英作文のポイント 教えます~要諦シリーズ第1弾~
入試英語の鬼門。え・い・さ・く・ぶ・ん!!!
どうも!京都の予備校と言えば武田塾京都校!講師のS.Yです!
今日は!みんな大好き英作文!!
どうやって書けばいいかわからないですよね~。
特に国公立受験を控えたこの時期、英作文の手の付けられなさにボー然としている受験生も多いのではないでしょうか。
そんな受験生のために!英作文を解く際の大まかな手順や気をつけるべきポイントについて述べていこうと思います。
目次
英作文の難しいポイント
英作文って難しいですよね。
難しいものをただ難しいといっても始まりません。
英作文はなぜ難しいのかを考えてみましょう。みなさんは考えたことはありますか?
なぜ難しいのかがわかれば、攻略方法も見えてきそうだと思いませんか?
多くの受験生が英作文を難しく感じる理由はいくつかありますが、受験生を見ていて僕が思う最も大きな要因は「普段やっていることと考え方が逆だから」ではないかと思います。
英語の勉強は、単語・文法・読解・リスニング......どれをとっても英語を受け取って日本語を出力しますよね。
英語→日本語の頭の使い方には慣れているけれど、いきなり日本語を見せられて英語にしなさいといわれても困惑してしまう。
そんな感じではないでしょうか。英語訳を見れば全然大したことない文章なのに、日本語文だけを見た時には全然見当もつかなかったなんて人は大勢います。
そんな時に、日本語文を見たときに踏むべき手順、マニュアルのようなものがあったら嬉しくないですか?
もちろん、問題の難易度が上がってくると、マニュアルに固執して自滅するような場合もありますが、そのような場合であっても、はじめにやることは一緒です。
では、みなさんにそんなマニュアルの一例を授けましょう!
日本語文を見てまず考えるべきこと
やるべきことを列挙してみます。こんな感じですかね?
1.主語の確定
2.動詞の確定
3.時制の確定
4.文型や構文等の大枠の設定
日本語文を見たら、まず、1.主語の確定です。
主語一覧 ・I :アタリマエかもしれないですが、話し手が主語の時ですね。出てきても分かるかな。ただし、語り手を主語にするときに使えるということは頭に入れておきましょう。 ・he/she:これもあまり説明は必要ないかな。固有名詞の人物名などが出てきた時などに、2回目以降、置き換えられるようにしておきましょう。三単現のsに注意。 ・You:これが実はかなり多くて奥が深い。一般論を書くときは基本コレです。日本語では主語が登場しない場合が多いですが、Youを補うとしっくりくるときが多いです。 それこそ、「一般論を書くとき」なんかも、When you write Ippanron... とYouを使うのが普通です。 ・We:一般論を書く時にWeを使うという人がいますが、やっぱりYouを使うのが定石ですね。なぜなら、Weはちょっと特殊な意味を含意することがあるからです。 というのも、Weは、特定の集団の内と外の境界を意識した上で、「自分たち」という意味を含みます。たとえば、人の範囲内でいうと、人種、宗教、グループなど、人の範囲外でいうと、人と動物、人と機械、人と宇宙人👽?などですかね。 ・It:これも重要ですね。前文のある事柄をうけて「それ」というときや、仮主語Itも重要ですが、非人称のItも重要ですね。天候・明暗・快不快・時間・季節・寒暖など。 ・固有名詞:何度も何度も繰り返し固有名詞を使うのは、ダサいので、Itなどに言い換えましょう。別に使っても点は引かれないと思うので、不安なら書くのもあり。 |
主語を確定しない事には、書き始められません。以上の原則に従って、確定させていきます。
次に、2.動詞の確定ですね。主語が確定すればおのずと決まるものですが、手順の一つに組み込んで、いちいちチェックするようにしておくのが先人の知恵です。
一口に動詞といっても、特に気をつけなければならないのは、「助動詞」の有無・選択ですね。
助動詞一覧 can/could:言わずと知れたcanですが、can/couldを使うのは、可能は可能でも、「可能性」の方でも使えると覚えておきましょう。 may/might:「推量」を意味するmay/mightですね。「~かもしれない」という文脈で重宝する表現です。より確信度が低い場合(自信が無さそうな場合?)は現在形であってもmightを使って、その度合いを調整します。もちろん「~してもよい」という「許可」の意味でも使えます。 will/would:「未来の出来事を表すもの」ぐらいのイメージかもしれませんが、そんなことはありません。「予測」の意味で「~だろう」という時は忘れずにwillをつけましょう。can/could,may/mightと同様、確信度を下げるときは。現在形でもwouldを使います。 must:mustは、「義務・禁止」の意味と、「強い推量(確信度の高い推量)」の意味の大きく2つに分かれますね。「義務・禁止」の場合は、have to~に言いかえることができますね。細かいミスを避けるためには、「義務・禁止」のときにはhave to~で統一してしまうのも手ですね。 should:実は、かなり便利な表現です。「~すべき」でおなじみですが、「~したほうがよい」という意味の時も、基本はshouldです。あれっ?had betterじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、had betterは「~する方が身のためだ」ぐらいの強い表現ですので、避けた方がよいですね。You should use "should". |
動詞で気をつけるべきは、「助動詞」のほかに、時制による形の変化ですね。三単現のsの付け忘れや、過去時制なのに途中から過去形にし忘れるなど、ため息が出るようなミスは決してしないでください。
次は、その3.時制の確定ですね。動詞の確定と並行してやっても構いません。特に意識してほしいのが「現在形」ですね。
時制一覧 現在形:基本過ぎてアタリマエと思っているかもしれませんが、和文英訳ではかなり注意して使わなければなりません。現在形は「今」という意味のほかに、「現在の習慣」「不変の真理」なども含みます。「習慣」や「不変の真理」ですから、過去から未来にかけて変わらないものを含むということです。「私は受験生です。」「水は1気圧下では99.974℃で沸騰します。」などですね。 過去形:過去形も注意すべき点があります。それは、文章に過去の時点があるかどうかです。yesterday/last year/when I was a child.などなどですね。これがない場合は、現在形の例にならって、「習慣」的なニュアンスが加わってしまいます。 未来表現:willやbe going to~の使い分けぐらいは出来るようになっておきましょう。It' will rain tomorrow.(明日は雨になるだろう。) It's going to rain tomorrow.(明日は雨が降る(んだって)。) ちなみに、動詞の形が変化するわけではないので、「未来形」という言い方はおかしいですよね。だから「未来表現」などと言い方を変えるのが自然です。 進行形:進行形で表すべきなのに、上記の時制を使ってしまう人がいるので、それぞれの意味をしっかり考えておきましょう。「状態動詞は進行形に原則できない」なども忘れずに。ちなみに、「溺れる」→drawingのように、進行形にしないと日本語の意味を表現できないものもあるので注意。 完了形:「継続」「経験」「完了・結果」をあらわす表現ですね。勘違いしている人がたまにいますが、「現在完了」はあくまで「現在表現」なので、過去を表現したい時などに使わないようにしましょう。 |
(手順としては、)最後に、4.文型や構文等の大枠の設定を行います。
1~3までぬかりなく確認できてはじめて、文型や構文のことを考えていきます。いまこそ、これまで文法の学習で培ってきたものを発揮するときだ!
その場合にも、文型→構文の形で考えるほうが良いような気がしますね。ここは好みだったり、交互に考えたりでブレるのですが。
「名詞しかこられないからSVで表現するのではなく、関係代名詞を使って名詞表現にしよう。」みたいな感じですかね。
では、いきなりですが問題です。次の文を英語に訳してみましょう。
「世界には文字を持たない言語がたくさんあるらしい。」(京都大学2015年度Ⅲ(2) 一部抜粋)
......。
............。
あれ?主語は?動詞は?......どうしたらいいのーーーーー??????
っとならないように、和文和訳について、見ておく方が身のためですね。You had better check WabunWayaku.
和文和訳ってなに?
和文和訳とは、問題文になっている日本語を、英訳しやすい形に和訳しやすくすることですね。
日本語と英語は言語的にかなり離れているので、日本語らしい表現は英語に訳しづらいですし、反対に、英語らしい表現は日本語に訳しづらい。
だから、その言語的な差異を埋めるための作業といってもいいですね。
さっきの英文だと、
「世界には文字を持たない言語がたくさんあるらしい。」→「わたしは、世界には少しも文字をもたないたくさんの言語があるときいた。」
と言いかえれば、
"I hear that there are many languages without any letters in the world."みたいに訳せますね。
また、"There seem to be a lot of languages with no writing systems in the world."なんかでも大丈夫そうです。
和文和訳は、問題文の日本語を、自分が訳せる形に言い換える技術でもあるのです。
英作文についてここまで見てきましたが、いかがでしたか?
「いままでなんにも考えずに英訳していたな~」みたいな人も多いのではないでしょうか。
これまで述べてきたような原則に従って考えながら訳すことをオススメします。
国公立受験を控える受験生の助けにもなれば幸いです。
では、「今週の一問!」
今週の一問!
「今週の一問!」は、受験生(受験を控える高校生ももちろん対象です。)に、問題を考えて解くということを身に付けてもらうために、
「知らなくても、考えたら何とかなるかも。」をコンセプトとして、武田塾京都校講師S.Yがお送りするレクリエーション企画です。
受験の知識が必要ない問題を基本として考えていますが、受験生の学習が進んできたなという頃には受験知識の応用的な問題を出すことも検討しています。
校舎の他の塾生たちや、講師、職員さんなどと、相談したり意見を言い合ったりして、楽しく考える習慣を身に付けてください!
では、第2問ですが、今回はちょっと季節感を出してみました。
「今週の一問!」 第2問 市場に出回っているカニは、腹の部分が汚れていたり、傷がついていたりするものがよいとされるが、それはなぜか。 |
さて、どうでしょう。前回に引き続き、身近な話題ではあると思います。あくまで調べたりせずに、問題文をよく読んで、ヒントがないか探したり、自分の持っている知識から推測したりして自力で導き出してみましょう。
「わからない問題が出てきたときにやるべきこと」を再掲しておきます。
再掲
・問題文をしっかり読む
・問題文からヒントを探す
・柔らかく頭を使って選択肢に矛盾がないかじっくり読む
・バランス感覚を大事に
・自分がその政策をするとしたら、など、常識やイマジネーションを使って解く。
・問題作成者の立場に立って考える
・焦らず、ときには問題を後回しにしてじっくり解く
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