こんにちは、武田塾経堂校です。
今回は、
「受験勉強のために部活を早めにやめるべきか問題」
について解説していきます!
この問題は、特に難関国公立志望一般受験の人で迷うことがあるかもしれません。
教科数も多い、難易度も本当に高い。でもそこに進学したい。。。
今の高校1,2年生の中には、部活を頑張っている人もいると思います。
多い人だとほぼ毎日部活があり、家に帰るので20時すぎ。
学校の課題や小テストの勉強は少しするけど、
それ以外はヘトヘトでほぼできない。という人もいるかもしれません。
ただ、高校生の部活動は一生に一度。
大学でも部活はあるけど、大学では部活までやらない人も多いですし、
ちょっと高校の部活って特別ですよね。
志望校から考えると今からガッツリやらないとやばそうだけど、
早めにやめてしまうと仲間と少し距離ができてしまうような気もするし、どうしよう。
そんな方もいるのではないでしょうか。
部活を続けるメリットとデメリット
メリット① バランスの取り方を学ぶ機会
高2と高3は受験生活にとって非常に忙しい時期ですが、
部活を続けることで、バランスの取り方を学ぶ機会が得られます。
受験勉強と部活動を両立させることは、将来の仕事や生活においても非常に役立つスキルです。
時間管理や優先順位の設定、効率的な作業方法を身につけることができます。
メリット② リーダーシップや協力のスキルの向上
部活はリーダーシップや協力のスキルを養う絶好の機会です。
部活動ではチームと協力し、共通の目標に向かって努力することが求められます。
リーダーシップの経験は、将来の職場で重要な資産となります。
また、協力のスキルは、チームでの協力やプロジェクトの成功に貢献します。
また、競技面でのスキル向上は、勉強面でのスキル向上にもつながります。
特にスポーツなどの場合は、勉強よりも「非言語」的な部分が多いですが、
そこをより言語化したり、感覚を掴んで習得することで「成長」というものを感じることができます。
このようなスキルを今のうちから獲得することで、
仮に浪人したとしても社会人になって成功する人も多いです。
メリット③ 一生ものの人間関係が作れる
部活動は友情や人間関係を築く場でもあります。
部活仲間との絆は、受験生活をより豊かなものにし、励まし合いのサポートとなります。
部活を通じて友人と共に成長し、困難に立ち向かう経験は一生の宝物です。
デメリット① 単純に部活と勉強の両立が難しい
部活を続ける場合、学業との優先順位を設定する難しさがあります。
もともと多くの時間を部活に割くことになると思いますが、
部活が重要な大会やイベントに向けて忙しくなると、より受験勉強を犠牲にせざるを得ないことがあります。
このため、成績が低下する可能性があることを考慮する必要があります。
デメリット② 個別指導が足りなくなってしまう
部活を続けると、個別指導を受ける時間が限られることがあります。
必要がなければ特に懸念事項ではないですが、
進度が遅れたり、特定の科目で苦手がある場合、個別指導は非常に有益です。
部活を続けることで、十分なサポートを受ける時間が確保しにくくなるかもしれません。
デメリット③ 高1,2からガッツリ頑張っているライバルもいるという事実
大学入試は非常に競争が激しいものであり、多くの受験生が最高の成績を目指しています。
部活を続けることで、受験対策に割ける時間が減少し、競争相手に差をつける機会が減る可能性があります。
現役で難関大に合格する可能性は減ってしまうので、浪人や志望校を落とす可能性もより考えておく必要があります。
部活を辞めるメリットとデメリット
メリット① 集中的な学習
部活をやめることで、受験勉強に集中できる時間が増えます。
高2と高3は大学受験に向けた準備が本格化する時期であり、多くの科目や内容をカバーする必要があります。部
活を続けていると、時間が限られてしまい、学習に必要な深い理解や練習を行う時間が確保しにくくなります。
部活をやめることで、学習に十分な時間を取ることができ、成績向上の可能性が高まります。
メリット② 個別指導の利用
部活を辞めると、個別指導を受ける機会が増えます。
進度が遅れたり、特定の科目で苦手がある場合、個別指導は非常に有益です。
個別指導は生徒一人ひとりのニーズに合わせた教育アプローチを提供し、学習の効果を高めます。
部活をやめて受験勉強に専念することで、個別指導を活用し、自身の弱点を克服するチャンスを得られます。
メリット③ 勉強習慣がつきやすく、質も上がりやすい
メリット①に付随することではありますが、
受験勉強に集中するためには、時間と精神的なエネルギーを必要とします。
部活を続けずに学習に専念することで、学習に徹する時間が増え、集中力が向上します。
難しい問題に取り組む時間や、理解を深める時間を確保できるため、受験に必要な高いスキルを養うことができます。
デメリット① 経験とスキルの機会損失
部活を辞めることで、多くの経験とスキルの機会を逃す可能性があります。
部活動を通じて得られるリーダーシップ、コミュニケーション、協力、競技力などのスキルは、将来の成功に役立つことが多いです。
また、部活動は友情やチームワークを築く機会でもあり、これらの経験は一生の宝物となります。
部活はコミュニケーションの場でもあり、チームメイトと協力し、コミュニケーションを図ることが求められます。
部活を辞めることで、ソーシャルスキルの向上の機会を逃す可能性があります。
良好な人間関係を築き、コミュニケーション能力を高めることは、将来の成功において非常に役立つスキルです。
デメリット② 精神的にしんどくなってしまうことも
受験勉強に専念することは、高いプレッシャーを伴うことが多いです。
部活を辞めた場合、リフレッシュやストレス発散の場が減少し、受験生活のストレスが増える可能性があります。
適切なバランスを保つことは、受験生活全体の質を高めるために重要です。
デメリット③ 部活関係の人とちょっと気まずくなってしまうことも
部活は仲間との絆を築く場でもあります。
部活を辞めることで、もしかしたら少し気まずくなってしまい、
部活仲間との交流や友情が減少する可能性があります。
結論
ここまできての結論としては、
「人による」
というのが正直なところになります。
ただ、
・絶対に現役で難関大に合格したい
・志望校を絶対に下げたくない
・今(高2の秋の時点で)基礎から不安がある(特に英語と理系は数学も)
このような人は、やはり部活をやめた方が確率は高いと言えます。
部活をやめるかどうかは、
自分の進路や将来の目標に合わせた重要な選択肢です。
受験勉強に専念することは大切ですが、
それが自分の将来への最良の選択であるかどうかは個人によって異なります。
自分の感情としっかり向き合うことが大切です。
ご家族や先生などにしっかり相談したうえで、しっかりと考えて決めてください。
部活を続ける高2生にやってほしいこと
部活をやりきりたい!そんなあなた。
今からやるべきことは、
・勉強習慣をつけること
・基礎を復習すること(英語と理系は数学も)
です。
ガッツリ部活のある方は、本当に毎日クタクタだと思います。
ただ、高2生は高1生と比べて少し慣れてきて体力がついていると思います。
その中で、1日30分〜1時間、時間を取って勉強にあててください。
疲れて家だと勉強できない人も多いので、
その場合は、図書室などを使ったり、
塾や予備校の自習室に行きましょう。
毎日それだけは絶対にやる。
大変かもしれませんが、その積み重ねが合格への可能性を高めます。
逆に今これができない人は、
部活が終わってからもやりきれない人も多いです。
タイプ的に、部活終わったら完全に切り替えて1日に12時間以上できるならいいですが、
ほとんどの人がそうではないはずです。
今まで勉強習慣がなかった人は、引退してからも習慣化に時間がかかります。
今からの準備が、引退後の受験勉強の質や量にもつながっていきます。
部活を辞める高2生にやってほしいこと
これから部活を辞めて勉強に専念する人は、
最初はいろいろな教科に手を出さないようにしましょう。
具体的には、文系は英語、理系は数学と英語に集中して固めていくのが良いです。
まずはそのあたりを徹底的に固めて、戦える状態にしましょう。
今(高2の10,11月)からガッツリ受験勉強を始めることができる高2生は、
例えば英語だと中学範囲の復習からスタートしても
高3の夏休みくらいでMARCH・地方国公立レベルに到達することが可能です。
そして、高3の6月〜夏休みあたりで志望校の一つ下のレベルに到達しておきたいです。
高3の夏休みでMARCH・地方国公立レベルに到達することができれば、
難関国公立(東大・京大・旧帝大・早慶など)に現役で合格することがより現実的になってきます。
リズムがつかめて、ある程度基礎が固まってきたら、
高3くらいから他の教科も進めていくくらいで良いと思います。
個々に合わせた詳しい進め方を知りたい方は、
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まとめ
いろいろと書きましたが、どちらを選ぶ場合でも大事なことは
「しっかりと決めて、やり切る」ということです。
最後の最後に単純な結論になってしまいましたが、これが本当に大事です。
最終的な判断は個々の状況や目標によって異なります。
重要なのは、バランスを保ちつつ、自身の目指す未来に向かって進むことです。
部活を続けるかやめるかは、受験生活の一部であり、
将来の成功への道のりにおいて一つの選択肢に過ぎない、という考え方もできます。
大切なのは、その選択に自信を持ち、全力で取り組むことです。
受験生活を充実させ、将来のキャリアに向けて準備を進めるために、最良の選択を行いましょう。
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