こんにちは、武田塾京都北大路校です。
来年、再来年に受験を控えている今の高校1年生・2年生のみなさんは、大学入試の種類をいくつご存じでしょうか?
3年生になってから、
「もっと1年生の時から勉強を頑張っておけば、選択肢が広がったのに…!」
と後悔しないためにも今のうちから大学入試の種類について調べておくことが大切です。
今回は、非受験生の高校1年生・2年生に向けて今から情報を知っておくことで有利になる「大学入試の種類」と「その入試を受けるには今からどのようなことを心がけておくべきか」にフォーカスしてお伝えします。
公募推薦ってどんな入試方式?どんな条件が課せられているの?
現在、各大学は様々な入学試験の種類を用意しています。
しかし、中には今までの評定で制限が設けられていたり学校外の活動をしているか否かが条件になっていたりということもあるのです。
「1年生の時にあれをしておけばよかった」と後悔するのは勿体ないので、今のうちからしっかりと情報収集をしておくことが肝心です。
そうすることで、一般選抜で頑張るだけではなく、総合選抜や学校推薦型選抜を受けられたり外部試験で有利な状況から受験に挑めたりします。
それでは早速種類を見ていきましょう。
学校推薦型選抜(公募推薦・指定校推薦)とは?
公募推薦
公募推薦の中にはさらに2種類あります。
①公募制一般推薦入試
②公募制特別推薦入試
です。
②の公募制特別推薦入試は、一定の評定に加え、スポーツや文化活動で優れた成績を修めた生徒が対象になっています。
例えばどのような大学が公募制特別推薦入試を実施しており、どのような条件を提示しているのかを見ていきます。
日本体育大学 体育学部・スポーツ文化学部・スポーツマネジメント学部・保健医療学部
:評定平均値が3.0以上であり、以下の3つの条件のいずれかに当てはまる者。
- 世界選手権等の国際大会の代表選手に選出された実績をもつ者
- スポーツ競技大会(全国高等学校総合体育大会、国民体育大会、全国選手権等の規模以上の大会)に選手として出場した者
- 中央競技団体等が認定する強化指定選手である
日本体育大学HP参照
関西学院大学 商学部:次のすべての条件に該当する者。(専願)
- 一般なら、3月までに卒業見込みまたは卒業したもの。社会人なら、4月1日満23歳以上で、出願時に2年以上同じ職業または職場に在籍したことがある者。
かつ、以下のいずれかに当てはまる者
- 日本商工会議所主催の簿記検定1級合格者
- 公益社団法人全国経理教育協会主催の簿記検定上級合格者
- 税理士試験合格者
- 公認会計士試験の合格者または短答式試験の合格者
- 情報処理推進機構が実施する情報処理技術者試験レベル3以上の合格者
関西学院大学学部特別入学試験要項参照
以上からも分かる通り、もし「特別推薦」でこの大学のこの学部を受けたい!」と思ってもこれらの情報を前もって知っていなければ条件に該当しなくなってしまうことも考えられます。
また、①の公募制一般推薦入試に関しても多くの大学が、成績基準を設けています。
こちらも実際の例をいくつか見てみましょう。
国公立大学の例
岡山大学 経済学部(昼間)
【学校推薦型選抜II(募集方法B)】(専願)
成績基準:4.3共通テスト、面接
神戸大学 医学部保健学科/作業療法学
【学校推薦型選抜】(専願)
成績基準:4.0一次:書類審査、二次:面接、最終:共通テスト
愛知県立大学 教育福祉学部
【学校推薦型選抜(共通テストを課さない・ 愛知県枠)】(専願)
成績基準:3.9一次:小論文、二次:書類選考、面接
このような感じで、公募推薦は個別学力試験は免除され、書類審査、小論文、面接、共通テストまでの対策で受けることができる代わりに受験条件として成績基準が設けられていることがほとんどです。
大学や学部のレベルによって成績基準は違いますが、多くが3.3~4.0以上で設けられているようです。
つまり、3年生になってから「公募推薦を受けたい!」と思っても、今までの学校での評定が悪ければ受験資格を与えてもらえないということもありえるのです…
少しでも受験のチャレンジ回数を増やすことができるように、1・2年生でも勉強を頑張っておくことが大切です。
大学独自の個別学力試験の難易度と共通テストの難易度には大きな差がみられる大学が多いので、もし仮に3年生になって「2次試験のレベルまで持っていくことが難しい…」となった場合にいつもの頑張りを評価してくれる公募推薦の枠をゲットできれば合格に近づくことができます。
もし今回このブログを読んで、公募推薦に少しでも興味を持った人はこれからの学校の定期テストや学校内外の活動に注力してみてください。
「学校での定期テストの点数を上げたいけれど、どうやって勉強を進めていけばいいのか分からない!」という方は是非武田塾の無料受験相談に足を運んでみてください!
公募推薦の注意点
公募推薦には、公募推薦の対策が必要になっていきます。
面接や小論文は一般選抜にはないものなので、その大学の面接内容を把握したり小論に関しても過去問を解いたりして対策に時間を要します。
公募推薦の対策に集中している期間は、一般選抜や共通テスト対策が他の人よりも遅れてしまうことがほとんどなので、その点は注意が必要です。
また、もし仮に公募推薦が上手くいかなかった場合も注意してください。
希望の大学に不合格だったことが誰よりも早い時期に分かり、期待をしていただけに落ち込んでしまうことも多いのです。
落ち込んだまま、ずるずると一般選抜を受けてしまうとかなりの確率で失敗してしまいます。
そのため、気持ち的には「公募推薦の枠がもらえた!!チャレンジする回数が増えてラッキー!」くらいに捉えておいた方が安心です。
外部検定利用入試って何??どんな大学で受けることができるの?
2023年外部検定利用入試を取り入れている大学は424校
旺文社教育情報センターによると、一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜合計で424校の大学が外部検定利用入試を導入していることが分かりました。
国公立では、例年と同じ数の大学が外試を取り入れているのに対し、私立大学で外部検定利用入試を取り入れた大学が大幅に増加しました。
具体的な数で表すと、現在各入試の種類合計で国公立61%、公立大学33%、私立大学58.5%が外部検定利用入試を取り入れています。
外部検定として使用することが可能な外部試験は何?何が一番取り入れられているの?
やはり一番取り入れられているのは、公益財団法人日本英語検定協会主催の「実用英語技能検定」です。
一般選抜において最も多い外部検定の利用方法は「得点換算」になっています。
一方で、総合・推薦型では「出願資格」としての利用方法が最も多いようです。
使用可能な英検のレベルは、最も多いのがB1(2級程度)でその次に多いのがA2(準2級程度)です。
一般選抜では2級を使う割合が多く、総合・推薦型では準2級で認められる場合が多くなっています。
ちなみに、英検に次いで使われる外部検定としてはGTEC CBTです。
得点換算として利用されるときの例
一般選抜では、得点換算として英検が利用されることがおおいことが分かりました。
それでは、具体的に、それぞれの英検のレベルは何点に換算されることが多いのでしょうか?
具体例を挙げながら見ていきます。
日大レベルの大学の場合
近畿大学の場合(一般入試)
※情報学部独自方式、国際学部独自方式、生物理工学部独自方式では利用不可
みなし得点 英検 100 準1級 85 2級かつCSE2150以上 70 2級
甲南大学の場合(一般入試)
出願資格:2級(1980)
みなし得点 英検 100 準1級以上(2304) 80 2級(1980)
地方国公立レベル
山口大学 国際総合科学部(一般前期)
個別学力検査の英語400点満点の得点として満点を上限に加算する
みなし得点 英検 30点 準1級以上 10点 2級
MARCHレベル
青山学院大学
国際政治経済学部・総合文化政策学部(一般選抜)
〇英検準1級以上でB方式に出願可能総合文化政策学部
〇英検CSEスコア2100以上でA方式に出願可能
青山学院大学では英検が出願条件として課せられているようです。
法政大学
法学部、文学部英文学科、経済学部国際経済学科、国際文化学部で準1級以上社会学部、経営学部、人間環境学部で2級以上
現代福祉学部、キャリアデザイン学部、スポーツ健康学部、情報科学部、デザイン工学部、理工学部(機械工学科航空操縦専修を除く)、生命科学部で2級以上かつ2150点以上
で英語試験が免除され、1科目での受験が可能になります。
このように大学のレベルが上がるほど、求められる外部検定試験のレベルも上がっていくことが分かります。
もし受験したい大学に外部検定試験利用入試がある場合は、利用した方が有利に働く場合が多いです。
英語の個別学力試験の対策に割く時間を短縮して他の科目の対策に時間を使うことができるからです。
また、80点換算されるレベルの英検を取得しておくと、さらに安心してその他の試験に挑むことができます。
そのため、早い段階で英検対策をして希望級を取得しておくことが大切になります。
もし外部検定利用入試を検討しようと思っている方は高校2年生の間に英検を受験しておきましょう。
3年生になって焦って取るよりも確実に取得することができるようになります。
ただし、「過去〇年以降に取得したもの」などの条件が付けられていることがあるので注意しておきましょう。
英検ではそのような条件が付けられていることは少ない傾向にはありますが、念のため確認しておきましょう。
まとめ
今回は、非受験生向けの入試情報についてまとめてみました。
早い段階から受験を意識しておくことで、3年生になった時の受験できる入試の幅を広げることができます。
受験生になった時に後悔しないためにも、今のうちから情報を集めて今頑張っておくべきことがある人は目の前のことを着実にこなしていきましょう!
〇高校1年生2年生のうちから入試情報を集めておくことが大切!! 〇公募推薦では、「成績基準」が設けられていることが多いので、普段からの定期テストや提出物、学校活動には力を入れておく 〇外部検定利用入試を取り入れている大学が多く、ある場合には利用した方が有利に働く場合が多いので非受験学年のうちに英検などは最低でも2級は取得しておく |
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