こんにちは、武田塾京都北大路校です。
そろそろ英単語や英文法などの基礎が定着し、長文読解に取り掛かり始める時期かと思います。
長文読解をしていく中で、多くの受験生が苦労するのが分からない単語が出てきたときの対処法です。
ということで、今回は英語長文で知らない単語が出てきたときの対処法についてお話していきたいと思います。
推測しようとする前に
知らない単語が出てきたときに、ほとんどの人がすぐにそれを推測しようとするでしょう。
しかし、実は推測するべき単語としなくてもよい単語があるのです。
推測しなくてもいい単語というのは、単語の意味がわからなくても読みに支障がない単語です。
特に具体例が羅列されているだけの部分は読み飛ばしても大丈夫な場合が多いです。
あとは、「~大学の教授」であったり「~の専門家」等といった人物の肩書も重要ではない場合が多いです。
こういったところで読み止まってしまう受験生も多いと思います。
知らない単語が出てきたときは、すぐに推測しようとするのではなく、まずは推測が必要な単語かどうかを判断するようにしましょう。
文構造から推測する
それでは、英単語の推測のやり方を紹介していきます。
一つ目は、「文構造から推測する」です。
例えば、SVCという文型なのであればS=Cであるのでどちらかが分かれば自然ともう片方も推測することができます。
例文を使ってどういうことなのかを見ていきましょう。
恐らくguruという単語は多くの受験生が知らない単語だと思います。
しかし、これは第二文型であるのでguruは医者のことを言っていると容易に推測することができます。
さらに、もしこのguruの後ろにwho~と関係代名詞節が続いていれば、guruは人を表していると分かり、関係代名詞節の内容でguruはどういった人なのかを知ることができます。
関係代名詞ということは先行詞を説明、修飾しているのでその修飾のほうを押さえれば推測することができるということですね。(ちなみにguruは“第一人者”、“専門家”といった意味です)
また動詞によってはそれを修飾する副詞の意味が大体限られます。
例えば、“走る”を修飾している副詞なのであれば“速く”か“遅く”ではないのかなと推測することができます。
他によく言われるのが、SVOOの第四文型を取る動詞なのであれば「与える」という意味であるだろうし、SVOCの第五文型になっているのであれば「Sが原因でOがCする」みたいな意味になるんだろうなといったように推測することができます。
5文型や動詞の語法から推測することになるので、文法の勉強はとても大事です。
論理関係から推測する
2つ目の方法が論理関係から推測する方法です。
先ほどのSVCが“=”の関係だったように、“=”は推測する上で重要な手がかりです。
例えば、“in other words”や“that is to say”などの接続詞があれば、それがつなぐ前後の文は同じような内容になっていることが分かるし、“for example”とあれば前の文章の例が後ろで述べられていることが分かります。
“:”(コロン)や“;”(セミコロン)も上の接続詞と同じような意味を持っているのでこういった記号の意味もしっかりと学んでおくようにしましょう。
あとは、逆説や因果関係です。
逆説や因果関係があるのでこの単語はこういう意味なんだろうなと推測することができます。
こういった読み方をするためには、文章の論理に気づく現代文のような勉強が大事になってきます。
プラスマイナスから推測する
先ほどの論理関係と連動した方法なのですが、プラスマイナスから推測するというやり方です。
プラスのことが書いてあって、“=”を表す印が付いてあったら後ろにある単語はプラスの意味だと分かるし、プラスの単語があって、逆説を表す単語があるとその後ろに書いてある単語はマイナスの意味になると推測できます。
例えば、“She is beautiful but ~”という風に文章が続いていると、その後の内容がマイナスであることは容易に想像できるかと思います。
このように、プラスマイナスは読解においてのみならず、単語を推測する上でも重要なポイントなので覚えておいてください。
接頭辞・接尾辞から推測する
この方法で推測するためには、色々な単語が身についていなければならないという前提条件があります。
例えば、“circumvent”という単語が出てきたときに“circum(周り)”と“vent(来る)”が合体したものだと気づくことができれば、周って来る、つまり“迂回する”という意味を推測することができます。
『システム英単語 Premium』には、この接頭辞や接尾辞の紹介が詳しく書かれています。
もちろん、全ての接頭辞や接尾辞を一気に覚えようとすると、量も多くてしんどいと思うので、こういったものは単語の勉強をしていく中で身に着けるようにしましょう。
まとめ
知らない単語が出てきたら、まずは推測する必要がある単語かどうかを判断しましょう。
推測する必要があれば、文構造・論理関係・プラスマイナス・接頭辞、接尾辞などの方法を駆使して推測していきましょう。
自分が分からない単語は他の受験生も分からない可能性が高いです。
推測力を磨いて差をつけましょう!
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