止して「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」に変更
・「現代社会」の廃止、「公共」に変更
・「数学C」の追加
・「情報Ⅰ」の追加
歴史総合は一般入試では問われない
2025年度以降の共通テストでは、日本史・世界史選択の場合は「歴史総合」も
合わせて解く必要がありました。
しかし、早稲田大学の一般入試では「歴史総合」は課されず、
歴史科目は「日本史探究」もしくは「世界史探究」といった形式で出題されます。
日本史選択者は日本史、世界史選択者は世界史に集中して対策すれば問題ありません。
ただし、共通テスト利用・併用入試では歴史総合も採点に含まれるので注意してください。
政治経済学部・文学部・文化構想学部・国際教養学部・スポーツ科学部共通
共通テスト利用、併用をする入試を受験する場合、選択科目に「情報」が追加される
2025年より共通テストの科目に「情報」が追加されることにより、
早稲田大学の共通テスト利用、併用入試で使用可能な選択科目に「情報」が追加されました。
「情報」とは、「情報Ⅰ」と「旧情報」のことを指します。
商学部
一般選抜(英語4技能テスト利用型)を廃止
英検やTOEFL iBTの点数を試験に利用できる方式を商学部では廃止する予定です。
しかし、文学部、文化構想学部、国際教養学部での同様の方式は継続される予定です。
基幹理工学部
学系を再編し、3つから4つに増加、募集人員を変更
基幹理工学部では出願時に専攻したいテーマ(学系)をあらかじめ決めておき、
学科選択を２年進級時に行う制度を採用しています。
これまでは学系1(数学系)、学系2(工学系)、学系3(メディア系)の3つがありましたが、
2025年より新たに情報系が追加され、学系3が情報系、学系4をメディア系に変更します。
社会科学部・人間科学部
共通テストの結果と独自試験を組み合わせる方式に変更
社会科学部と人間科学部の入試方式は、
政治経済学部の現行の方式に変更されます。
社会科学部はサンプルを公開しているので、ぜひ確認してください！
https://www.waseda.jp/fsss/sss/news/2023/04/06/11429/
社会科学部の総合問題では、
日本語の文章の読解、資料の分析力、文章を書く力が求められます。
人間科学部も同様の内容を問う可能性があるので、
政治経済学部や教育学部の過去問にも触れて対策していきましょう。
スポーツ科学部
「小論文」を「総合問題」に変更し、入試時間と配点を変更
スポーツ科学部では一般入試で小論文が課されていましたが、
小論文ではなく総合問題に変更になります。
それに伴い入試時間と配点が変更されるので、
問題の対策、入試センターからの詳細発表を見逃さないことを心がけましょう。
2026年度入試の変更点
教育学部
C方式(共通テスト併用方式)の必須科目に情報Ⅰを追加、配点の変更
共通テスト併用方式で情報Ⅰが必須科目になります。
それに伴い、共通テストで課される科目は以下のように配点が変更されます。
なお、個別試験については変更はありません。
| 科目 | 2025年 | 2026年以降 |
| 5教科7科目、900点満点を90点に換算 | 6教科8科目、1000点満点を90点に換算 | |
| 国語 | 20点 | 18点 |
| 地歴・公民 | 2科目選択、1科目につき10点 ※旧日本史B、旧世界史B、旧地理B、旧倫理政治経済も選択可能 |
2科目選択、1科目につき9点 ※旧科目は削除 |
| 数学 | ⅠAor旧課程ⅠAどちらかに10点 ⅡBC、旧課程ⅡBどちらかに10点 |
ⅠA9点、ⅡBC9点 ※旧課程は削除 |
| 外国語 | 20点 | 18点 |
| 情報Ⅰ | なし | 9点 |
国際教養学部
共通テスト必須科目の選択肢に数学が追加、選択科目に公民が追加
共通テストで提出する必須科目の選択肢に数学が追加されました。
国語か数学のいずれか1科目を必須科目として扱うので点数が高かった科目が自動で大学に提出されます。
また、選択科目に公共、倫理と公共、政治経済が追加されました。
表にすると以下のようになります。
なお、個別試験や4技能テストの評価方法に変更はありません。
※必須科目で提出した科目は選択科目として扱われず、他教科から1科目が選択科目として提出されます。
| 科目 | 2025年 | 2026年以降 |
| 必須科目 | 国語 |
国語・数学のどちらかより |
| 選択科目 |
・数学ⅠA |
・数学ⅠA ・数学ⅡBC ・歴史総合、日本史探究 ・歴史総合、世界史探究 ・地理総合、地理探究 ・公共、倫理 ・公共、政治経済 ・物理 ・化学 ・生物 ・地学 ・情報Ⅰ ※旧課程、旧科目は削除 |
おわりに
以上、2025年と2026年の早稲田大学一般入試の変更点でした。
2025年入試は総合問題に移行する学部が出てきます。
先行して実施している政治経済学部や教育学部の過去問を見て、
対策を進めていきましょう。
2026年入試は教育学部、国際教養学部の共通テスト併用入試で取り扱う科目が一部変更されています。
入試情報は早稲田大学入学センター公式サイトで配信されています。
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