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参考書の穴を埋める英語講座③関係詞を真に理解しよう(後編)|武田塾京都校

関係詞の理解を深めよう!

こんにちは。講師のK.N.です!

前回は関係詞の基本的ではあるが意外と理解ができていない部分について扱っていきました。今回は、関係詞の中でも特に理解が難しい分野について見ていこうと思います。

前編と後編を理解すれば関係詞はもうバッチリです!後編も頑張っていきましょう!

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1 関係詞what

関係詞whatの特徴を理解しよう

さて、まずは関係詞のwhatについて見ていきましょう。以下の例文を見てください。

 

【What worries me】 is the result of the exam.(総合英語Evergreen いいずな書店 327頁)

 

関係詞whatを理解する上で重要なことは、前回まで見てきた関係代名詞や関係副詞とは役割が全く異なるというところです。上の例文では、「私を心配させることは試験の結果である」という形で【What worries me】の部分は上の例文の主語となっています。つまり、「私を心配させること」という名詞のかたまりを作っているわけです。

では、前回見た通常の関係代名詞や関係副詞はどのような役割をしていたのでしょうか?

 

I have a friend (who lives in Boston).(上掲Evergreen 321頁)

 

こちらの文では、「ボストンに住んでいる友達」という形で「友達」を関係代名詞が詳しく説明(=修飾)しているわけです。つまり、関係代名詞は名詞を作るのではなく、名詞を修飾する形容詞の役割をしているわけです

 

このように、関係詞whatは名詞を作りますが、これまで見てきた通常の関係詞は形容詞を作るわけです。これらは同じ関係詞という単元で扱われますが、品詞が異なっているので、大きく異なる用法であると認識しておきましょう。

 

関係詞whatの訳出の仕方を理解しよう

次に、関係詞Whatの訳出の方法を勉強していきましょう。以下の例文を訳出できるでしょうか?

 

It is what drives all actors to act. (大学入試英語長文ハイパートレーニング レベル2センターレベル編 27頁)

※drive O to V=OにVするよう駆り立てる

 

関係詞whatは「~こと、~もの」と訳出するということはよく言われると思います。しかし、それ以上の説明がされないため、少し複雑な文になると、どの順番で訳出すればいいのか感覚では分からなくなる場合があります。そこで、以下の手順を理解して、関係詞whatを訳出するための方法論を理解しましょう。

①whatを元の位置に戻して、関係詞の文を訳出する。

今回whatは後ろの関係詞の文の主語の役割をしています。そこで、普通の文として関係詞の文を訳出すると「ものは全ての俳優に行動するよう駆り立てる」という意味になります。

②「もの、こと」を文の最後にもってくる

ものは全ての俳優に行動するように駆り立てる」→「全ての俳優に駆動するように駆り立てるもの」 これで訳出は完了です。

 

もう一つ例文を見ておきましょう。

This watch is just what I wanted! (総合英語Evergreen いいずな書店 327頁)

①Whatを元の位置に戻して、関係詞の文を訳出する。

先ほどの文では、Whatが主語の位置にあったので、Whatを動かす必要はなかったのですが、今回は目的語の役割をしているので、Whatを元の位置に戻すと、I wanted what,という形になります。これを訳出すると、「私はものを欲しい」となりますね。

②「もの、こと」を文の最後に持ってくる

「私はものを欲しい」→「私が欲しいもの」 助詞が「は」から「が」に変わっていますが、日本語としてのおさまりの良さにしたがって、このような調整は適宜行ってください。(なぜ「は」から「が」に変更しないと気持ち悪いのかはよくわかりませんね。気になる人は国語の先生に聞いてみて下さい笑)

 

以上を通して、関係詞Whatについてはだいたい理解できたでしょうか?もう一度最初から読み直して、関係詞Whatの役割と、その訳出の仕方についてマスターしておいてください!

 

2 連鎖関係代名詞について(発展)

連鎖関係代名詞の基本的構造を理解しよう

さて、最後に連鎖関係代名詞というやや難しい用法を扱っておきましょう。難しいと言いましたが、結局は基本的な考え方の応用にすぎません。臆せずに頑張っていきましょう!

 

The woman who I thought was her sister was actually her mother.(上掲Evergreen 344頁)

 

少し複雑な文ですが、とりあえず前編の時と同じように、元の2文を考えてみましょう。すると以下のようになります。

①The woman was actually her mother.

②I thought the woman was her sister.

 

さて、前編のときと同様に、2つのステップに従いましょう。

⑴②の文の中で、修飾したいもの(今回はThe woman)を関係代名詞に置き換える

I thought the woman was her sister → I thought who was her sister.

⑵関係詞を一番前に持ってきて、①の文にくっつける。

I thought who was her sister → who I thought was her sister となります。その上で、①の文にくっつけると、The woman who I thought was her sister was actually her mother.という文が完成します。

 

このように、連鎖関係代名詞といういかつい名前がついていますが、その組み立て方は実は基本の関係代名詞と全く同じなのです。ただ、②の文の中に、I thoughtというSV関係だけでなく、the woman was her sisterというSV関係も存在しているため、見かけ上かなり複雑に見えてしまいます。この抵抗感さえ乗り越えれば、連鎖関係代名詞は楽勝です。

 

連鎖関係代名詞の訳出の方法

組み立て方がわかったところで、次は訳出の仕方を理解しましょう。英文読解の際に連鎖関係代名詞が出てくると、その訳出につまる人は多いです。逆にここを理解すると他の受験生に差をつけることができるので、しっかり手順をおさえていきましょう!

 

⑴とりあえず②の文をそのまま訳出する

今回は、「私は、その女性が彼女の姉であると思っていた」という訳出になります。

⑵②の文の中で修飾されるもの(今回はThe woman、つまり「その女性」)を最後にもってくる。

「私は、その女性が彼女の姉であると思っていた」→「私が彼女の姉であると思っていたその女性」 これで完成です。なんだか関係詞Whatと考え方は似ていますね。(ここでも助詞が「は」から「が」に変更されていますね。これは何故なのでしょうか笑)

元の例文全体を訳出しておくと、「私が彼女の姉であると思っていたその女性は、実は彼女の母親であった」となります。

 

さて、いかがでしょうか。連鎖関係代名詞の訳出も手順自体はそれほど複雑ではないはずです。

 

関係詞編は終了です!

というわけで、2回に分けて関係詞について見てきました。システマティックな関係詞の構造について少しは理解が深まったでしょうか?

ブログを読んで「ふーん」と思うだけでは力はつかないので、日々の勉強の中で関係詞に出会った際には、ここで学んだ考え方を是非使ってみてください!

本当は、制限用法と非制限用法についても解説する予定だったのですが、これについては英作文の解説の中で説明していこうと思います。(予想外に説明が長くなりすぎてしまいました)

 

では、ここで今回のブログは終えたいと思います。これからも引き続き記事を作成していくので、定期的にチェックしてみて下さい!

 


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