高校1年生・2年生の皆さん、あなたはいつから過去問を使うべきだと思いますか?
実は、大学受験で合格を勝ち取るためには、受験勉強を始めてすぐに過去問を解いてみることが重要です。
ただし、過去問を解くのは1回だけではありません。
受験勉強を始めてから受験本番に至るまでに、次の4回のタイミングで過去問を解く必要があります。
1.受験勉強を始めたとき
2.基礎の学習が終わって、ある程度の知識がついたとき
3.過去問に挑めるだけの力がついたとき
4.志望校別、分野別の対策が終わったとき
ただし、タイミングによって本人の実力が変わるので、過去問を解く目的はそれぞれ異なります。
そのため、この記事では、それぞれのタイミングでどのようなことに気をつけて過去問を解けば良いのかを詳しくご紹介します。
受験勉強を始めたときの過去問の使い方
受験勉強を始めたら、すぐに過去問を解いてみましょう。
このタイミングで過去問を解く目的は「情報収集」です。
自分が受ける大学でどのような知識が必要とされるのか、どのような形式で問題が出題されるのかを知らなければなりません。
例えば、国語の試験では古文や漢文は出るのか、英語ではリスニングが出るのか、また試験はマーク式、記述式のどちらなのかなどを確認しましょう。
また、過去問を解くことで自分が受ける受験を大まかにイメージできるというメリットもあります。
今後の勉強方針を立てられるため、勉強へのモチベーションにつなげられるのです。
ただし、1つ注意してほしいのは、この時点では問題を解けなくても落ち込まないこと。
勉強を始めたばかりで基礎もできていない状態だと問題が解けないのは当たり前で、難易度の判定すらできないと思って良いでしょう。
そのため、この段階の過去問はあくまで情報収集のために解くものだと割り切ってください。
基礎知識がついたときの過去問の使い方
次のタイミングは「ある程度の基礎知識がついたとき」です。
イメージで言えば、大学入学共通テストレベルの知識が一通り仕上がった段階と考えると良いでしょう。
この時点での目的は「基礎知識がついた時点でどの程度の問題が解けるか確認すること」です。
基礎ができていれば、たとえ過去問であっても大問の最初の方の問題はある程度解けるようになっているはずです。
自分が解けるか問題と解けない問題がわかるため、志望校の難易度判定もできるようになります。
このタイミングの過去問演習は「時間がない人」が逆転合格するために、最低限必要な知識を把握するうえでも役立つでしょう。
過去問で解ける問題、解けない問題が選別できれば、合格点に近付けるためにはどの範囲から対策していけば良いかもわかるのです。
ただし、そもそも基礎が終わっていないと他の人が正解するような問題も間違える可能性があるので、まずは基礎を徹底しましょう。
志望校レベルの勉強が終わったときの過去問の使い方
次は、志望校レベルの勉強が終わって「過去問に挑める力がついたとき」に過去問を解きましょう。
特に対策していなくても解ける問題が多ければ、この時点でも合格点は取れるでしょう。
しかし、その大学を受験するために特別な対策が必要な場合は、この時点では合格点は取れません。
つまり、志望校レベルの学力がついたとしても、志望校別・分野別の対策をしていないと、思うように点数は取れないのです。
大学ごとの傾向や形式に合わせた勉強を行わなければなりません。
そのため、まずは過去問を解いて、その時点でどれぐらいの点数が取れるのかを把握しましょう。
現状の得点と合格に必要な得点を比較し、「その点数を取るためにはどの分野を重点的に勉強するべきなのか」「優先度はどの順番か」を見極めることが大切です。
さらに、優先順位をつけたあとは、「どの分野を捨てるか」も考えなければなりません。
実はこのプロセスが非常に重要です。
そもそも入試では満点は取れないため、試験までの期間の勉強で力を入れるべき分野、逆に捨てるべき分野を見極めなければならないのです。
志望校別・分野別対策が終わったときの過去問の使い方
最後は志望校別の対策や分野別対策が終わったタイミングで過去問を解きましょう。
本番同様に過去問を解いてしっかりと合格点が取れるかを確認することが目的です。
ここで合格点を取れない場合は、志望校別・分野別対策の段階に戻ってやり直してください。
しかし、それ以上にこのタイミングで需要なのは、実は「合格点が取れたとき」なのです。
一度合格点が取れただけでは、その点数が安定して取れるかどうかがわかりません。
そのため何度も過去問を解いて「常に合格点を取れるのか」を確認する必要があります。
その際に意識するのは、間違えた問題の中に「解けなかった問題」と「解かなかった問題」の割合がどれだけあるのかを把握することです。
入試にはどうしても捨てなければならない問題や捨てた方が良い問題があります。
そのため、あえて解かなかった問題があっても合格できる可能性は十分あるのです。
例えば、得点率7割で合格できる大学は、裏を返せば3割は落としても構いません。
したがって、過去問演習の時点でも“予定通り”3割落とすことを考えながら解いていくことが重要なのです。
逆に、落としてはいけない7割部分問題を正解できているかも必ず確認しましょう。
取るべきところで点数を落としてしまうと、合格は遠のいてしまいます。
このように、一度合格点が取れるようになったら、点数を伸ばすよりも点数を安定させることを意識しなければなりません。
最後の過去問を解くタイミングでは、その目的を達成することが重要だと覚えておきましょう。
大学受験において、過去問は最強のツール
今回説明したように、大学受験は過去問で始まり過去問で終わると言っても過言ではありません。
大学受験で合格を勝ち取るためには、過去問を攻略することが必須条件です。
「本番直前まで解かずに置いておきたい…」ともったいぶってはいけません。
受験勉強を始めてすぐの段階から過去問に着手し、徹底的に志望校に照準を合わせた対策を行っていきましょう。
今回紹介したような過去問の使い方が逆転合格への近道になるのです。
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