皆さん、こんにちは
武田塾松井山手校です。
今回は過去問を使ったアウトプットの効果的な取り組み方についてお伝えします。
ただ演習するだけではなく、
点数を確実にアップさせるためにはどのように進めればいいのか、
一緒に見ていきましょう!
過去問は傾向を知るための手段
まず最初に、過去問は合格点を自動的にもたらす魔法のようなものではありません。
なぜなら、本番で出る問題は過去問とは基本的に異なるからです。
過去問は大学の好みや問題形式、難易度をつかむ手段として考えましょう。
弱点を明確にするためにやるべきこと
過去問演習をする際には、ただ問題を解くだけでなく、
その後に欠かさず復習をすることが非常に重要です。
復習と自己分析をしっかり行うために、
以下の3つの点数をしっかりと記録しましょう。
①本番と同じ時間制限で取れた点数
この点数は現状の実力で取れる本番の点数です。
この点数が合格平均くらい到達している場合はすでに合格圏内ですが、
そんなにうまくいっている人はとても少ないと思います。
最終的には①を合格点に引き上げるのが過去問演習をする上での目標です。
②解説を見ず、時間オーバーして取れた点数
時間制限を無視して解いた点数なので、
現状の自力で解く力を一番正確に表してくれるものです。
しっかりレベルに合った参考書を完璧にした後であれば、この点数は合格点に達していてほしいです。
逆に取れていない場合、参考書に戻ります。
合格点が取れている場合
課題は時間だけなので、解いた時を振り返って
「ここで時間をかけすぎたな、〇〇をして次回はスピーディにこなそう」
「ここに時間かけすぎて他の大問に手がつかなかったな、〇〇の時間配分にしよう」
など考えて、〇〇に当てはまる対策を見つけましょう。
また、受験直前期に時間が足りないという場合には
経験を積んでスピードアップすることができないので、
後者の時間配分を特にしっかりと考えるようにしましょう。
例えば
「解けるか怪しい5点問題に5分使うのであれば、簡単な2点問題2つに5分使おう。最後に時間が余ったら見直しをしてそれでも余ったら5点問題やろう。」
など与えられた時間内で可能な限り合格点に近づける方法を模索しましょう。
先ほどの例の5点問題のように、
自分が合格点を取るためには解けなくても問題ない問題(捨て問)も存在します。
つまり大問1の(1)から順にすべて解いていく必要はありません。
合格点が取れていない場合
まず②の点を合格点に引き上げるために頭を使っていきましょう。
本来その大学のレベルの参考書がしっかりとこなせていれば合格点に達するはずです。
その前提で不足項目をあぶり出しましょう。
例えば英語であれば、
「長文は取れているけど文法問題の語法の部分が全く取れないな、前やった文法の問題集の語法の部分だけやり直そう」
など分かる限り詳細な対策を考え、
過去問の後に時間を取って対策しましょう。
ここの部分ができていないのに毎日過去問をやって数をこなしているだけという人が非常に多いです。
その場合はきちんと伸びる保障がありませんので気を付けましょう。
③解説を見た後、取るべきだった点数
見たことのある問題などを落とさなければ、
ケアレスミスをしなければ、
などタラレバで計算した点数です。
そのテストで自分が取れるかもしれない限界、
いわばポテンシャルを計れます。
合格点に達していない場合
過去問は少し早いかもしれません。
このまま続けると理解が追いつかず、
答えの暗記になってしまう可能性があります。
土台となる基礎事項に必ず抜けがあるので、
分野などをある程度絞った上で基礎の参考書に戻りましょう。
③は高いけど②は低い場合
理系科目や英文法などでよくある状況ですが、
インプットは十分できている(解説が理解できる)けど、
その知識がアウトプットできないという状態です。
普段の演習中考える癖がなかったり答えをすぐ見たりする人がこのケースに当てはまりがちです。
この場合は自力で解く力を鍛えたいので、
普段の演習中も解説を見たら
「初見だったらここに自分で気づかないといけないな」
など想定したり、初見問題に対していつもより考える時間を取ったりして、
とにかく『自力で』『初見なら』をキーワードにして普段の学習に取り組みましょう。
まとめ
①本番と同じ時間制限で取れた点数
②解説を見ず、時間オーバーして取れた点数
③解説を見た後、取るべきだった点数
①②③の点数を見比べてより自分に刺さる復習・対策をしていきましょう!
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