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【学習指導要領】新課程"社会"を徹底解説!【歴史総合・公共】

 

こんにちは!武田塾経堂校です。

 

受験を見据えて勉強している高校1・2年生のみなさん!
「新課程で入試はどう変わるのかな」
「今までの勉強の仕方で合ってるのかな?」
という悩みはありませんか?

 

そんなお悩みを持つ方に向けて今回は、
2025年度新課程で「社会」の科目がどう変わるか
について解説していきます!

新課程社会を徹底解説!

 

 

まずはどう変わるかざっくり解説!

案内

まずはざっくりとどう変わるのかをお話していきます。

単純にいうと、科目の名称がガラッと変わります。

 

現行課程(元々)では、
地歴の中に、地理A・地理B・日本史A・日本史B・世界史A・世界史B
公民の中に、現代社会・倫理・政治経済(・倫理政治経済)
がありました。

 

新課程では、
地歴の中に、地理総合・地理探求・歴史総合・日本史探求・世界史探求
公民の中に、公共・倫理・政治経済
という形になります。

 

主な変化としては
・地理において、地理Aが廃止→地理総合が追加
・歴史において、日本史A/世界史Aが廃止→歴史総合が追加
・公民において、現代社会が廃止→公共が追加
という形になっています。

 

歴史総合と歴史探求、公共ってなに?

社会

次に、新しく名称変更された科目について解説していきます!

 

まずは「歴史総合」
これは日本史Aと世界史Aの近現代をまとめた教科となっています。

 

次に、「地理総合」
これはほぼ地理Aだと思ってもらって大丈夫だと言えます。

 

最後に、「公共」
これは現代社会と同じようなものと考えて良いと思います。
公民は、倫理や政治経済はそのままの形になっています。

 

歴史総合・地理総合・公共は全高校生が必須で学ぶそれぞれの基礎科目であると言えます。

 

なぜ変わったのか

why

では、なぜこのような変更がなされたのでしょうか。
そこには、社会教育の大事にしていることが関わってきます。

 

社会教育で大事にしている考え方は、
日本史も世界史も地理も公民も横断的に見る視野
を育成したいというものです。

 

新課程には今の教育課程の知識偏重からの脱却を目指す意図が見られ、
入試問題の出題傾向にも影響があるかもしれません。

 

例えば、与えられた資料から読み取って自分で考える能力を身につけてほしいから、資料読み取り問題を増やすなどが考えられます。

 

現に、共通テストの歴史もそっちに寄ってきており、
社会科目に考える要素が増えてくることが考えられます。

 

入試はどう変わる?

共通テストの変化

本4

共通テストの形式は、とてもややこしいです。

 

特に日本史世界史は
今まで「日本史B」だったものが「歴史総合+日本史探求」
今まで「世界史B」だったものが「歴史総合+世界史探求」
に変更になりました。

 

これがどういうことかといいますと、
日本史にも世界史の要素が入ってきて
世界史にも日本史の要素が入ってくる
ということです。

 

公民は
「現代社会」「倫理」「政治経済」「倫理・政治経済」の4科目から
「公共・倫理」「公共・政治経済」の2科目になります。

 

今までだと現代社会や政治経済で受けられる大学はかなりコスパが良いと言われていたのですが、それが一律で無くなります。

 

公共が現代社会に相当し、
「公共・倫理」→現代社会+倫理みたいな感じ
「公共・政治経済」→現代社会+政治経済みたいな感じ
ということができます。

 

公民においては、旧課程と新課程の中で旧課程の倫理政治経済が一番重いといえます。
なので、倫理政治経済を受けなければいけなかった人は負担が減ります。

 

まとめると、
日本史世界史負担増
地理変わらず
倫理政治経済の人は負担減
現社・倫理・政経の人は負担増
だと言えます。

 

受験科目「地理総合・歴史総合・公共」について

地雷

また、新課程の入試科目では、「地理総合・歴史総合・公共」というものがあります。

 

内容としては、「地理総合・歴史総合・公共」から2科目受けるというものです。

 

こちらに関しては、
「簡単な科目から2個選べば良いんだからお得じゃない?」
と思う方もいるかもしれませんが、

結論からいうと、地雷科目だと言えます。

 

内容は薄いものの学ぶことが2倍になり、負担が増えてしまうので選択しないほうが無難です。

更に、この科目では受けられない大学も多いので、そのあたりも注意が必要です。

 

共通テスト試作問題について

試験受ける

さて、実際にどう変わるのか、共通テスト試作問題を確認してみましょう。

 

実際に解いてみたい方はこちらの大学入試センターのサイトからダウンロードして解いてみてください!
独立行政法人大学入試センター- 令和7年度試験の問題作成の方向性、試作問題等

 

試作問題の大問は6個です。

まず大問1は歴史総合からの出題になります。

ここでは、
「歴史総合・日本史探求」の科目でも世界史内容が普通に出て
「歴史総合・世界史探求」でも日本史内容は普通に出てきます。

 

歴史総合の出題大問6個のうちここだけなので量は少ないですが、
出題はされてくるので共通テストを受ける上では対策必須だと言えます。

 

残りの5個はそれぞれ「日本史探求」「世界史探求」からの出題になります。
知識だけでなく、思考問題も増えてくる傾向にあるので、負担が増えてきます。

 

 

私大の一般入試 ※併願の際にも注意が必要!

聖徳太子

今までは日本史or世界史ですんだのに、
ここに歴史総合まで入ってくるのは受験生にとっては負担ですよね。

 

大学側も、それで受験しないという選択をしてほしくないという気持ちがあります。
なので、大学によって日本史/世界史に「歴史総合を含む」「含まない」が分かれています。

 

「歴史総合を含む」というのは「歴史総合」+「日本史探求/世界史探求」
「歴史総合を含まない」というのは「日本史探求/世界史探求のみ」といったイメージです。

 

「歴史総合を含む」大学は、
慶応大学(文・経済・法)、上智大学、学習院大学、明治大学、立教大学、中央大学、法政大学、日本大学、東洋大学、國學院大學、専修大学など

「含まない」大学は、
慶応大学(商)、早稲田大学、青山学院大学、近畿大学など

となっています。

 

日本史の人が世界史もやらなければいけないのはやはり結構な負担になります。

これからは歴史総合を含むかどうかで、
私大文系で一括りにはできなくなってしまう可能性もあります。

併願の際にも注意が必要なのでしっかり確認をしましょう!

 

受験生も大変ですが、おそらく大学側も悩ましい問題だと思います。

単純に社会の範囲が広がり、
受けづらくなるのは大学としてもあまり良くない、
あんまり形を変えたくないのが本音なのではないかとも考えられ、
私大の入試では比較的今まで通りの形式が多そうという意見もあります。

 

 

国公立2次試験

大阪城

国公立大学も、大学によって日本史/世界史に「歴史総合を含む」「含まない」が分かれています。

 

 

「歴史総合を含む」大学は、
一橋大学、東京外国語大学、名古屋大学(文系)、大阪大学(文)、北海道大学、九州大学(文)など

「含まない」大学は、
東京大学、京都大学、筑波大学、新潟大学(人文)など

 

そもそも社会で二次試験出ることが珍しいので、
該当する方のみ確認しておいてもらえれば問題ないと思います!

 

 

 

今後の勉強の方針「歴史総合っていつからやればいい?」

焦りカレンダー

ではどのように勉強を進めたほうが良いのか、
というのは受験生は気になりますよね。

 

歴史総合が加わるので対策は必要なのですが、
共通テストでも歴史総合は大問6個中1個なので、ウエイトが少し低いのは事実です。

 

なので方針としては、
基本的には探求科目を頑張る方向で問題ないと思います。

 

余裕のある人は早めに触れておくのもありですが、
夏以降に歴史総合を追加するくらいが入試本番で一番点数を取れる配分かなと思います。

 

学校で歴史総合の授業をやっている人は、
定期テストは歴史総合頑張って最低限の知識は入れておくと良いでしょう!

 

 

まとめ

グッと握りしめる

いかがでしたか?

 

・地歴公民ともに、受けられる入試科目が変わっている!
・歴史は、日本史/世界史選択でももう片方の知識が必要なので注意!
・大学によって出題の仕方が違うのでしっかり確認しましょう!

 

また、無料受験相談でもお話することができますので、
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