１２月に入り、受験生の皆さんにとって
追い込みの時期です。
今回は、共通テスト利用入試についてお話します！
来年、再来年に受験を迎える高1・2生の
人もぜひ参考にしてください！
共通テスト利用入試とは？
国公立大学では共通テストを一次試験、
各大学の個別試験を二次試験としてその
合計点で合否を決めます。
一方で、私立大学の多様な入試方式の中には
共通テストの結果のみでその大学の合否を決められる制度
があります。
慶應義塾大学を除くほぼすべての私立大学で
活用できる制度なのでぜひ使いたいですね。
共通テスト利用入試の特徴
ただ、共通テスト利用入試を利用する際には
注意が必要です。
大学によって配点や科目数も違うので、
気をつけておくべきことを紹介します。
一度の試験でいくつでも出願可能
一度の試験でいくつもの大学に出願できるところが
共通テスト利用入試の魅力です！！
また、大学個別の入試ではないので、
わざわざ何回も試験会場に足を運ぶ必要もありません。
メリットとしては、1回の試験でいくつもの大学を
同時に受験できる手軽さもあります。
ただし、
逆に言えば共通テスト本番で力を発揮できなくて
点数が全く取れなかったときは全滅のリスクもあります。
メリットとリスクを把握したうえで受験に
臨みましょう。
一般入試より安い！
私大の一般入試の受験料はだいたい￥35,000です。
（※医学部は￥60,000ほど。）
それに対して共通テスト利用入試は￥15,000で、
コスパ面ではかなりお得な入試です。
また、
同じ大学で複数の学部・学科を併願で受験する場合、
正規料金よりも割引がかかることがあります。
一般入試で出願する予定のある大学を共通テスト利用
入試でも受験することは経済的にもやさしいですね。
3教科型、5教科型などがある
共通テスト利用入試は必要科目数の違いで
いくつかのパターンに分かれます。
代表的なのは3教科型と5教科型。
3教科型は自分が私大の一般入試で使う
受験科目に限定して合否を決められる型です。
それに対して5教科型は、
国公立大学入試と同じように、英数国理社の
すべての総合点で合否を決めます。
難易度は教科数の少ない3教科型の方が高いです。
私大入試を考えている受験生にとって、
現実的に利用可能性が高いのは3教科型となると
思われます。
5教科型は完全に国公立を受験する人用の
入試方式と言ってもいいくらいでしょう。
大学によっては1教科型、2教科型、4教科型など
様々な方式があります。
自分の志望校の共通テスト利用入試の制度はよく
調べておきましょう。
共通テスト利用入試の活用法
共通テスト利用入試では、
志望校からワンランク以上下げた大学の出願が
現実的です。
例えば、
最難関国公立大学の受験生が
MARCH上位レベルや早稲田を併願し、
早慶レベルの受験生が
日東駒専上位レベル～MARCHレベルを
併願することになりますので、
例えば、
MARCH志望の受験生が共通テスト利用入試で
MARCHレベルを確保することは現実的でない
といえます。
しかし、
まったくいけないというわけではないかもしれません。
志望校レベルに出願してみる価値はあると思いますが
共通テスト利用入試に期待はしすぎない方がいいです。
安全校や実力相応校など、絶対に合格できる大学や
合格する可能性がおおいにあり得る大学の確保と
考えておきましょう。
また、
出願する大学のボーダーラインは散らしましょう。
一度の試験で結果を決めるので同じボーダーラインの
大学に出願していても両方受かるか両方落ちるかの
どちらかしかありません。
まずは、共通テスト利用で合格確保ができる大学の
下限を設定します。
例えば、
一般入試での自分の安全校が共通テスト利用で
60%だったとき、65%の大学、70%の大学といった
具合に少しずつボーダーラインを上げていきます。
共通テスト後の流れ
共通テストが終わったら私大の入試対策です。
やらなければならないことと対策をご紹介します。
私大の出願
共通テスト前でも大学の出願はできますが、
共通テストの結果を見てから出願を
始めることをお勧めします。
共通テスト利用で安全校の確保が見込まれた場合、
2月からの一般入試では安全校の受験を減らすと
いう選択肢が取れます。
そうすることで、限りある受験日程の中から
志望度が高い大学に絞って受験できるように
なるかもしれません。
共通テストでうまくいったときといかなかった
ときの2種類の併願プランを準備して、
共通テストでの合格見込みを考慮して私大の
出願を始めましょう。
ちなみに、
共通テスト利用入試の結果は私大を出願した後に
発表されます。
共通テスト利用入試の結果を見てから私大の出願
先を決めることはできないのでご注意ください！
それゆえに、
安全校の出願をしないというのは禁物です。
共通テスト利用で合格できていると思って
出願をしなくても、マークミスなどで実は点数が
自己採点よりも大幅に低くて不合格になる最悪の
場合も考えておかなくてはなりません。
その場合、安全校の出願をしていないと、
実力相応校～挑戦校の受験しか残されておらず
厳しい戦いになるでしょう。
とにかく対策あるのみ！
出願が終わったら、
とにかく対策するだけです！
基礎固めは終えて、あとは過去問演習などで
大学別対策を行う形となります。
残された時間も残りわずかなので
悔いのないように頑張ってください！
最後に・・・
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