みなさんこんにちは!
武田塾丸亀校の三好です。
突然ですが、上智大学のことをみなさんどれくらいご存じでしょうか?
「レベルが難しい大学」とか、
「英語が大事なイメージ」とか、
「キリスト教系の大学」とか。
色々なイメージを持っているのではないかなと思います。
今回は上智大学のことを紹介しながら、
これまで紹介してきた推薦型・総合型選抜も見ていきたいと思います!
入試制度シリーズ第2弾、学校シリーズ行ってみましょう!
上智大学ってどんな大学?
まずは上智大学とはそもそもどんな大学なのかを見ていきましょう。
学校情報
上智大学は東京都千代田区にある私立大学です。
主要キャンパスは四谷キャンパス
最寄り駅の四ツ谷駅から徒歩5分とアクセス抜群の場所にあります。
上智大学の歴史
上智大学はキリスト教系で有名ですが、
開設者はキリスト教カトリック修道会イエズス会です。
そう、かの有名なフランシスコ=ザビエルのイエズス会ですね
こうした背景からイエズス会創設の教会「聖イグナチオ教会」が
大学に隣接する形であります。
入学や卒業などの大学主催のミサはここで行われています。
またイエズス会の教育目標である
“For Others, With Others(他者のために、他者とともに)”
を教育精神として掲げています。
大学受験の側面から見た上智大学
上智大学は難関大学としても有名です。
早稲田・慶應・東京理科大と並び“早慶上理”の一角としてレベルが高いことでも知られています。
学部としても豊富にあり、
神学部・文学部・総合人間科学部・法学部・経済学部・外国語学部・総合グローバル学部・理工学部・国際教養学部
これら全9学部があります。
特別入学試験について見ていこう
ここからは一般入試以外の入試方法を見ていきたいと思います。
現時点では2024年入試の情報があまり公開されていないので
2023年度の入試情報から引用しています。
上智大学の特別入学試験一覧
2023年度入試の特別入学試験は下記のとおりです。
・推薦入学試験(公募制)
・推薦入学試験(指定校制)
・海外就学経験者(帰国生)入学試験
・カトリック高等学校対象特別入学試験
・国際バカロレア(IB)入学試験(第1期・第2期)
・外国人入学試験
・編入学試験(3年次)
・神学部推薦入学試験
・社会人入学試験
推薦入学試験(公募制)について
これらの中で受験対象が一番広いのは推薦入学試験(公募制)です。
要件を一つ一つみていきましょう。
募集学部
募集しているのは全学部・全学科
※志望学科は任意。1学科のみ出願可能
※推薦入学試験(指定校制)と併願不可
特徴は専願となる点です。
全学部・全学科募集している代わりに、第1志望の学科しか出願することが出来ません。
被推薦者資格
【必須】
高校卒業見込みであること
※現役生のみ
【いずれかを満たすもの】
(1)1-3を全て満たしている
1.各学科指定の科目を履修している
2.評定平均値が在学全期間を通じて満たしている
3.外国語検定試験の基準を満たしている
(2)国際バカロレア(IB)枠を満たしている
国際バカロレア(IB)とは帰国子女向けのものとイメージしておきましょう。
必要なのは、「定められた評定平均」と「外国語検定試験」です!
評定平均について
評定平均について見ていきましょう。
学部学科毎に違いはあります。
一つの基準として、全体の評定平均点4.0以上になる点を抑えておくと良いでしょう。
神学部のみ3.5以上ですが、キリスト教予備知識が必要となる点に注意が必要です。
また、学科によって特定の科目に評定平均基準が設定されています。
(例)
文学部 史学科の場合
必履修科目:日本史Bか世界史B
評定平均が全体4.0以上 かつ 地理歴史の評定平均値4.3以上
このように全体的に高い評定平均が必要となります。
外国語検定試験基準について
多くの大学では英検が利用可能となっています。
上智大学の場合も公募推薦では英検での受験も可能ではありますが、
一般入試ではTEAP利用型入試が実施されている点がポイントです。
一般も考慮してTEAPを取っておくことが推奨されます。
TEAPの基準は220点がほとんどです。
ただし一部学部・学科で基準が高いところがあります。
・TEAP270点が基準
経済学部 経営学科
外国語学部 フランス語学科
外国語学部 イスパニア語学科
総合グローバル学部 総合グローバル学科
・TEAP280点が基準
文学部 英文学科
・TEAP330点が基準
法学部 国際関係法学科
外国語学部 英語学科
・TEAP340点が基準
国際教養学部 国際教養学科
ちなみに英検の場合、
基本的に2級取得で出願資格を満たせる学科が多いです。
しかしながら一部で2級取得のみでは受験できない学部・学科があります。
・準1が必要な学部・学科
文学部 英文学科
法学部 国際関係法学科
外国語学部 英語学科
・2級A(2級合格かつCSEスコア2150点以上)が必要な学部・学科
経済学部 経営学科
外国語学部 フランス語学科
外国語学部 イスパニア語学科
総合グローバル学部 総合グローバル学科
・英検が利用できない学部・学科
国際教養学部 国際教養学科
2024年度の推薦入試募集人数
募集人数は5人~70人と全体的にかなり少ないです。
https://www.sophia.ac.jp/assets/uploads/sites/2/2023/04/2024_koubo_boshuzinin.pdf
(※リンク先:募集要項)
出願書類
提出が必要な書類の一覧です。
・上智大学志願票
・写真
・高等学校調査書
・高等学校長の推薦状
・自己推薦書(国際教養学部のみ英語で記述)
・外国語検定試験の試験結果を証明する書類
・学科の指定する「レポート等特定課題」
・「特筆すべき能力・実績」を証明する書類(※神学部神学科のみ任意提出)
・出願書類チェックリスト
特に注目すべきなのが、学科の指定する「レポート等特定課題」です。
こちらは、学科によって提出不要な場所もあります。
また学科によって内容が大きく異なります。
レポート等特定課題:2023年度入試を例に
神学科
内容:キリスト教を学びたいと希望するに至った経緯とキリスト教からどのようなことを学びたいのかについて述べる
指定:A4用紙1600字前後。横書き。自筆のみ(ワープロ不可)
英文学科
内容:英米文学作品を読み、印象に残る登場人物について論じる
指定:A4用紙3000字程度。横書き。MS明朝体10.5ポイント(横40字×縦30行)。ワープロ原稿のみ(手書き不可)
フランス語学科
内容:指定された課題図書を読む
指定:レポート提出不要。面接試験時に課題図書の内容について質問される。
このように課題内容だけではなく、書式の形式から違っています。
前持った準備が必要です。
試験内容
試験内容は、学科ごとの個別テスト内容と面接試験が実施されます。
個別テスト内容としては、下記のような特徴があります。
・小論文が多い
・自分の思考力や理解力について問われる形が多い
小論文の対策はしておくべきでしょう。
推薦入学試験(指定校制)
ここからは指定校制を見ていきます。
出願条件
・高校3年次に在学し、推薦依頼学科を第一志望としている人
・他大学・推薦(公募制)との併願は不可
・学科単位で推薦を依頼するため、志望学科の任意選択は不可
学校ごとに割り振られているため、
必ずしも自分の高校に推薦枠が与えられているわけでは無い点に注意が必要です。
出願書類
・志願票
・自己推薦書
・在籍する高等学校長の推薦状
・高等学校調査書
・外国語検定試験の結果を証明する書類(指定学科のみ)
・学科の指定する「レポート等特定課題」
なお指定校制では、学部ごとに課されている内容は公表されていません。
必ず高校で問い合わせるようにしましょう。
総合型選抜入試
最後に総合型選抜入試についてです。
上智大学では以下の入試制度があります。
・海外就学経験者(帰国生)入学試験
・カトリック高等学校対象特別入学試験
・国際バカロレア(IB)入学試験(第1期・第2期)
・外国人入学試験
・編入学試験(3年次)
・神学部推薦入学試験
・社会人入学試験
帰国子女向けの内容が多いのが特徴です。
国内でずっと暮らす現役の高校生が対象となりうるのは「カトリック高等学校対象特別入学試験」ですが、
こちらは日本カトリック学校連合会に加盟する大学に在籍していることが条件となります。
このように、ミッション系大学ならではの特色がある入試制度が多く、
一般の日本人高校生が対象になりにくいものがほとんどとも言えるでしょう。
まとめ
上智大学の特徴をまとめると
・キリスト教の教えを多大に尊重している大学
・グローバル性が高く、優れた英語能力を評価してくれる
こういった特徴が見えてきました。
今日の話を踏まえて、
「上智大学に入学したい人は推薦入試か一般入試で勝負」することを視野に入れましょう。
推薦では英検も利用できますが、一般入試も考えると圧倒的にTEAP推奨です。
また公募推薦の枠も少ないので、一般入試も見据えて、
「上智大学に行きたい!」と強い気持ちを持って対策をすることが必要となってきます。
上智大学を第1志望とする方はぜひ今日の内容を参考にしてみて下さい。
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