夏休みが終わりました。
受験生の皆さん、この夏休みの勉強成果はどうですか？
夏休み前と比べて何ができるようになったか、
何を克服したか、具体的に言えますか？
「できるようになったこと」「まだ不十分なこと」を明確化し、
今後の勉強計画の見直しをしましょう。
今回は【私立受験者に見てほしい入試本番までの勉強スケジュールの話】です！
私大受験者 今から入試本番までのスケジュールは？
基礎は大体マスターした。でも、今から何をしたらいいんだろう。
とりあえず過去問？それだけでいいの？
そんな風に思っている人は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
入試までのスケジュールを教えます！
9月・10月 志望校に受かるレベルになるように、実力を仕上げていく
武田塾では【8月末に志望校の1ランク下の過去問を
解けるようにしよう】と指導しています。
例えば早慶を志望している人なら、MARCHの過去問で
7，8割は得点できるようになっていると理想的です。
今の時点では、志望校の過去問に挑めるようには
なっていなくても大丈夫。
そこから秋には「ポレポレ 英文読解プロセス50」
など早慶レベルの参考書を仕上げ、
10月から第1志望大学の過去問に取り組めるように
なると早めに進められているということになります。
これはかなり速いスピードで進められている人の
場合ですが、過去問をやって弱点を再発見して
参考書に戻って弱点を克服して、という作業を
早く始められれば始められるほど、当然ながら
受験勉強では有利です。
過去問をやるのは何のため？
過去問ってそんなにたくさんやる必要があるもの？
と思う人もいるかもしれません。
過去問とは、「その時点での志望校と自分との距離を
知り、どうしたら受かるのかを考えるために
やるもの」です。
傾向を知るため、とか時間配分の練習のため、とかも
間違いではありませんが、過去問を20年分やった人が
10年分やった人より確実に合格するかというと
そうではありません。
1年分、1年分のやり方が重要なのです。
例えば、早慶。
武田塾が早慶志望者用に作成した参考書ルートを
すべて終わらせたとしても、過去問に挑んで最初から
7割、8割の得点を取れる人はほぼいません。
大体は3，4割くらいです。
そこで「今までの勉強は何だったんだ・・・」と
なるのではなく、「今の自分には何が足りないか？」
を冷静に見極めることが必要です。
解いた後、復習を徹底しなければなりません。
場合によっては、一度終わった参考書を
もう一度やったり、また別の参考書をやるべきだと
いうこともあるでしょう。
いずれにせよ、過去問を解いた後の勉強にこそ
ある程度の時間をかけてほしいのです。
それを考えると、10月には過去問に
取り掛かり始めておきたいですね。
11月・12月 本格的な過去問演習
10月にやったような過去問演習を本格的に
始めましょう。10月中には始められなかった人も、
11月頃からは取り掛かりましょう。
受験する学部・方式の数だけ演習が必要になるので、
意外と大変です。
入試の時、多くの人は本命の学部学科のほかにも、
複数の併願校を受験するでしょう。
その併願先を決定する際にも、
過去問を解いてみての感触が重要になります。
本命の大学の受験直前になって慌てることが
ないように、併願先は年内には決めておきましょう。
1月・2月
共通テスト利用入試を考えている人は多少
共通テストの対策もしつつ、あくまで本命の
過去問演習・必要な部分で参考書に戻っての復習を
中心にしましょう。
共通テストについては下の項で詳しくお話しします。
共通テストが終わってから私大入試本番まで、
2週間から3週間くらい。
やることを残しておけるほどの余裕はありませんが、
最後の詰めの期間ととらえてもう一度
過去問・問題集の見直しをしましょう。
穴埋めし忘れている部分はないか？
数か月触れていなくて忘れてしまった部分はないか？
入試は1点の差で合否が変わります。
1点を諦めない、見逃さないようにしましょう！
スケジュールは早めに決めよう！
受験スケジュールは一覧表を作ると
わかりやすいです。
出願期間、試験日、合格発表日、手続き期間など、
一目でわかるようにしましょう。
私立大学は、大学や学部の選択肢だけでなく
受験方法も非常に多彩。
年末も近くなってから受験方法の違いを調べ、
組み合わせを考え、とやっていては、大事な
本命大学の試験直前に勉強に集中できません。
共通テストについて
1月・2月の項で共通テストについて
少しだけ触れました。
私大本命だから極論を言ってしまえば共通テストは
いらない。でも滑り止めでは共テ利用入試を受けたい
し、全く勉強しないのもなんだか不安。
気になる人の内心はそんな感じかもしれません。
実力に自信がある人なら共通テストの演習にもある
程度時間を使い、その分、本命以外の私大一般入試を
受験する負担を減らすという使い方もできます。
実力に自信なんかないし本命の対策も不安、という
場合は、共通テストの演習は最低限にしましょう。
共通テストと私大一般入試は傾向も必要な対策も
異なります。共通テストに時間をかけすぎて、
一番力を入れるべき本命の対策がおろそかに
なってしまっては本末転倒。
学校でやってもらえるのであればそれの復習を
するだけでもいいくらいです。
自分の時間は本命の私大の対策に専念しましょう。
まとめ
これから入試本番までの期間は、ただひたすら問題集
をやるだけでも、むやみに過去問をやるだけでも
いけません。
基礎固め→実戦→戻って穴埋め を繰り返し、
万全の状態で本番に臨みましょう！
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