こんにちは!武田塾京都北大路校です。
11月は公募推薦の大学別対策や共通テスト対策として過去問演習に取り掛かなければならない季節です。
夏に身につけた自分の実力を思う存分発揮できていますか?
本ブログでは、「手を動かしながら問題を解くメリット」について紹介していきます!
問題を解くときは手を動かそう!
問題演習をする際に頭だけで解法を考えて手が止まっていませんか?
過去問レベルの難しい問題だと思うように解き進められずに立ち止まってしまう受験生も少なくありません。
しかし問題によっては、早く解法にたどり着くためには手を動かした方が良いパターンがあります。
制限時間が終わり丸付けをするときに解答用紙や問題用紙が無記入でまっさらな状態になっていませんか?
基礎的な問題で書き込みをしなくても高得点が取れている場合は別ですが、難しい問題であれば書き込みをしながら解かなければ解法が思い浮かばない問題もあります。
過去問というのは受験のゴール地点であり、これから解けるようにしていきたいレベルの問題です。
基本的には目で追いかけるだけで解けるレベルでは無いと思います。
これは過去問に限らず普段勉強している参考書でも同じことですが、問題をチラッとだけ見て手を動かさずに問題の解説を読んで理解した気になっているのは、「学習」ではなく「読書」です。
「理解ができるか」と「自力で解けるか」は別の話です。
入試本番で自力で解けるのかという観点で考えると、たとえ現状では歯が立たない難問だとしても書き込みながら勉強することをオススメします。
「問題文」に書き込みをしよう!
では、ここから具体的に書き込みながら勉強するほうが良いパターンを紹介していきます。
英語長文
まず初めに、英語長文への書き込みにはスラッシュリーディングや、SVOCを振るなどいくつか流派があり、参考書の解説に書かれているような「精読」は試験本番では書き込む暇がありません。
しかし、一文が長い文章でただ単語を追っているだけの状態の人などは、切れ目にスラッシュを入れたり、最低限の名詞・形容詞・副詞のカッコを入れながら処理した方が読みやすくなると思います。
何回も返り読みをしていると混乱して逆に時間がロスしてしまう場合も少なくありません。
難しい文章に直面した際は頭だけで考えすぎずにいったん手を動かして構文を取ってみましょう!
また、英語長文を全部覚えながら問題を解くことは難しいのでパラグラフ毎のキーポイントを押さえて把握しながら読んでいく方が情報を整理できるためオススメです。
内容一致などの際に本文全体を読み直さずに済むように、重要な一文や資料問題にハイライトをするようなイメージの書き込みも練習してみましょう。
現代文
英語長文と同様に現代文への書き込みも重要です。
現代文では「抽象と具体」の見極めや抽象の中の対比構造、接続語の前後の文脈など重要な論点を整理しながら読み進めていくことが長い文章の内容を理解するカギです。
各設問に明らかに直接絡む部分には印をつけれている人も少なくありませんが、本文全体を理解するという点で重要なポイントには線が引かれていない場合が多いです。
設問の周辺だけを読んで問題を解いていると、本文の趣旨がずれてしまい少しずつ解釈ができなくなっていきます。
しかし、線の引きすぎで結局どこが重要な部分なのかが分からなくなることを避けるためには、重要ではない部分を見極める力も大事です。
重要な論点を可視化するということに焦点を置きながら、取捨選択をしつつ印をつけていきましょう!
古文
古文では「登場人物」をおさえることが最も重要です。
主語がわからなくなりやすいので、しっかりと誰が行動しているのかを書き込みながら文の流れを追っていましょう。
手を動かして作業することは一見時間の無駄に思われがちですが、書かないより書いた方が結果的にロスが少ないです。
「選択肢」に書き込みをしよう!
次に、「問題文」でなく「選択肢」に書き込みをするメリットについてお話します。
問題番号に「○」以外の印をつける
少し危険なのは、番号に丸しかついてないことです。
理想では、①× ②× ③これかな ④△、できれば×にしたい
・・・のような書き込みをしていると正答率が上がりやすいです。
何となく「×」するんじゃなくておかしいところを具体的にチェックすることが大事です!
長い選択肢は特に、一個目の句読点まではあってるけれど、二個目の句読点までの間が意味わからなくなって(間違ってるかも)、ここがおかしいからこの選択肢は「×」
・・・のような解き方ができていればOKです。
2択で迷って外してしまう人は、違う個所を指定して書き込むのがオススメです。
「ここが違う」と書き込むのがいいでしょう。
共通テスト
共通テストは特に一問落とすと失点が大きいです。
積極的に答えを導くのが一番ですが、消去法的にも選べたら2重3重の保険を張って正解を導き出せます。
これを徹底すれば、ミスを何重にも重ねなければミスは起きないので、間違えにくくなります。
安全策をしっかり、最初は時間をかけてもいいから徹底できると本番は失点せずに臨めます。
数学
数学苦手な人は書かないことが多いです。
特に「図」を書かないです。
数学が得意な人ほど、頭で考えて、「ん?」って思ったらまず手を動かして考えます。
そうすると曖昧な部分見つけられたりして結果的に早いです。
グラフや図形の問題で、文章だけ眺めていても進展がない場合、状況を整理する図や表を書いてみるといいです。
英語
問題をこれ以上どうしたらいいかわからない問題が発生しやすいのは、「整序問題」です。
※整序問題=「語句を並べかえて正しい英文を作る問題」
もちろん整序問題の演習量を増やして解きなれていく中でパターンを見つけたり、基礎的な文法表現が抜けていないか確かめるのも大事ですが、どうしたら自分の知っている知識や表現を紐づけて組み立てられるかというと、「手を動かす」ことです。
手動かしてない人は解きまくっても進化しません。
まず似たような表現や品詞をグループ化してメモを残しておくことで後で整理しやすくなります。
動詞グループに分けてみたり、セットで使うと思われるところをグループ化しとくのがいいです。
手を動かしてみて、わかるところから少しずつ判断していきましょう。
「手を動かす」ことの注意点
以上、「手を動かしながら問題を解くメリット」について紹介してきましたが一つだけ注意点があります。
それは「手を動かしただけで満足をしない」ことです。
あくまで「手を動かす」というの自分の理解を早めたり深めたりするための手段として用いるものであり、手を動かしたからOKではありません。
頭を使わずに機械的に印をつけていても意味がなく、逆に書き込みが多すぎて見返しにくくなります。
正しい書き込みができるとスピード、理解度ともに飛躍的に向上していきます。
どうして書き込みをするのかという理由について改めて考え、意義のある書き込みを心がけていきましょう!
参考:武田塾チャンネル
【ポイント別】過去問演習でつまずく受験生の特徴と対策
https://youtu.be/uYWlkYHWdrY?feature=shared
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