こんにちは、武田塾前橋校です!!
受験生はもちろん、高校1・2年生も10・11月と模試を受ける時期ですね。
今回は前回の模試についての記事の続編です!
↓そもそもの模試の種類や復習方法の概要について知りたい人は前回の記事へGO!↓
今回は秋冬のリアルな模試のレベル感や、どう復習していくかについてをお伝えします!
秋・冬はどんな模試がある?
模試の復習についての前に、
そもそも模試の種類や形式を知っておきましょう。
受ける模試によっては目指すべき得点や偏差値も変わってきます。
高校1・2年生
共通模試
・共通テストの形式の模試
・共通テスト本番と同じ日程で受験することが多い
(同日模試と呼ばれることも多い)
・各学年の既習内容から出題される
・全国の受験生(志望校問わず)が受ける模試
☆全統模試・全統共通テスト模試(河合塾)
難易度は本番と同レベル。
よく言われるのが、本番9割欲しい人は2年で8割目標と言われています。
部活動の有無や公立校か私立の中高一貫校か等の条件が異なるので、
鵜呑みにする必要はないですが、目標として目指してみても良いかもしれませんね。
☆共通テスト本番レベル模試(東進)
受験者はそこまで多くないですが、判定や結果が返ってくるのが早いです。
本番レベルと書かれていますが、問題の難易度は河合より高いです。
学年に関係なく共通テスト本番と同じ範囲から出題されるのも特徴です。
判定が東進に通っている生徒中心に出されるので注意が必要です。
☆総合学力テスト(ベネッセ)
現役の高校生を中心に実施されている模試。
問題の難易度が易しめで偏差値も高く出やすいです。
高校によってはこのベネッセの模試を学校で実施し、
河合塾の模試は別で申し込まないと受験できないというケースもあるので注意しましょう。
☆駿台・ベネッセ模試(駿台・ベネッセ)
駿台とベネッセが協力して実施する模試。
ベネッセ模試だと思って受験して痛い目に合う生徒が多いです。
難易度は河合と同じくらいだと思って良いです。
記述模試
・国立大学の二次試験を想定した記述式の模試。
私立にも一部記述形式の大学はあり、
問われる内容は記述でもマークでも受験に必要な内容が問われるため、
私立大学志望の受験生でも受けるメリットはあります。
☆全統記述模試/プライムステージ(河合塾)
全統記述は2年生から実施される。
共通テスト形式の模試と合わせて受験するとドッキング判定と呼ばれる、
共通テスト+二次の判定が出る。
プライムステージは河合塾の実施する模試の中では難易度がかなり高い。
受験者も少ない駿台全国模試よりは易しい。
☆駿台全国模試/アドバンスト(駿台)
駿台が秋冬に実施する模試は二つあります。
全国模試は前回のブログでも紹介した「残酷模試」と呼ばれる難易度の高い模試です。
アドバンスト模試も難しめですが全国模試ほどではないです。
県内でもトップの進学校で受験することが多いです。
進研模試と全統模試では同じ得点でも、
偏差値が5~10程差が出ることもあるので要注意です。
模試の偏差値を見る時は
・進学校の中上位の人は高校内の偏差値
・進学校の下位の人や、進学校に負けないように頑張りたい人は全国偏差値
を意識しておくと今の自分の立ち位置が把握しやすいと思います!
(進学校の生徒は校内偏差値だけ見てると病む人もいるのでご注意を😢)
受験生
1・2年生と共通テスト形式・記述形式の模試いずれも、
1・2年生と同じような内容が多いので、
ここでは志望校に向けた記述形式の模試について紹介します。
プレ共通テスト
・共通テストの形式の模試は国公立大学受験者にとって最も本番に近い模試。
私立大メインでの受験生でも共通テストを課す大学が増えていて、
共通テスト利用・併用で受験の負担を減らす、という背景から模試として軽視できません。
・一般的な学校の授業進度をふまえた範囲から出題される模試。
・全国の受験生(志望校問わず)が受ける模試。
進研模試や河合塾模試などがあります。
多くの受験生が河合塾のプレを受けると思いますので、一番のオススメです。
東進が実施するものは12月になっても受験でき、結果も1週間ほどで返ってくるので、
11月にプレテストを受けられなかったか、
大爆死をしてしまった生徒が本番前に受けるケースもあります。
大学別模試
・大学の入試傾向になるべく合わせた問題が出題される模試。
・各大学の第1~第3志望者あたりの生徒を中心に受験する模試。
・8月~11月に実施されることが多い模試。
実施の対象となる大学は
旧帝大学と呼ばれる
東京大学・京都大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学
と、難関国公立大学である
東京工業大学・一橋大学・神戸大学
に加え、私立の最上位校である
早稲田大学・慶應義塾大学
といった大学です。
☆河合塾模試
「オープン」という名称の模試です。
実施時期・回数が多く、難関校の受験者が受けやすい模試です。
東大・京大・名大は2回実施されます。
共通テスト形式の模試と合わせてドッキング判定が出せるので、
偏差値や判定が現実的なものとしてとらえやすいです。
☆代ゼミ模試
「〇〇大プレ」、「代ゼミプレ」という名称の模試です。
東大・京大は2回実施されます。
受験者は少ないですが、昔からある予備校が作成するので問題には定評があります。
☆駿台模試
「実戦模試」もしくは「駿台実戦」という名称の模試です。
東大・京大は2回実施されます。一般的な記述模試の全国模試も難しいですが、
実戦模試は各大学の本番の入試よりも難しいことが多いので、
それをふまえて受ける必要があります。
☆東進模試
「本番レベル模試」という名称の模試です。
先に挙げた大学以外にも千葉大学や広島大学の模試も実施します。
東進模試は本番前ギリギリでも実施されていて、結果の返却が早いのが魅力ですが、
問題の難易度や受験者数から判定をうのみにしない方が良いでしょう。
これらの模試は各大学の名前が頭につくので
冠模試と呼ばれます。
受け方とすると、いずれか1つの模試を年間を通して受けることが偏差値や順位、志望校の判定として比較しやすいのでオススメです。
第一志望であり、かつ現実的に合格を目指している大学は複数の会社の模試を受けても良いと思います。
リアルな模試の復習例
前回の記事では模試の復習の仕方を5つの過程に分けて紹介しました。
今回はより具体的な部分にフォーカスして紹介していきます。
①自己採点をすべし!
模試が終わってから自己採点を済ませるのは当日、
どんな遅くとも翌日には済ませましょう。
共通テスト本番は
1日目の科目の採点は2日目が終わってからが良い
という考え方もありますが、模試については即日採点一択です。
模試の度に問題用紙に自分のマークした番号を書いておくようにしておきましょう。
自己採点と返却された模試の結果が違う人もたまにいますが、
そのミスをなくす練習にもなります。
自己採点と復習を早めにすることで
ミスした時の自分を振り返りやすいので、
点数が低かったら嫌だな…
模試を受けてヘトヘト…
等と思わず、採点と復習までが模試だと思ってください。
②参考書の進捗と照らし合わせるべし!
数学と英語を武田塾のルートで進めているという例で紹介します。
【数学】
ⅠAは「短期攻略」シリーズも終わり、「きめる!」シリーズも固めたことで、
80点を取れるようになってきた。
ⅡBは「短期攻略」は終わって「きめる!」がまだ数列・ベクトルが完璧になっていないので
70点台や悪いと60点台になってしまう。
という生徒もいます。
【英語】
ターゲットは1-1500まではほぼ完璧。
熟語や英文法も仕上がっている。SVOC振りの参考書は2周目まで取り組めている。
長文の問題集は3冊目に入ってきた。
という生徒が、共通テスト形式だと
「じっくり読んでいると大問6に入ったあたりまでしかちゃんと読めない」
という悩みを持っています。
この生徒はここから「1カ月で攻略! 大学入学共通テスト英語リーディング」
という参考書をやりこんでいくことで70-75分で問題を解き終わるようにしていく予定です。
模試の採点が終わったら、まずは
今の自分のやってきたことでどこまで取れるはずだったのか
をきちんと押さえることを大事にしましょう。
上の生徒で言えば
ⅡBの勉強を進めていたせいか、
解説を読めば理解できて、本来なら解けたはずのⅠAの確率の問題を落としていた。
数ⅡBは「きめる!」シリーズに似たような空間ベクトルの問題が載っていたが、
そこはまだ取り組めていない範囲だった。
ということがわかればやるべきことは見えてきますね。
③間違えた問題を分類しろ!
「何を」間違えたのかとセットで、「どう」間違えたのかも分析、分類していきましょう。
ここでは英語のリーディングでの一般的なミスを例にしていきます。
ⅰ)英単語でターゲットに載っていたものを忘れていた
→単純に単語の復習不足なので、こういったミスはなくしたいですね。
ⅱ)ターゲットの左側には載っていなかったけど、右側の派生語には載っていた
→単語帳の派生語まで完璧に仕上げていく段階に進めていければ防げそうです。
ⅲ)単語でわからない文はほぼなかったけど、事実と意見の見分け方が雑になった
→問題文と照らし合わせず、自分の価値観で「こうだろう」と決めつけてしまうと、
事実と意見がごっちゃになってしまいそうですね。
ⅳ)時間が足りずに、いつも大問6を残してしまう
→大問6だけ答えを見ずに解いてみて正答率が高いなら大問5までをより時間短縮して読めるような勉強をし、
大問6がボロボロだったなら、大問5までの正答率を上げる方を優先するといった選択が必要そうですね。
まだまだありそうですが、
どうミスしてしまったのかを把握すると、科目ごとの弱点も見つかりますが、
総合的な自分の失点パターンも見えてきます。
(現代文・古文も自分の主観が強くなってしまう等)
④アクションプランを決めるべし!
②・③でもすでに触れていますが、
何を、どう間違えたのかを把握して終わりだともったいないです。
ここからが実際に得点を効果的・効率的に上げる方法になります。
例えば、数学のⅡBが40~50点台の生徒がいたとして、
・ベクトル、数列が弱い
・ⅠAは70点は超える、ⅡBの他の範囲は8割近く取れる
という生徒がいたら、
アクションとしては
短期攻略の数列とベクトルを集中的に解く
(公式を使いこなせるようにする)
センター過去問の数列とベクトルの大問だけ数年分解く
(公式を実際の問題で使って即解答できるようにする)
きめる!シリーズを完成させる
(共通テスト特有の文章題でも解けるようにする)
という流れで学習を進めていくことで得点アップにつながりそうです。
学校の共通テスト形式の演習の授業でただただ時間通り解いて、
全体的に同じエネルギー、時間を使ってしまうと
ある意味安定はするかもしれませんが、底上げにはなりませんね。
⑤次の模試を見通すべし!
最後に次の模試に向けての目標を立てましょう!
11月下旬に実施されるプレテストで
「ⅡBを8割まで仕上げる」という目標を立てるなら、
それまでの演習でも80点後半から90点台を取れるようにしていきたいですね。
「総合で75%を目標にする」というような目標を立てる人が多いと思いますが、
科目ごとの配点を強く意識し、現実的な戦略を立ててほしいと思います!
プレテストで立てた目標や計画が達成できなかったとしても、
へこまず、折れずに本番までの伸びしろにしていきましょう!
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自己分析が模試の価値を上げる
武田塾でも「武田塾模試」というものを実施しています。
その模試でも復習をしてもらいやすいように分析したデータがあるので参考までに紹介します!
あくまで一例ですが、
二次関数の問題で「どんな内容なのか」、
「どんなミスが予想されるか」「その原因は何か」
「復習に使う参考書の問題番号」「正しい勉強法」
などを分析したデータがあります!
ここまで読んでくれた人なら復習の際の分析の大切さも伝わっていると思いますので、
ミスしたところは伸びしろとしてとらえ、
模試の価値を最大化できるように頑張ってください!
武田塾前橋校では生徒一人ひとりのカリキュラムを作成し、
自学自習の管理と1対1の個別指導で、
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