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まだ間に合う!化学の国立二次試験対策を具体的に解説

先週、二次試験の数学対策をブログにしました。

そうしたところ、他の理系科目についても対策を教えてほしいとのリクエストをいただきました!

そこで今回は、化学の二次試験対策を解説していきます。

受験校の過去問演習で、まだ目標点が取れていない人は、ぜひこの記事を参考に取り組んでください。

試験本番までに何をすべきかを、具体的にまとめています。

ぜひ前期試験合格を勝ち取りましょう!

二次試験の各科目の目標点を決めよう!

前回の数学の記事でもお話ししましたが、まずは二次試験での目標点設定から始めましょう。

大学の開示情報サイトに、直近の合格者平均点が掲載されています。

この合格者平均点に、共通テスト判定のボーダーとの差を合算した数値が、あなたの二次試験の目標点になります。

もう一度、例に出して紹介しますね。

愛媛大学農学部生物環境学科 を受験するBくんの場合

Bくんは共通テスト判定でボーダーから5点マイナスでした。

愛大の情報開示サイトで調べたところ、二次試験の合格者平均点は318.3点でした。

https://www.ehime-u.ac.jp/entrance/past/

5点のハンデがあるので、二次試験の目標点を324点(端数切り上げ)、64.8%とすることに決めました。

二次試験の合格者平均点を目標点設定にするかというと、今年の共通テストのように難化した影響で受験者層の学力が見えない状況でも、さすがに二次試験の合格者平均点さえ取っておけば、仮に二次試験が易化したとしても十分合格できる得点だからです。

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次に受験校の過去問演習を2~3年分ほど行ない、今の自分がどの科目でどれぐらい取れそうなのかを確認しましょう。

例えばBくんは「愛媛大学農学部」の過去問平均点が、

数学:140/200点(70%)

理科:100/200点(50%)

調査書(100点)を除外すると、あと20点ぐらいは積み上げないといけない状態だったとします。

このような状態だと、とにかく理科の勉強時間を増やすため、比較的できている数学の勉強時間を調整したほうが良いでしょう。

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繰り返しになりますが、どの科目にどれくらい時間を割くべきかは、対策前に決めておきましょう

目標点を決めずに勉強するのは、非常に効率が悪いです。

また、人によって苦手科目や得意科目があり、どの科目も平均的に得点を積み上げていくというのも、効率は良くありません。

過去問を解いていて、

「数学は点数は出ているけど、苦手な化学を伸ばすより、まだ伸ばせる余地がある」

と思ったら、化学の勉強時間はそれほど増やさず、数学の勉強時間を減らさないほうが良いでしょう。

最終的に全受験科目で目標点を超えられるかという発想で、各科目の目標点を決めていきましょう。

どの単元から取り組むべきか優先順位をつけよう

目標点を設定するときに、過去問を何回か解いてもらいました。

過去問は解いた後の復習と分析が重要なので、やってもらっていると思いますが。

そのうえで、どの単元からいつ出題されたのかもリストにしてみてください。

 

例えば「化学平衡」が毎年出題されているのであれば、「化学平衡」を最優先に勉強していきましょう!

逆に、5年に一度しか「金属元素の分類」が出題されないのなら、仮に自分が取れてないとしても優先順位は下げても構いません。

大学によって出題傾向が大きく異なります。

自分が受ける大学の出題傾向は良く調べておきましょう。

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基本を完璧にしよう

化学は他の科目と違い、突飛な発想は必要ありません。

必要なのは、化学反応や式の仕組みを理解すること。

つまり基本を理解することがとても重要です。

 

大学によって出題の仕方が違うだけで、本質が同じ問題は数多くあります。

 

例えば以下の2つの問題の本質は同じです。

還元性を示すものを選べ

 

銀鏡反応を示すものを選べ

 

一つ目はストレートに還元性のある物質を聞いています。

二つ目は「銀境反応を示すものを選べ」と少し遠回りに聞いていますが、尋ねている本質は還元性のある物質についてです。

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この例はとても単純ですが、化学はこのように基本的な事項が聞き方を変えて出題されることが多くあります。

 

例えば、「過マンガン酸カリウムの赤紫色が消えた」という言葉はどのように言い換えられますか?

また、「火で炙ると黄色なった」これは何の元素があることを示していますか?

 

このように、一つのことを表現するのに色々な方法があるのが化学の特徴です。

したがって、化学の勉強において基本を完璧にするというのは一番最初にやるべき事項なのです。

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具体的な方法としては、参考書1冊と問題集1冊を完璧にやりこんで基礎をマスターしましょう。

オススメの参考書は「Doシリーズ」、オススメの問題集は「基礎問題精講」です。

二次試験まで時間があるわけではないので、過去問演習で確認した優先順位の高いものから順に対策していきましょう。

 

ゴールは人に説明できるようになるまでです。

例えば、次の質問に答えらますか?

 

配位結合とは?

 

ヘスの法則とは?

 

なぜ分子間力が強いと沸点が強くなるのか?

 

こういった質問を文系の友だちに説明できるようになるのが目標です。

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それができたら、あなたの化学のレベルは間違いなく上がっています。

後は、繰り返し問題演習、過去問演習をして目標点に近づけていきましょう。

やり切れば前期試験で合格できる!

化学の二次試験対策をまとめると以下のようになります。

・目標点を先に決めておく

・出題傾向からどの単元から取り組むのか決める

・基本を完璧にする

共通テストを乗り切ったあなたに残っている最後の敵は二次試験だけです。

ここを突破して憧れの大学生活を手に入れましょう。

最後まで諦めずに頑張ってください。

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