こんにちは！【日本初！授業をしない武田塾】京都北大路校講師の太田悠一です。
今回は、私が属している京都大学の工学部についてご紹介します！
京都大学工学部ではどんなこと学ぶの？どんな人におすすめなの？
といったことを学科別に簡単にお話ししていきます！
学科紹介
まず、京都大学工学部には現在以下の６つの学科があります。
1,地球工学科 2,物理工学科 3,建築学科
4,情報工学科 5,電気電子工学科 6,工業化学科
どの学科でも研究者として素晴らしい功績を持っている教授に直接学問を教えてもらえます。
では早速この６つの学科では一体どんなことを学んでいるのかをそれぞれ紹介します！
１、地球工学科
名前だけでは何をしているのかよくわからないランキング１位の地球工学科
そもそも地球工学とは何ぞやということですが、「地球工学は、地下数十km から地上数百km を視野に入れて地球空間を合理的に開発・保全し、また人類の持続可能な発展とその将来を開拓・保証するための新たな学問」（京都大学 地球工学科HP より参照）なのです。つまり、地球全体を開発、維持することを学ぶのが地球工学部ということです。
また、工学部で唯一すべての講義を英語で受験できる国際コースがあるのも大きな特徴の一つです。では、どういった人がこの学科に合うのかというと
・グローバルな観点をもった研究者、技術者になりたいという志を持つ人
・物理や化学、生物などひとつを深く学ぶのではなく、もっと広くいろんな分野を学びたい人
には、ぜひお勧めの学科です。
２、物理工学科
工学部ときいたらまずここを思い浮かべるランキング１位の物理工学科
皆さんが高校で習う物理を、より深く、より実践的に学べるのがこの物理工学科です。一年次に固体と流体の力学や固体物理学、電磁気学、熱力学、原子物理学という基礎科目を履修してその後、機械システム学コース、材料科学コース、エネルギー応用工学コース、原子核工学コース、宇宙基礎工学コースと５つのコースにさらに細分化されていきます。物理のありとあらゆる分野を余すところなく学ぶことができます。
では、どういった人がこの学科に合うのかというと
・シンプルに物理に興味がある人
・機械関係(車や飛行機、ロケットなど)に興味がある人
には、ぜひお勧めの学科です。
３、建築学科
それって工学部なんだランキング１位の建築学科
皆さんが住んでいる家やマンションから始まり、通学通勤途中にある駅やビル、学校など、人のある場所に建築ありというほど皆さんの周囲には建築物であふれています。このような建築物を計画系、構造系、環境系の３つの観点から科学的に勉強していきます。計画系とは、都市開発を代表とした空間を建築することについて、構造系では自然災害などから人を守る構造について、環境系では熱・空気・光・音などの物理的環境要素と人間心理への影響を総合的に評価した環境計画、それを安全で最適に実現する設備計画についてそれぞれ学ぶことができます。
では、どういった人がこの学科に合うのかというと
・地震大国である日本の建築を学びたい人
・建築物を芸術的にデザインしてみたい人
・地元やある地域を空間的に創ってみたい人
にはぜひお勧めです。
４、電気電子工学科
絶対難しいことしてるじゃんランキング１位の電気電子工学科
皆さんが普段必ず使っている電気、身近な例を挙げると、スマホ、パソコン、インターネットなどの科学技術を学んでいくのがこの学科です。具体的には（1）電気エネルギー（2）システム制御（3）電子材料・物性・デバイス（4）真空・プラズマ（5）通信ネットワーク（6）計算機（7）生体医工学などを学ぶことができます。（1）電気エネルギーでは、まずモータや発電機といったエネルギーについて（2）システム制御では、電子回路について（3）電子材料・物性・デバイスは、固体中の量子力学的な物理現象について（4）真空・プラズマでは、真空やプラズマの中での電子やイオンの振る舞いについて（5）通信ネットワークでは、情報理論や通信方式について6）計算機では、計算機だけでなく、携帯電話などあらゆる情報機器の基礎になっている論理回路について（7）生体医工学では、細胞から脳に至る様々な階層における高度なメカニズムやダイナミクスについて学ぶことができます。
ではどのような人がこの学科に合うのかというと
・雷をみて、どれくらい電気量あるのかを考えられたりする生粋の電気好きの人
・パソコンやスマホを作ってみたり、いじったりするのに興味がある人
にはぜひお勧めです。
５、情報工学科
今をときめく学科ランキング１位の情報工学科
現代は高度情報化社会と呼ばれているのを知っていますか？人々はなにかあるとすぐに情報をほしがり、そしてそれが容易に叶ってしまう。これは情報を扱う情報工学のおかげです。そんな情報工学を学べるこの学科では、具体的には数理科学コースと計算器科学コースの２つに分かれます。数理工学コースでは数学と物理などを用いたシステム工学をベースにしてデータサイエンスやAIの基本について学ぶことができます。計算機科学コースでは、情報とはなにかを追求し、計算アルゴリズムやコンピューターのハードウェアやソフトウェアの原理、情報処理や人工知能などの先端技術について学ぶことができます。
ではどのような人がこの学科に合うのかというと
・AIやコンピューターに興味がある人
・アルゴリズムときいてわくわくが止まらない人
・将来ネット関係の仕事に就きたい人
にはぜひお勧めです。
６、工業化学科
聞いただけで実験室の薬品の香りが漂ってくるランキング１位の工業化学科
皆さんの周りにある色んなものだけでなく、そもそも皆さん自身が原子、分子の集合体なのです。つまり化学とは、世の中の実物すべてのことを考え、それを応用して新たなものを生み出していく学問なのです。そんな化学を学ぶこの工業化学科では、先端化学コース、創成化学コース、化学プロセス工学コースの３つのコースに分かれます。先端科学コースでは、物質の反応や原理を分子レベルで理解し、理論、無機、有機、物理、生物化学という幅広い分野を学ぶことで、新たな物質やエネルギーについて考えることができます。創成化学コースでは、主に有機化学にフォーカスして新しい機能や性質をもつ材料創成について学ぶことができます。化学プロセス工学コースでは、主に物理化学にフォーカスしてあらゆるシステムにおけるエネルギーと物質の変換・移動過程を学ぶことができます。
ではどのような人がこの学科に合うのかというと
・白衣や薬品の匂いなどを含め実験が好きな人
・自分で新しい物質を作ってみたい人
にはぜひお勧めです。
以上が京都大学工学部にある全６学科の説明でした！
最後に
いかがでしたでしょうか？皆さんが興味をそそられる学科はありましたか？
どの学科もその道の最先端をいく教授方や施設のもと、学問に取り組むことができます！
もし気になる学科があればぜひ受験してみてはいかがでしょうか？
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