皆さん、こんにちは!
松江駅から徒歩1分!
高校受験・大学受験予備校・個別指導塾の
「武田塾 松江校」です。
今回は島根大学の入試方式の一つである
「へるん入試」について、
その簡単な中身と、今年度の入試について見ていきます。
へるん入試とは??
「へるん入試」とは、令和3年度より
島根大学に導入された総合型選抜入試の方式の一つです。
特に、総合型選抜入試Ⅰ型を指します。
次回で3回目をむかえる、
かなり新しい入試方式です。
受験生の皆さんは「へるん」と聞いて
ピンときますか?
「へるん」とは、雪女などが有名な
『怪談』で知られる小泉八雲につけられた
愛称です。
島根県松江市にゆかりがあるということで、
入試方式にその愛称を付けたようです。
「へるん入試」は大まかに次のような流れで
進みます。
書類作成・提出
↓
読解力・表現力試験
↓
面接
配点としては、
提出書類である調査書と、
「高校生活で力を入れたこと」などが
問われるクローズアップシートが80点。
読解・表現力試験が100点。
面接及び志望理由書が100点
となっています。
まとめるとこのような感じですね。
調査書、クローズアップシート:80点
読解・表現力試験:100点
面接・志望理由書:100点
合計:280点
「へるん入試」の特徴は?
一般型と特定型の2種類がある
「へるん入試」はへるん一般型とへるん特定型の
2種類の入試があります。
簡単に説明すると、
一般型のほうは、一般的な総合型選抜入試。
特定型のほうは、地域性や専門性を活かす入試です。
特に、特定型は
・地域志向入試(島根県・鳥取県枠)
・専門高校入試
・グローバル英語入試
・芸術・スポーツ・技能入試
があります。
それぞれの入試型の詳細については、
武田塾米子校のブログで紹介されているので
ここでは割愛します。
ここでは、一般型と特定型の両方に共通する、試験の流れ
について話していきたいと思います。
上でも少し説明したように、
「へるん入試」は提出書類、読解力・表現力試験、
面接で合否が決まります。
これらの3つは「へるん入試」全体で共通する
事項です。
参考までに以下は「へるん入試」の日程です。
【出願期間】 令和5年10月2日(月)~6日(金)
【入試実施日】令和5年11月11日(土)、12日(日)
*志願者数によっては11日(土)のみ実施
共通テストが要らない
「へるん入試(一般型)」の特徴として、
「大学での学びで必要な、特定の領域・事象に対する強い好奇心と探求心」を重視する入試である
ということがあげられます。
そのため、共通テストが必要ないんです!
総合的な学力ではなく、個人の興味や関心をより活かしていきたい、という大学側からのメッセージが入試の詳細からうかがえます。
「日本史は好きだけど、数学がちょっと、、」
「生物なら他の人に負けない!!」
など、
苦手はあるものの得意教科があったり、
得意教科と大学でやりたい勉強が
一致している人には、かなりおすすめの
入試です。
学びのタネ
へるん入試では、「学びのタネ」が非常に
重視されます。
「学びのタネ」とは、
これまでの授業や学校生活、
部活動の中で感じた「モノ」のことです。
「勉強は好きじゃないけど
この科目はやっていて全然つらくないな」
なんて思ったことはありませんか?
感動や疑問、違和感、課題意識は
全てこの「学びのタネ」であると言います。
学習の中で自分が関心を持ったこと、
楽しいなと思ったこと、大学で学びたい
と思ったこと。
それらが明確に意識できている人には、
「へるん入試」はおすすめです。
令和6年度入試での変更点
前年度入試からの変更点はほとんどありませんが、
法文学部の募集定員が以下のように変更されています。
法文学部
へるん一般型
・募集人数の変化
法経学科:19名→23名
社会文化学科:11名→13名
言語文化学科:12名→14名
若干名ですが、へるん入試の枠が学部全体で増えたので
島根大学の法文学部や法律・経済・歴史・言語(日本語や外国)などが
好きな方は参考にしてください!
「へるん入試」での試験対策
志望理由書などの書類作成・面接
まずは明確な志望理由、「学びのタネ」があることが重要です。
そして、「学びのタネ」を中心に、
まずは自分で実際に志望理由書を書きましょう!
ここでポイントとなるのが、
「学びのタネ」が自分にあるのか
を論理的に表現(言語化)できているかです。
ただ「私は〇〇がしたいので、この大学に入りたいです。」
といくら書いたとしてもそもそもへるん入試では
島根大学に入りたい受験生しかいません。
そのため、他の受験生と差をつけるには大学側に
「大学に入った後に大学で学びたいこと・挑戦したいこと」を
自分の経験などと関連付けながら書くことが大事です。
自分の経験と関連付けることで、話に具体性が増し、
筋が通った(論理的な)志望理由書になり
相手を引き付けやすくなります。
面接についても、対策が必要です。
面接では
受験する学部・学科に関連する時事や研究
に関した質問をされることが多いです。
そのため受験しようとする学部・学科に関連した
時事ニュースや研究を調べてノートにメモしておいて、
面接が始まる前などに見ておくと対策にもなりますし、
個人的にですが面接などは受験前に単語帳見たりして
精神安定ができないため良いと思います。
また、これは志望理由書・面接に共通する注意点として、
学校や塾の先生に指導を受けながら対策を行いましょう!
学校や塾の先生は基本的に入試のプロなので、
自分だけでは気付けない改善点を教えてくれます。
読解・表現力試験
対策としては
まずはやはり過去問演習です。
過去問演習を行う上で意識するポイントは
問題のクセを掴むことです。
へるん入試は過去3回しか行われていないため
過去問が少ないですが、この3回の過去問を研究し
出題の傾向(問題のクセ)を掴むことが重要になります。
以下はへるん入試の過去3年度の読解・表現力試験の
過去問がまとめられたページのリンクです。
へるん入試読解・表現力試験過去問
https://www.shimane-u.ac.jp/nyushi/hearn_square/hearn4.html
ここからは具体的な過去問の内容から
行える対策をいくつか紹介しようと思います。
まず読解・表現力試験は2つある大問の内
1つが読解力を評価する試験であるため
その内容は過去3回とも現代文の
長文問題と非常に似た問題で内容も標準的なものとなっています。
また、小論文のように長い文章を読ませ
自分の意見を書かせるような問題も
これまで出題されていないため
現代文の日大レベルの参考書を
やり込み、基礎が固まっていれば
対応できるでしょう。
次に二つ目大問では、学校で学習した知識を使うというよりも
パズルゲームをする時に必要になるような、
「論理的な思考力」を表現する
問題が出題される傾向にあります。
このような形式の問題は場合によっては
他の大学の総合型選抜の入試問題や
場合によっては一般試験の総合問題
(特に公立大学に多い気がします)
に似た形式の問題があるためそのような
問題を解くのも良い演習になるでしょう。
また
大問2の対策として、
も役に立ちそうだったので、参考までに。
まとめ
「へるん入試」とは言えど、
十分に対策すれば合格も近づいてきます。
「苦手」があるから諦めるのではなく、
「得意」を活かして受験をするのも立派な戦力の一つです。
何よりもまず大切なのは、「敵を知ること」です。
ここでは、
簡単にしか「へるん入試」について触れることができませんでした。
島根大学の「へるん入試」向けのサイトのリンク
を載せておきますので、
興味のある人はぜひチェックしてみてください。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
↓武田塾松江校は無料受験相談・勉強相談実施中!
もしくはお電話(0852-23-8881)まで!