関係詞を真に理解しよう
こんにちは、武田塾京都校講師のK.N.です。前回から参考書だけでは中々理解が難しいと思われる分野について解説をする英語講座をスタートしています(若干名前を変えましたが、、笑)。
今回は、かなり好き嫌いが分かれる関係詞について説明をしていきたいと思います。関係詞はシステマティックな構造になっているので、組み立て方(=理屈)を丁寧に説明できるようになることが重要です。そのためにも、まずはこのブログで関係詞の理屈をしっかり理解していきましょう!
1 関係詞の基本的な組み立て方を理解をしよう
さて、まずは関係詞の基本的な理屈を確認していきましょう。以下の例文に目を通してください。
The man whom I met on the street works at a bank. ※「総合英語Evergreen」 いいずな書店 322頁より引用
関係詞は2つの文を1つにくっつける役割をするものです。そこで、関係詞の構造を理解するために、一旦2つの文に分解してみましょう。
①The man works at a bank.
②I met the man on the street.
最初の例文は、もともと以上の①②の文から成り立っているわけです。その上で、今回は①の文のThe manを詳しく説明(=修飾)したいので、ここに②の文をくっつけていきます。つまり、ただの「男の人」ではなく「銀行で働いている男の人」という形で詳しくしたいわけですね。
そのときのくっつけかたのルールは以下のようなものです
⑴くっつける文(今回は②の文)の中で、修飾したいもの(今回はThe man)を関係詞で置き換える
今回の例文では、②I met the man on the street →I met whom on the street.という置き換えをします。
⑵関係詞を一番前にもってきて①の文にくっつける。
今回の例文では、②I met whom on the street →whom I met on the street、という形でまず②の文を変形します。そして、①の文のThe manの後ろに②の文をくっつけると、The man (whom I met on the street )works at a bank.、という形になって完成です。
さて、ここまでを通してわかることは、関係詞を用いるときは必ず②の文に欠ける部分が発生するということです。関係詞を用いる場合には必ず②の一部分を関係詞で置き換えて前に持ってくることになるので、その文後ろに欠落が生じるわけです。この点について、「関係詞は欠ける部分が生じる」ということだけを暗記している人がいますが、なぜ欠ける部分が生じるのか?という理屈の部分を踏まえて理解することが重要です。暗記にならないように十分に注意してください。
2 前置詞+関係代名詞について
関係詞の基本的な組み立て方について理解したところで、少し応用編に進みたいと思います。応用は基本を理解していれば簡単なので、頑張ってついてきてください!
These are the tools with which he built his own house. 「英文法・語法問題NextStage」4thEDITION 桐原書店 108頁
ここで理解すべきことは、なぜ前置詞がついているのか?ということです。まずは、先ほどと同じようにこの文を2つに分解してみてください。このとき、②の文にも、今回修飾されているthe toolsが入るようにすることがポイントです。(今回修飾しようとしているものはthe toolsであり、これを関係詞で置き換えることになるので、②の文にthe toolsが入っていないと、関係詞で置き換えるものが存在しないことになってしまいます。何を言っているかよくわからない人はもう一度第1章の⑴の部分を読み返してください。)
すると、次のような2文になるはずです。withを用いないとthe toolsを②の文にいれることはできません。
①These are the tools.
②He built his own house with the tools.
そして、第1章の⑴⑵のルールに従って2つの文をつなげていきます。
まず⑴のルールに従うと、②の文は、He built his own house with which、となります。そして、⑵のルールに従うと、②の文はwhich he built his own house with.、となり、これと①の文をくっつけると、These are the tools which he built his own house with.、という文章が完成します。
ここで、あれ、最初の例文と形が違うな?と思った人がいると思います。実はこのように前置詞を②の文の後ろに残したままでも構わないのですが、前置詞も関係詞と一緒に前にもってくることが多いです。そこで、先ほどの文のwithを前にもってくると、These are the tools with which he built his own house.、となり、最初の例文が完成します。
このように、なぜ前置詞がついているのか?という問いかけに答えるとすると、たまたま前置詞の後ろの名詞を関係詞で置き換えたから、という回答になります。前置詞がついている場合でも基本的には第1章で説明した理屈で説明することができ、特別な考え方をしているわけではありません。
3 関係副詞と関係代名詞の違いについて
最後に、関係副詞と関係代名詞の違いについてみていきましょう。ここは2章よりも少し難しくなりますが、頑張っていきましょう!
⑴This is the park ( ) Mozart used to take a walk after dinner.
⑵The mountain ( ) you climbed last summer is the second highest mountain in Japan. 上掲NextStage 110頁より引用
上の例文のどちらかには関係代名詞、もう一方には関係副詞が入ります。どちらに入るのか一度考えてみてください。
答えは、⑴は関係副詞where、⑵には関係代名詞whichが入ります。答えはあっていましたか? あっていてもあっていなくても気にする必要はありません。大事なのは、答えが合うことではなく、なぜ⑴には関係副詞が入って⑵には関係代名詞が入るのかを説明出来ることだからです。この点について、これから見ていきましょう。
これまで見てきたように、関係詞の文はとにかく2つに分解します。そして、その際には修飾されているもの(⑴ではthe park、⑵ではthe mountain)を②の文に入れなければなりません。すると、⑴の文では、このような2文になるはずです。
①This is the park.
②Mozart used to take a walk in the park after dinner.
②の文にthe parkを入れようと思うと、take a walk the parkという形で「公園を散歩す」」という意味にすることはできないので(語法上目的語をとることができない)、前置詞のinをつけなければなりません。
さて、1章の⑴のように、②の文でthe parkを関係詞で置き換えるということをしたいのですが、このときにin the park全体を関係詞で置き換えるということも可能です。そして、in the parkは「公園で散歩する」という形で「散歩する」という動詞部分を修飾しているので、この文では副詞ということになります(名詞以外を修飾するものを副詞と言います)。このような副詞を関係詞で置き換える際には、関係代名詞ではなく関係副詞を用います。ここが非常に重要です。
そうすると、②の文は、Mozart used to take a walk where after dinner.となり、そこからの組み立て方はこれまでと同様です。
※1点だけ補足しておくと、⑴の例文は2章で見た、前置詞+関係代名詞の形でも書くことができます。詳しい説明は省略しますが、前置詞+関係代名詞と関係副詞の文は場合によっては置き換え可能です。
次に、⑵の例文についてみてみましょう。この文を2つの文に分解すると
①The mountain is the second highest mountain in Japan.
②You climbed the mountain last summer.
となります。このとき②の文には、the mountainという形で前置詞がつかず、名詞のままになっています。このように名詞を関係詞で置き換える際には関係代名詞を用います。よって、②の文はYou climbed which last summerという文になり、その後は同様のやり方で組み立てます。
このように、副詞を置き換えるときは関係副詞、名詞を置き換えるときには関係代名詞、という形で理解しておくと区別が容易になります。品詞の話と関係詞の話が融合することになり難しいと思いますが、このブログを参考にしてもう一度頭の整理をするようにしてください。
というわけで、今回はこの辺で終わりたいと思います。関係詞は分量の多い単元なので、次回は関係詞の続きについて説明していきます。次回は特に難しい分野をできるだけ分かりやすく説明する予定なので、楽しみにしていてください!
武田塾は、「逆転合格」のノウハウをもった専門の塾・予備校です。
武田塾の勉強法を正しく身につければ成績は勿論、学力が上がり
そしてそれは皆さんの将来に必ず役に立つものです。
今の勉強法に悩んでたり諦めかけている人、目指している志望校と今はどんなにギャップがあったとしても武田塾で逆転合格を目指しませんか?
武田塾京都校には、そんな仲間が集まっています。
共に頑張りましょう!まずはお気軽に校舎に相談に来てください。
武田塾京都校 アクセス
京都の烏丸で予備校、塾、個別指導といえば!
大学受験の逆転合格専門塾【武田塾京都校】
〒604-8146
京都市中京区一蓮社町300 パームビル2F
(阪急烏丸駅、京都市営地下鉄四条駅・烏丸御池駅、徒歩4分!)
TEL:075-255-5777
武田塾では無料受験相談を実施中!