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【生物は面白い!】生物選択の方必見!勉強で意識すること3つ

 

こんにちは!【日本初!授業をしない武田塾】京都北大路校講師の金田です。

今回は理系選択科目の中で影が薄くなりがちな「生物」に特化してお話しようと思います。

これから理系科目の選択がある方、生物を勉強すると決めた方、生物勉強してるけどなかなか成績が上がらない方、など色々いらっしゃると思いますが、生物はただの暗記科目じゃないんだよ、生物の勉強ってこんなに面白いんだよ!ということをお伝えできればいいなと思っています!

 

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生物選択の大学受験事情について 生物選択はマイノリティのため、生物選択の情報って少ないですよね。そこで生物を使って受験した私が感じたことを中心に、理系の生物選択の大学受験事情について少しお話しします。

私は、生物を学ぶのが好きで大学では生物を専門的に勉強したかったからというのと、物理のようなザ・理系の科目が苦手だったからという理由で生物を選択しました。

生物は受けられる学部が少ないから損だ、という話を耳にしたことがある方も少なくないでしょう。結論からいうと、半分正しくて半分間違いです。確かに受けられる学部は限られてきます。

生物選択でいける学部は、農学部薬学部理学部理工学部医学部看護系、などがメインです。多くの理系が進学する工学部の選択肢はほとんどありません。

ですが、生物選択の人は大学で生物ないし化学を勉強したい、という方がほとんどだと思うのであまり問題はないと思います。

実際に私も、京都大学農学部の他に、早稲田大学先進理工学部と教育学部、上智大学理工学部、東京理科大学先進理工学部など、さまざまな大学を生物で受験しています。

また、生物は暗記科目だから大変だし点数が取りにくい、という噂も耳にします。確かに、生物は化学や物理に比べると点の取り方に爆発力がないです。

それは、生物の問題は化学や物理のように前の問題が次の問題に連鎖的に繋がっていく、ということがないからです。

逆に言えば、しっかりと知識を身に付ければ安定した点数を取ることができる、ということです。

問1がわからないからそれ以降の問題が全く解けない、などということはなく、問1がわからなくてもそれぞれの問いが独立しているため、問2以降は解ける、というのが生物です。

 

暗記は大変?

合格熊

先程、「生物は暗記科目だから大変」と言われがちだという話をしましたが、生物選択の皆さん、生物をどうやって勉強していますか?

教科書や参考書に載っている単語をゴリ押しで覚えていませんか?

そのままでは、まさに「生物は暗記科目だから大変」になってしまいます。

私が生物の勉強をする上で大切にしていた3つの着眼点についてお話します。

 

生物の勉強で着眼したい点3つ

 

①それぞれの名前に意味があることを意識する

まず、それぞれの名前には意味があることを意識しましょう!

名前が特徴を表していることがよくあります。

例えば、〜母細胞と書いてあったら次は減数分裂がおきます。

一次精母細胞の次は二次精母細胞を経た減数分裂で精細胞ができるし、胚のう母細胞は減数分裂が起きて胚のう細胞ができますよね。

他にも、桑実胚は卵割が進行して胚全体が桑(クワ)の実みたいな見た目だから桑実胚という名前がついていたり、ナチュラルキラー細胞は、読んで字の如く生まれつきの殺し屋で、異物が入ってきてすぐに起こる自然免疫で異物を殺す仕事をしています。

真核生物の遺伝子発現調節で出てくるエンハンサーは英語のenhance(増進する)、サイレンサーはsilence(静寂)の言葉通りそれぞれ転写の促進と抑制を行う転写調節領域のことです。

名前は誰かが好き勝手適当につけた訳ではありません。もちろん全ての言葉についてその語源を知ることはできませんし、その必要はないですが、どうしてこんな名前なんだろうって思ってみることが大事だと思います。

 

②難しい話も身近な話で置き換えて考えてみる

次に、難しい話も身近な話で置き換えて考えてみようということです。

例えば、免疫反応において増殖したT細胞のうち一部は記憶細胞として何年もの間体内に残り、二次応答を引き起こします。

人間も料理を美味しく作れたら、せっかく上手くできたからレシピをメモしておいて、次同じ料理を作るときはそのレシピを引っ張り出してきますよね。

T細胞の増殖だって同じ発想です。

ゴルジ体は、小胞体から送られてきたタンパク質や資質に糖を付加するなどの修飾を行い、これらの物質を小胞に包んで送り出しています。

私たちも誰かに郵便を送る時、買ってきた物を箱や袋に入れ、宛名を書いてポストや郵便局などに持っていきます。

人もゴルジ体もやってることは一緒です。こう考えるみると、難しいと感じがちな話にも急に親近感が湧いてきませんか?

普段見えない世界の話なので遠く感じてしまいがちですが、人間味を感じると急に頭に入りやすくなってきます。

 

③進化の過程で意味があって今の形になっている

最後に、「生物の進化」「生命現象と物質」「遺伝情報の発現と発生」「生物の環境応答」「生態と環境」等は全て進化の過程で意味があって今の形になっている、とうことです。

例えば、アミノ酸を指定するコドンはトリプレット、つまり3つの塩基の組み合わせで決まります。

なぜ3つなのかを考えたことはありますか?なぜかというと、必須アミノ酸が全部で20種類のため、ダブレット(2つの塩基の組み合わせ)だとできる種類は4×4で16種類で不足してるけど、トリプレットなら4×4×4で64種類で20種類指定するのに十分だからです。

逆に、20種類のアミノ酸を指定するのに64種類も組み合わせがあるから、同じアミノ酸を指定するコドンが存在するとも言えます。

他にも、血糖濃度の調節に関わるホルモンは、インスリン・グルカゴン・アドレナリン・糖質コルチコイドの4 つがありますが、血糖濃度を下げるのはインスリンのみで、あとの3つは全て血糖濃度を上げる働きをします。なぜ血糖濃度を上げるのと下げるので2つずつでないのでしょうか。

それは、血糖値が上がることよりも下がった時の方が命の危機に直結するからです。血糖値を下げることよりも上げることの方が重要なので、上げる働きをするホルモンが3つもあるのです。

 

このような話を受験の問題で直接聞かれることは基本的にありませんが、こういう部分が生物の仕組みの賢さであり、物理や化学にはない生物ならではの面白さだと思います。

細胞の仕組み2

もちろん、どうしてもただの暗記になってしまう部分もありますが、その部分の覚え方だって色々あります。終始コドンはUAA、UAG、UGAの3つですが、UAA〜UAG〜UGAで止まれ♪と蝶々〜蝶々〜♪の童謡にのせて覚えている人や、ローマ字読みでウアー!ウガー!ウアグッ!と叫び声みたいなやつ、と覚えている友人もいたました。

この覚え方じゃないとダメ、などという覚え方はありません。

工夫して自分の頭にすんなり入ってくる覚え方をしてみてください。

学校の先生や、生物選択の友達、武田塾の講師などにどうやって覚えたか聞いてみてもいいかもしれません。十人十色で面白いと思います!

 

最後に

 

最後になりますが、生物って本当にすごいんです。

知れば知るほど全ての仕組みに意味があって、そこには全く無駄がなくできているというのがわかると思います。

それをただの暗記科目として勉強していくのは勿体ないですよね。

私はもともと生物が好きでしたが、浪人期に生物の勉強ってこんなに面白いんだよって気づかせてくれる先生に出会えたことで、成績が一気に伸びました。

同じ勉強量でも「面白い、なるほど!」という意識を持って勉強できると、知識が頭にどんどん入っていきます。

生物選択でない友人に、だいぶ前に勉強したところを忘れちゃったりしないの?と聞かれることもありますが、ただの暗記ではなく今までお話ししてきたようにストーリー性や背景を大事にして頭に入れているので、昔読んだ小説でもタイトルや序盤を聞くことでその話が一気に思い出されるような感じで、また出てきた時に知識が思い出されます。

このブログを通して、生物を勉強する上でのマインドのようなものを感じ取っていただくことはできましたか?長くなってしまいましたが、生物はただの暗記科目じゃないんだよ、生物の勉強ってこんなに面白いんだよ!というのが少しでも伝わっていれば幸いです。

 

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桜

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