こんにちは!武田塾北大路校講師の秦です!≪秦講師のご紹介はコチラ!≫
武田塾受験生の皆様!先日は第一回武田塾模試が実施されましたが、いかがでしたか?
今回の模試では高得点を取る事を意識するよりも、今の自分の学習進捗状況・今後の自分の学習の課題点を把握するために活用してもらいたいと思っています。
2020年度第1回武田塾模試の数学1A2Bを実際に解いてみたので、それらの感想・解説などを書いていこうと思います。
今回は数学1Aです!
お手元に問題を置いて一緒にご覧ください。
数学1A
まず実際に解いてみて思ったのが問題文がとてもややこしい!ということです。
全体的にセンター試験よりも問題それ自体を理解することがかなり難しくなっています
しかし計算の本質は一切変わっていません。
これを踏まえてうえで各題問ごとに紹介していこうと思います。
第1問
[1]はガウス記号を用いた計算の問題でした。
今回は問題となる会話文の中でガウス記号の説明があるため知識がなくても解けるようにはなっていましたが、ガウス記号は基礎問題精講の96、97にも出てくるため知らなかった人はそちらで確認しましょう!
ア~オは最も基本的なガウス記号の使い方なので絶対に解けて欲しい問題です。ガウス記号をこの問題で初めて見た人でも冒頭の説明から十分に解ける問題となっています。
カ~キはガウス記号を少しだけ応用させた問題なので是非とも解けて欲しい問題です。
ク~ケはガウス記号という切り捨ての記号を用いて四捨五入を表すという少し面倒な問題となっているため、わからなければとばしてもいいかなと思います。
この問題は選んだ選択肢にx=1.42やx=1.7といった具体的な数を代入して計算してみて合っているかどうかの確かめをしておくとミスが減ります。
[2]は2次関数の問題でした。
この問題はよくある二次関数の問題なので必ず満点取りましょう!
今回の2次関数の中にaという定数がある問題は基礎問題精講の45~47にもでてくるためそちらで確認しておきましょう。
2次関数は必ず出てくる分野ですし他の分野(三角関数や積分など)とも関連するためできなかった人は必ず復習しましょう!本当に大事な基礎です!!
第2問
[1]は図形の問題でした
ア~クは余弦定理とsin,cosの定義が分かっていれば解ける問題なので必ず解けて欲しい問題です。
余弦定理やsin,cosの定義に不安のある人は基礎問題精講の64、76を確認しましょう。
ケは二等辺三角形の性質、コ~サは相似に気が付くことができれば難しくないので是非とも解けて欲しい問題です。
どれも図形の基本的な問題なのでできなかった人は必ず解けるようになりましょう!
[2]はデータの読み取りの問題でした。
まずはグラフがどのような意味を示しているのかを正しく理解する必要があります。
散布図のため少しややこしかったかもしれませんが是非とも正確に読み取ってほしいです。散布図がいまいちよくわからない人は基礎問題精講143、144を確認しましょう。
この問題では分散と共分散の計算が出てきます。分散・共分散の公式はとても長いため覚えていない人もいるかもしれませんが本当によく出るので必ず暗記しましょう!基礎問題精講の136~138,145を確認してください!
これらの公式さえ覚えていれば後はコツコツ計算するだけで答えが出てくるので、数学が苦手な人こそデータの勉強をしましょう!
第3問
第3問は確率の問題でした。この問題は問題文がややこしく計算が面倒なのでそこでミスしてしまった人が多いかもしれません。
ア~クは単純な計算なのでミスなく必ず正解してほしい問題です。
ケ~ナは少し面倒ですが全部のパターンを書き出して計算するとミスなく確実に正解を出せると思います。時間はかかりますが素早く正確に計算して正解したい問題です。
また最後に条件付確率を求める問題がありますが、条件付確率が分からない人は基礎問題精講の128、129で確認しておきましょう!
第4問
第4問はn進法の問題でした。そもそもn進法が何なのか分からなかった人は基礎問題精講の91、92を確認しましょう!
ア~テは10進法で表された数を3進法に直したり、4進法で表された数を7進法に置き換える基本的なn進法の計算なので是非とも正解して欲しい問題です。
またト~ヌはn進法の足し算の問題ですが別に誘導通りにひっ算で計算しなくてもア~テ同様に10進法に直して計算すれば十分に答えが出せるのでこれも是非とも正解したい問題です。
整数の分野はn進法の他にもユークリッドの互除法や最大公約数など色々な種類の問題があり、本番でどのような問題が出されるか分からないので不安がある人は絶対に確認しておきましょう!
第5問
第5問は四面体の問題でした。こうした問題が出てきたときは必ず自分で図を描いてイメージを理解するようにしましょう。
ア~ウは基本的な三平方の定理で解けるため必ず解けるようになりましょう。
エ~キは点Pがどのような位置にあるのかを理解すれば解ける問題です。今回の場合はAP=BP=CPから点Pが正三角形ABCの外心だとわかるのでそこから是非とも答えを出してほしい問題です。
重心・外心・内心・垂心の区別がついていない人は基礎問題精講の51を確認しましょう!
クの問題は△KQMと△KPMが合同であることに気が付けるかがカギとなります。
ここに気づけなかった人も多いかもしれませんが、線分MQを含む断面図を自分で図示してみるなどのアプローチをして答えを出してほしいと思います。
立体で考えていまいちよくわからなかったときは必要な成分を含む平面を図示して考えるようにしましょう!
ケ~ソは相似を用いた計算で解くことが出来ます。似たような問題が基礎問題精講の61にあるのでわからなかった人は確認しておきましょう!
最後のタ~テはメネラウスの定理を用いて答えが出せます。これもクの問題と同様にCQとOPを含む平面で考えると気が付けたのではないかと思います。
メネラウスの定理が分からない人は基礎問題精講の54で確認しましょう!少し複雑で長い公式ですが必須の公式なので必ず暗記しましょう!
またそれに付随してチェバの定理や接弦定理・方べきの定理なども基礎問題精講53~56に載っているので不安な人は一緒に確認しましょう!
今回のような四面体の問題は本当によく出るので解きなれていない人は基礎問題精講の62、63で解き方を確認しましょう!
(基礎問題精講〇〇番の解き方が解れば良いという事ではなく、解き方をマスターした上で、どんな問題が出てきてもどの公式で解けば良いか分かる状態になる事が大切です。武田塾生の皆さんにはそれを踏まえた上で日々の宿題・確認テストをこなしていただきたいです。)
最後に
以前までのセンター試験と比べるとやはり問題文が複雑であったり、問題の誘導が分かりにくかったりする部分はありますが、解く上での必要な力は変わっていません。
問題の形式が多少変化しようとも、基本的な解き方をマスターすることが重要であることに変わりはありません!
今回のテストでうまくいった人もうまくいかなかった人も自分に足りなかったものは何なのかを分析・理解して自身の成長の糧にしましょう!