武田塾丸亀校の講師、多田です。
古文と聞くと、なんとなく全訳しなきゃ解けないんじゃないかと思って敬遠していませんか…?
実は東大など一部の大学を除けば、古文の問題を解く上で必ずしも全訳は必要ないんです。
解き方のコツさえ掴めば確実に得点源になる古文で苦手意識を持ち続けるのはもったいない!!
以下で解説する勉強手順を踏んで効率的に点を稼いでいきましょう。
本文の内容が絵でイメージできるようになろう!
なんとなく古文と聞くと「全訳をしなくては!」と思って取り組むものの、わからない単語が多くてつまずく…なんてこと多くないですか?
実際、大学受験の古文では、受験参考書の古文単語帳ではカバーしきれない数の単語がたくさん出題されています。
全訳できなくて、当然です。
でも、大丈夫。
要は試験で点数が取れれば良いのです。
そのためには①必要最低限の単語を覚えること。
そして、分からない単語を含めて②なんとなくどんな話をしているのかを想像できるようになればOKです。
まずは古文単語を暗記しよう
大学受験で必要な古文単語は、大学のレベルにもよりますが、おおよそ300~600語。
英語長文では2,000〜3,000語と言われているのに対し、そこまで量は多くありません。
ですから、まずはベースとなる単語をさっさと覚えましょう。
目安は1ケ月。
ここでは、武田塾丸亀校の生徒さんにオススメしている古文単語帳を紹介します。
読んで見て覚える重要古文単語315
古文単語ゴロゴ
これらの参考書は、わかりやすいイラストで単語の意味がイメージしやすくなるように作られています。
何回も繰り返して、本文中で単語を見た際に、その動きや情景をパッと頭の中で瞬時に思い浮かべられるようにしましょう。
本文のあらすじを絵でイメージする
古文単語の暗記と並行して、本文の内容を絵でイメージする練習をしましょう。
使って欲しい参考書は『こわくない国語古文・漢文』です。
この参考書は、古文の内容を漫画で紹介しているので、本文を絵でイメージする練習ができます。
古文を”文字”として読むのではなく”絵”として捉えられるようにしていきましょう。
大学入試の古文で大切なのは、細かい訳を作ることではないということ。
本文を読んで、ザックリとあらすじを理解し、登場人物、誰が何をしたのか、会話は誰から誰に向けたものかが理解できれば、それでOK。
そこまでやれば、試験で点数が取れるようになります。
まずは、本文の内容を頭の中で漫画のように思い描けるようになりましょう。
問題演習を積み重ねて古文の世界に入り込め!
古文を読むにあたっては、本文の内容をイメージすることが大切だと説明しました。
ですが、こなした問題数が少ないうちは、イメージしようとしても、なかなかうまくいかないと思います。
なぜなら、古文の世界は古文常識など、ある程度の前提知識が分からないとイメージしづらかったりするからです。
たとえば、平安時代。
当時は病気にかかると、それは「物の怪」や「呪い」のせいにし、その解決策として「祈祷」するとう「常識」があります。
現代のわれわれの価値観で見ると、ものすごく違和感ありますよね。
ただ、当時はそれが常識。これが古文常識なのです。
ですので、古文常識を知らないとイメージすることも難しくなります。
そこで問題演習を積み、古文の世界に慣れていくプロセスが必要です。
ある程度古文を読んで経験を積めば、なんとなく話の展開が読めたり、古文の世界でのセオリーが見えてくるようになりますよ。
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動詞の主語を探すトレーニングをしよう!
ところで、単語の意味は知っているのに、文の意味が掴めないことって、結構多いと思いませんか?
それは、古文は動作の主語が省略されていることが多いから。
これが古文を読みにくくする一番の原因なんです。
逆にこれを解決できるようになれば、グッと文章が読みやすくなります。
ここでは、そのオススメのトレーニングを紹介します。
①本文中に出てくる動詞すべてに丸をつける
②丸をつけた動詞の主語を本文に書き込む
③解説で全訳を確認し、書き込んだ主語があっているかを確認する
誰が動作を行なったかを見極めるためのポイントとなるのが敬語です。
敬語とその活用をしっかりと覚えていれば、
「敬語を使われている人は身分が高い」
「謙譲語を使っている人は相対的に身分が低い」
とのヒントで主語の手がかりを掴むことができます。
助動詞などの活用に目をとられ、ないがしろにしてしまいがちな敬語ですが、主語を見極める上で非常に重要なヒントになります。
しっかりと活用と種類まで覚えましょう。
古文長文おすすめの参考書
この段階で使って欲しい参考書は「古文上達45」です。
使い方ですが、
①文中の動詞すべてに丸をつけ、主語を探す
②問題も解く
③全訳を見ながら、動詞の主語が合っているかチェック
④解答も合っているか確認する
⑤間違えていたら、もう一度とき直す → ③へ
まとめ
いかがでしたか?
古文は決してやみくもに全訳にするのではなく、主語を補いながら読み進め、イメージをすることでグッと取り組みやすくなります。
この正しい読み方を身につければ、苦手な古文を得点源にすることができます!
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