香川県の理系受験生にも大人気の岡山大学農学部。
2022年度入試では、武田塾丸亀校からも合格者を輩出しています!
今回は、岡山大学農学部で学べること、そして受験生向けにどのように勉強すればよいかを解説していきたいと思います。
岡山大学農学部で学べること
岡山大学農学部の学科は「総合農業科学科」のみとなっています。
それでもコースは4つあり、幅広い領域で農学を学ぶことができます。
・農芸化学コース
・応用植物化学コース
・応用動物化学コース
・環境生態学コース
また、岡山大学は学校全体でSDGsに取り組んでおり、農学部もさまざまな研究を通じて「持続可能な社会づくり」に貢献しています。
農芸化学コース
農業に関するさまざまな課題を、化学の視点から解決策を研究していく分野です。
たとえば、肥料や農薬の開発だったり、品種改良に関することを研究しています。
身近な分野でいえば、食品に含まれている発がん物質やアレルギーの原因となる物質の研究も行われているそう。
校舎長もアレルギー体質なので、ぜひ解決してもらいたいものです(笑)。
最新の化学技術を使った学問であるため、化学が得意な人、好きな人に向いている分野だと思います。
農芸化学コースの卒業生の主な就職先
研究ユニットの特色が大きく影響します。
食品に関する研究が主のユニットでは食品メーカーへの就職が多く、化合物の研究がメインとなるユニットだと化学や医薬品メーカーへの就職が多くなっています。
企業ばかりではなく、農林水産省や県の技術職として公務員の道に進む人も多いです。
とはいえ、一番多いのは大学院進学。
将来、研究職に就きたいのであれば、大学院進学はマストと考えて下さい。
これは理系共通です。
応用植物科学コース
農作物を増産させる技術であったり、害虫や疫病に強い植物の開発などを研究したりしています。
小麦の遺伝学解析をしている研究室もあるとのこと。
ぜひ、美味しいうどんの素となる、小麦を開発して欲しいですね(笑)。
応用植物科学コースの卒業生の主な就職先
他のコースと比べて公務員に進む方が多いようです。
また、食品メーカーへの就職比率も高そうですね。
一部、教員になる方もいらっしゃるようです。
として活躍したりする卒業生が多いです。
応用動物科学コース
畜産動物の効率的な成育だったり、細胞研究を通じて医療支援に貢献するコースです。
腸内環境を整える研究ユニットや体外受精の新たな仕組みを開発する研究ユニットなどがあります。
ぜひ、やせる腸内細菌のサプリを開発して欲しいものです(笑)。
応用動物科学コースの卒業生の主な就職先
動物の成育に関するユニットでは飼料メーカーだったり、細菌に関するユニットだと化学メーカーや医薬品メーカーへの就職が多いようです。
また、胚培養士として不妊クリニックへ就職するケースもあるそうです。
環境生態学コース
4つ目は環境生態学コースです。
このコースは地域レベルから地球レベルまでを対象として、環境保全、生態系の維持、食糧と資源の持続的確保、および効率的な生物生産システムの開発を行うコースです。
環境、食料、および資源問題に取り組む産業や研究分野で国際視野に立って活躍できる人材を養成します。
環境生態学コースの卒業生の主な就職先
このコースでは環境学全般にわたって総合的な知識を習得できます。
それらを活かして、農林業関連の研究者、技術者など環境コンサルタントとして活躍される方が多いです。
また、国や地方自治体の公務員への進路を選ぶ方も多いですね。
岡山大学農学部の入試情報
それでは、岡山大学農学部の入試情報を紹介します。
なお、2023年度入試から後期試験はなくなりましたので、注意してください。
共通テストの社会は負担の軽いものを選ぼう!
共通テストは5教科7科目です。
理科は物理、化学、生物のなかから2科目必要です。
なお、岡山大学を第一志望とする受験生は、社会の負担はできるだけ少ないように、倫理か現代社会、政治経済を選びましょう。
国立理系志望の生徒さんで、倫政や地理を選ぶ人をよく見かけます。
ただ、旧帝大などの難関国公立を受験する可能性がないのなら、絶対に倫理か現代社会、政治経済を選択するほうが楽です。
国立理系の受験生はただでさえ勉強しなければならない科目も多いです。
できるだけ負担を軽減していくことも受験の合格に近づくために重要になってきます。
二次試験は前期のみ!
前期は英語と数学(数Ⅲまで)、そして理科が物理、化学、生物のうちのどれか2科目です。
出題傾向としては、例年ほとんど変化がありません。
そのため、過去問演習をできれば10年分は取り組み、感覚をつかんでおくことをオススメします。
難易度
偏差値としては52.5(※河合塾リサーチ)となっています。
岡山大学の他の学部と比較すると、特に偏差値が高いというわけではありません。
他大学の農学部と比較すると、香川大学とは一段回、難易度が高く、大阪公立大学からは一クラス下がるといったところでしょうか。
現役岡大農学部講師が語る岡山大学農学部の魅力!
先ほど紹介した開先生に岡大農学部について語って頂きました!
岡大農学部の魅力はなんですか?
岡山大学農学部の魅力の一つ目は幅広い選択肢です。
2年に上がるときに、農芸化学コース、応用植物科学コース、応用動物科学コース、環境生態学コースのどれか1つに進み、3年次の後期に各コースの7~11の研究所に所属します。
農学部と言っても学べる内容は本当に広いです。
なので、何をやりたいのか分からないといった人でも必ず興味のあるものを見つけることができるかと思います。
もう一つは、1年の間は自分のやりたいことを考えられるという点です。
岡山大学農学部は総合農業科学科の1学科制ですが、2年時に上がるときにコース分属というものが行われ、4つあるコースのうち1つを選んで学ぶことができます。
多くの大学では途中で学科を変えることは難しく、入学前に何をするかを明確に決めておく必要がほとんどかと思います。
しかし、岡大の農学部では1年生の間はコース概論という授業をとることになっており、その授業で各コースの概要を説明してくれるため、自分が何をしたいのかを1年間じっくりと考えることができます。
ただ、各コースには定員があり、人数があふれた場合は成績順に選ばれるため、日々の勉強が大事となってきます。
岡山大学農学部1年生はどのように過ごしましたか?
大学での1年間は思っていた以上にあっという間に終わりました。
一番大変だったのはやはり試験です。
岡山大学は4学期制なのでテストが4回あります。専門的な内容を学ぶので理解するのが本当に大変でした。
もちろん楽しかったこともあります。
農学部生徒のみからなる学生会が運営する収穫祭というものがあります。
いろいろな模擬店を出店したり、様々なイベントを開催したりして非常に盛りあがったイベントで私も参加して楽しみました。
2年生以降で出来ることや開先生が今後勉強したい・研究したいことについて教えて下さい!
コースに分属された後には研究所配属があります。
研究所への配属はコース分属の時よりも競争が激しいと聞いており、加えて学ぶ内容もより難しくなるので気を抜かず勉強に励みたいと思います。
また、大学で学ぶ勉強に限らずとれる資格は大学生の内にとっていきたいと思います。
私は将来的には遺伝子についてもっと学びたいと考えています。
最初は植物コースの方に興味があったのですが、植物コースだけでなく動物、農芸、環境コースにはどれも魅力的な研究所があり、迷いどころではあります。
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