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英語の速読力を身に付ける方法について考える|武田塾京都校

でき

解釈はできるようになったけど、全然時間が足りない、、、

こんにちは!武田塾京都校、講師のK.N.です!

 

さて、そろそろ本格的に共通テストや志望校の過去問を解き始めている頃かと思います。

 

この時期に多くの受験生がぶち当たる壁として、「時間が足りない」という問題があると思います。特に、英語長文に関してはどの大学も多めの分量を設定することが多く、時間が足りなってしまう受験生が多いと思います。

 

これまで英文解釈を通して正確に英文を読む訓練をしてきた人にとっては、これまで培ってきた能力では太刀打ちできず、打ちのめされるような気持ちになってしまう人も多いと思います。そして、「英文解釈なんて意味がない!」「やっぱり感覚で読むしかない!」という発想に至ってしまいがちです。

 

そこで、今回は速読力を身に付けるためにどういった訓練を積めばよいのかについて、講師自身の経験も踏まえながらお話しできればと思います。誤った勉強方法で却って英語の実力を下げることとならぬよう、速読力で悩んでいる方は是非今回の記事を読んでみて下さい!

 

それではさっそくみていきましょう!

 

速読力とはなにか?

さて、そもそも速読力とは何者なのでしょうか?

 

みなさん速読力をつけるとなると、時間制限をつけてその時間内に読む訓練をする、といった練習をしがちです。しかし、この練習でよくある失敗例が、なんとか時間に間に合わせようとして、英文解釈をおろそかにして適当に読んでしまうというものです。

 

英文解釈と速読はつながっています。英文解釈ができてはじめて速読ができるようになるのです。これを見ていきましょう。

 

英文解釈は、英文を正確に読むための技術でした。例えば、次のような英文を正しく理解するために英文解釈を習うわけですね。

 

The assertion that mathematics has been a major force in the molding of modern culture, as well as a vital element of that culture, appears to many people incredible, or at best, an extreme exaggeration.

 

英文解釈の練習をすることで、「この文の主語がassertionであり、thatはcultureまでずっと続いているから、動詞がappearsである」といった分析ができるようになり、その結果この英文の意味を正しく理解することができます。そう、英文解釈は英文を「正しく理解する」ための練習なのです。

 

では、速読が何を意味するか。それは「英文を素早く正しく理解する」ということです。

 

英文解釈ができるようになると、時間をかければ英文を正しく読むことができます。しかし、これだけでは長文を読むには不十分です。英文を正しく読む速度をあげていく必要があるわけです。

 

では、英文を正しく読む速度をあげるにはどうすればよいのか。次の章で詳しく見ていきましょう。

 

速読力をつけるために必要な2つの力

英文解釈を素早くできるようになること

最初は単純な話ですが、英文解釈の速度をあげる必要があります。

 

さきほどあげた英文に対して、10秒で構文を理解することができる人と10分ほどじっくり考えて構文を理解することができる人では、英文を読むのに必要な時間は大きく変わってきますよね。

 

これについては練習あるのみで、英文解釈のテキストや英語長文に対してひたすら構文をとりつづけて、徐々に構文をとる速度を速めていくしかありません。

 

英文を前から読めるようになること

さて、難しいのはこっちですね。英文解釈をすることができても、そこから英文の意味をとるまでに時間がかかってしまう人が多いと思います。

 

The assertion (that mathematics has been a major force (in the molding of modern culture), (as well as a vital element of that culture)), appears (to many people) incredible, or at best, an extreme exaggeration.

 

先ほどの英文の主語の部分を日本語にすると、「数学は、現代の文化の重要な要素であるだけでなく、現代の文化の形成における主要な原動力であるという主張」という形になると思います。英文にSVOCをふって、日本語に直して、やっと理解できた!、という手順をいちいちたどっていると、英文を読むのに膨大な時間がかかってしまいますよね。

 

日本語訳を見てもらうとわかるのですが、日本語は英語とは真逆の順番になっています。一番後ろのas well asからはじまり、that以下について述べたあと、最後にassertionの訳出がきていますよね。

 

このように、日本語と英語では意味をとる順番が真逆になっているので、日本語に直して理解をしていると、後ろから前に戻った読み方をすることになってしまいます。これでは、英語を読むときに大幅な時間ロスが生じます。

 

そこで、英語と同じ順番で理解する訓練をする必要があります。すなわち、次のような思考過程で英文を理解していくわけです。

 

「主張、あ、thatがついているからthat以下が主張の内容だな」

「数学は主要な原動力である、現代文化の形成における」

「現代文化の主要な要素であるだけでなく、この部分は主要な原動力であるという補語部分と並列になっているな」

 

という形で、前から読みながら頭の中で構文を理解していく必要があります。「主張、~という」という順番で前から意味をとっていくことは、最初はものすごいストレスを感じると思います。というのも、thatの中身が長いため、thatの中身を理解している間に、これがassertionの修飾部分であることを忘れてしまいがちからです。日本人は後ろに修飾語をつけるという理解の仕方に慣れていないわけですね。

 

なので、これができるようになるにはたくさんの訓練が必要です。そこで、次の章では具体的な練習方法を紹介していきたいと思います。

 

具体的な練習方法

英文を前から読めるようになるには、どういった練習をすればよいのでしょうか?

 

一番単純な練習方法としては、日々の英語長文の読解の際に、できるだけ前から読むように心掛けることです。とはいえ、日本人は修飾語を先にする読み方に慣れているので、どうしても意識だけでは変えられない部分があります。

 

そこで、音声を活用することが効果的です。

 

最近の英語長文のテキストにはだいたい音声がついていると思います。まずはこれを携帯等にダウンロードし、手軽に音声を聴ける状態を作りましょう。

 

その上で、音声を聴きながら英文の意味を理解する練習をしましょう。音声の速度で英文を理解しようとすると、いちいち後ろから前に戻って日本語の順番で英文を読むことは不可能です。なので、強制的に前から英文の意味をとるしかなくなります。

 

最初の頃は音声の速度では理解できないと思うのですが、音声を聴きながら理解しようと努力する→理解できなかった場合音声をとめて自分のペースで前から英文を読もうとしてみる→再度同じ個所をもう一度音声の速度で理解しようとする、といった作業を繰り返すことによって、徐々に音声の速度で英文を前から読めるようになっていきます。

 

一つ注意してほしいのが、漫然と音声を流して、適当に英文を読んでしまわないことです。あくまで「正確に」「素早く」読むことを目標としているため、「正確さ」を失ってはいけません。正しい意味で読めるようになるまで、何回も上に書いた手順を繰り返すようにしてみてください。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

 

英文解釈のやり方については、最近は良質なテキストも多く、独学で勉強しやすくなっていると思います。一方、速読力を身に付ける方法については、あまり丁寧に解説されたテキストがなく、ここで行き詰まってしまう生徒が多い印象です。

 

この記事を読んで、そもそも速読とはなにかというところから、しっかり理解をしてもらえていると嬉しいです。

 

それでは、今回はこの辺りで終えようと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


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