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高1.2年生は必見!2025年度共通テストの変更点を説明します!

みなさんこんにちは

武田塾丸亀校の三好です。

今日は、高校2年生より下の年代の人向けの話です。

現高2生から学習指導要領が改訂され、科目が大きく変化することになりました。

この影響を受けて、高校3年生の人は「浪人すると大変だぞ~」とか言われているのではないのでしょうか。

 

とはいえ、実際どんな変化があるのかピンと来ていない人もいると思います。

そこで今回は、2025年度大学入学共通テストについて話をしていきます。

 

大きく変わる科目

追加される科目

情報

 

変更される科目

国語

数学

社会

 

大きな変更はない科目

英語

理科基礎

 

新設科目:情報

新設科目として「情報Ⅰ」が追加されます。

試験時間は60分

点数は100点満点です。

 

出題分野は大きく2分野あります。

 

・社会と情報

旧課程の内容と重複しています。

情報に対する理解を深めることが主な目的です。

社会と情報の関係性を学びながら、情報の正確な使い方や情報リテラシーを向上させることを目指します。

 

・情報の科学

新課程として新たに盛り込まれた内容です。

プログラミングなど科学的分野を取り扱い、情報に関連するスキルや知識が問われます。

Tips:そもそもなぜ情報が科目化されたの?

答え:大学教育を受けるために「情報」の基礎的な知識や能力が必要だと判断されたから

 

私たちの社会は急速な技術革新とグローバル化の進展で生活がめまぐるしく進化しています。

AIも実生活で使われており既に身近な存在となっています。

 

こうした社会変化に伴い、情報処理という観点から高校生、大学生に求められる能力も変化しています。

これが教育課程変更の根本的理由です。

 

高校では「問題の発見・解決に向けて、事象を情報とその結びつきの視点から捉え、情報技術を適切かつ効果的に活用する力を全ての生徒に育む」ことを目的に「情報Ⅰ」が必履修科目として設置されました。

 

大学では、「文理問わず、全ての学生が身に付けるべき教養教育として、「データ」をもとに事象を適切に捉え、分析・説明できる力を修得する」ことを目的に「数理・データサイエンス・AI」のモデルカリキュラムの策定、その普及促進のため教育プログラムの認定制度も開始されました。

 

こうした大きな変更から、「大学において、情報に関わる資質・能力について、大学教育を受けるために必要な基礎的な能力として捉え」ることとなったため、大学入試の中でその能力の評価・判定をしようということが大学入試に組み込まれるようになった大きな要因となったのです。

 

要するに、

・情報化社会が進み、情報処理の能力は生活に必須となった

・情報は教育機関でも使うから、基礎知識として知っておくべき

・大学では教養科目として学ぶから、その土台が出来ているかは大学入試という形で問います

ということです。

 

引用元・参照元:

https://www.mext.go.jp/content/20211021-mxt_daigakuc02-000018569_3.pdf

 

大きな変更がある科目

国語

国語は試験時間の変更と問題構成が変更されます。

 

試験時間:80分→90分に変更

問題構成:4題→5題に変更

 

構成が1題増えて、時間が10分延びる形に変更となります。

新設されるのは現代文の分野から。

従来の評論・小説に加えて、実用的な文章というのが追加されます。

 

実用的な文章では、資料やレポートの読み取りが求められる問題となっています。

これまでの現代文というよりかは情報処理に近い印象ですね。

 

また、古文・漢文の配点が50点→45点に微減している点も考慮に入れておきたいところです。

 

実用的な文章の試作問題はこちらから

実用的な文章の試作問題

 

数学

数学は今回大きな変更となる科目の1つです。

 

大きな変更点

・科目の設計が変わる

・試験時間の変更

・「数学Ⅱ」、「簿記・会計」、「情報関係基礎」の廃止

 

科目の設計が変わる

共通テストでは数学①、数学②の2つの試験がありますが、その試験範囲が変更となります。

 

従来:

数学①:「数学Ⅰ、数学A」「数学Ⅰ」

数学②:「数学Ⅱ、数学B」「数学Ⅱ」

 

新規:

数学①:「数学Ⅰ、数学A」「数学Ⅰ」

数学②:「数学Ⅱ、数学B、数学C」

 

数学①は「数学Ⅰ、数学A」「数学Ⅰ」のいずれかを選択できます。

数学②は「数学Ⅱ、数学B、数学C」の出題範囲から、数学B 2項目および数学C 2項目の計4項目から3項目選択して解く必要があります。

 

全4項目の内訳は以下の通りです。

数学B:数列、統計的な推測

数学C:ベクトル、平面上の曲線と複素数平面

 

試験時間の変更

試験時間は数学①②ともに70分となりました。

数学②が60分→70分へ変更されたのは、数学②の選択問題で解く設問数が2→3へと増えていることが影響しています。

 

「数学Ⅱ」、「簿記・会計」、「情報関係基礎」の廃止

これまで選択することの出来ていた、「数学Ⅱのみ」、「簿記・会計」、「情報関係基礎」は2025年度共通テストから選択できなくなっているのも注意が必要です。

 

数学②の試作問題はこちらから

数学②の試作問題

社会

社会も大きく変わった科目の1つです。

 

社会は科目再編が行われて6科目から最大2科目選択制となっています。

・「地理総合、地理探究」

・「歴史総合、日本史探究」

・「歴史総合、世界史探究」

・「地理総合、歴史総合、公共」(いずれか2科目を選択)

・「公共、倫理」

・「公共、政治・経済」

 

この中から最大2つまでを選択します。

 

ただし「地理総合、歴史総合、公共」を選択した人のみ1つ制限があります。

それは、2科目目には「選択していなかった科目を取る必要がある」ということ

 

例えば、「地理総合、歴史総合、公共」から・・・

「地理総合、歴史総合」選択→2科目目は「公共、倫理」・「公共、政治・経済」のどちらかの選択

「歴史総合、公共」選択→2科目目は「地理総合、地理探求」を選択

「地理総合、公共」選択→2科目目は「歴史総合、日本史探究」・「歴史総合・世界史探究」のどちらかを選択

 

このように選択の幅が狭くなる点には注意が必要です。

 

また、「現代社会」は今回の学習指導要領から廃止されているので、こちらも注意が必要です。

大きく変わる社会

大きな変更がない科目

英語

試験内容に大きな変更はありません。

中身が「コミュニケーション英語Ⅰ.Ⅱ、英語表現Ⅰ」から「コミュニケーション英語Ⅰ.Ⅱ、論理表現Ⅰ」へと変更となりました。

 

理科基礎

理科基礎も大きな変更はありません。

従来は、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の4科目あったものが、新課程からはまとめて1科目(4分野)へと変更になっています。

ただ、選択する分野は2つのため大きな変更がないと言えるでしょう。

大きな変更はない

既卒生への対応

大幅な変更に伴い、既卒生への配慮も発表されています。

 

情報

「情報」については、現行教育課程、つまり2024年度入試までの教育課程で学習した内容から出されるように配慮されます。

 

地歴公民・数学

地歴公民、数学はいずれも2024年度入試までの出題教科・科目が出題されます。

ですが、数学②のみ新課程と同じく70分の試験で実施されます。

 

理科

新教育課程と現行教育課程の間に扱いが異なっている内容があります。

それに対する配慮として、既卒生が選択解答できるように出題する場合があるという指針が示されています。

情報は追加で対策する必要がある!

まとめ

今日は、現高校2年生から変わる2025年度大学入学共通テストについてお話しをしてきました。

 

大きな変化も多く、情報についていくだけでも大変です。

また、センター試験から共通テストに変わった2020年度入試のように、傾向・形式が変わり平均点が大きく上下する可能性もあります。

施行調査などの情報をいち早く集めて、どんな変化にも対応出来るように準備を進めていきましょう!

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