現代文の解き方講座!~4.補論~
どうも!京都の予備校と言えば武田塾京都校!講師のS.Yです!
お待たせしました!!
現代文の解き方講座!第4回「補論」!
全4回であるといいながらずっと3回で止まっていた現代文の解き方講座!
生徒から「幻の解き方講座」「第4回はいつ書くんですか?」なんて言われることもなかった第4回補論ですが、ついに書きます。
今回は全4回にわたって紹介している「現代文の解き方」の第4回!これまでの連載で書ききれなかったいくつかのことについて書いていきたいと思います。
過去3回分は、こちら
選択肢の読み方
本当はマーク編ですべき話だったような気もしますが、「文章をちゃんと読んで欲しい」というメッセージを文字にすることに勤しんでしまい、すっかり意識の外にいってしまっていました。
そういう意味では、長年暖めていた【Can You Read Japanese? 日本語が読めれば合格できる】をブログ化できたのは個人的にも良かったです。塾内外から少し反響がありました。
これまであの内容を前提にものごとを考えたり、塾で指導していたので、僕の中では基本的な考え方の1つだったのですが、そういったことを言語化していくことが本ブログのコンセプトでもあるので、これからもやっていけたらなと思います。
さて本題に戻りますが、
そもそも、現代文の問題を解くためには、まず①問題文(本文)を読んで内容を理解し、理解したことを②表現する(答案化する)という2段階のステップがあります。
大事なので太字にしました。
なぜ大事なのかというと、現代文の問題の難易度に深く関わってくるからです。
問題の難易度の上げ方には、
①問題文を難しくする
②設問の作り方を難しくする
という2種類があります。
問題文が馴染みのない題材だったり、論理関係が複雑だったり、抽象度が高かったりすれば難しいですし、
設問に関しては、選択肢を難しくしたり、内容の掴みにくい箇所に傍線を引いたり、文字数を調整したりすれば難易度は高くなります。
一般に選択式より論述式の方が難しいとされますね。
問題文も簡単、設問も簡単な問題が簡単だというのは定義より明らかで言わずもがなですが(問題文も設問も易しいけど問題文が長いor設問が多いというパターンが考えられないわけではない)、
1.問題文は難しいけど、設問は易しい
2.問題文は易しいけど、設問が難しい
は意識して分けて考える必要があります。
1.の場合は、問題文を丁寧に読み込むことさえできれば、解けるという意味で、単純に「複雑な文章を読む力があるか」を問う問題であるといえ、
2.の場合は、題材に沿って表現する力があるかどうかを問う問題であるといえ、傾向としては、論述式の問題に多いですね。
※何度か「表現する」という言葉を使っていますが、ここでの「表現する」は、「文章を書く」などに限定される狭い意味ではなく、「選択肢を選んで解答する」のようなものも含んだ広い意味です。わざわざ書くまでもないようなことだと思いますが、平易な言葉の、ニュアンスを微妙にずらした使い方に気づけるかどうかが、現代文ができるかできないかを分ける重要な要素であると思うので、老婆心ながら書きました。(ちなみに、もっと言えば、はじめ「お節介ながら」と書いて、「老婆心」と書き直しているのもお節介です。ちょくちょくやっています。)
問題文が読めても設問が読めなければ解けないですし、設問が読めても問題文が読めなければ解けないという意味で、両者は車輪の両輪のような関係にあります。
難しい文章の読み方や、論述式の問題を解く際のポイントについては過去回を読んでもらうとして、今回は「選択肢の読み方」について書きます。
まず、同じように選択肢の難易度の上げ方ですが、
①正解の選択肢を複雑にする。
②誤りの選択肢(以下、ダミーということがあります。)を複雑にする。
の2種類があります。
言ってしまえばこの2種類しかありません。
明らかに正解の選択肢が1つあり、残りは全て明らかに誤りなダミーであるような問題は、簡単な選択肢の作り方であると言えます。
①の具体的な方法として王道のものとしては、本文中の語句を別の同意語で置き換えたり(ex.ステレオタイプ→紋切り型)、本文のニュアンスを変えない範囲で言い回しを替えたりする、などです。
※さまざまな「かえる」が出てきているのも「お節介」ですね。余人をもって代えがたいやさしさですね。
②の具体的な方法はたくさんあり、すべて挙げきることは難しいですが、これをいくつかでも頭にいれておくと、格段に問題が解きやすくなると思います。
ダミーがなぜダミーなのかの理由付けがしやすくなるということです。
※僕も教えていて意識せず言ってしまうことがありますが、「そんなこと本文に書いてないから」という解答では、十分な理由付けとは言えません。そりゃ間違っている選択肢なのだから「本文には書いていない」わけで、内容が違うという意味なのか、本文に書いていない訳ではないけど論理が逆になっているから、結局「そんなこと書いていない」といえるのかでは理由が違うわけです。
思い付く限りで書きますが(新たに発見すれば追記していくかも)、
1.内容が違う。 本文:Aはリンゴが好きだ。 選択肢A:Aはリンゴが好きではない。 選択肢B:Aはミカンが好きだ。 2.言い過ぎ。 本文:Aはリンゴが好きで、毎朝食べることを日課にしている。 選択肢:Aはリンゴなしには生きていけない。 3.論理関係が違う。 本文:まるごと食べられるのでリンゴは好きだが、ミカンやバナナは皮を剥かないと食べられないので好きではない。 設問:リンゴを好きなのはなぜか。 選択肢:ミカンやバナナは皮を剥かないと食べられないから。 4.因果関係が逆。 本文:Aは、リンゴ好きが高(昂)じてついに青森県に移住するに至った。 選択肢:Aは青森県に移住して、リンゴ好きになった。 5.一般的な説明としては合っていそうだが、本文の趣旨と違う。 本文:Bがくれたリンゴは、リンゴというよりも愛そのものであるかに思えた。 設問:(本文中の)「愛」とは何か。 選択肢A:ある人のことを大切に思うこと。 選択肢B:ある人がいなくて寂しいと思うこと。 選択肢C:見返りを求めずに相手のためになる行動をとること。 |
これは現代文を教える側に言えることですが、「本文にそう書いてあるじゃないか」「本文にはそんなこと書いていないじゃないか」というような説明しかできないというのは無能を晒しているようなものです。
これでは、結局は読めていないことと同じなわけで、ある選択肢がダミーである理由は、もっと具体的に説明できなければなりません。
現代文の問題集の解説は基本的に正しいことが書いてありますが、時折理由付けの仕方が間違っていたり、不十分だったり、読み違えを誘うような文言だったりすることがあります。
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