現在の高2生が大学受験をする令和7年度入試から、
新課程に対応する入試がスタートします。
今回は、現行課程との違いを踏まえてどのように
入試が変わっていくのか解説します💁
どう変わるのか?
新課程における変更
数学Cが復活します!
これまで数学Bにあった「ベクトル」は、
数学Cに移行します。
数学Bは「統計的な推測」が入試で必須化します!
もともと存在していましたが、
新課程では入試に必須なものになります。
数学Aの「整数の性質」が「数学と人間の活動」に改名されます!
現行課程よりも「整数」の分野のウェイトが
軽くなります。
数学Ⅲ・Cは理系のみやればいいいと思っている
人もいるかもしれませんが、数学Cの「ベクトル」
分野は文系でも必須になります。
数学ⅠAⅡBが、数学Ⅰ・A・Ⅱ・B+ベクトルと
いう具合に文系の受験の必要な範囲になります。
共通テストと私立・国公立の一般入試がどう変わるか?
共通テスト
数学ⅠA
公表されている共通テストの試作問題では、
選択問題が無くなり、第1問~第4問まで
すべて全問必答の形式になっています。
今までは、
「図形と性質」「整数」「場合の数と確率」の
3つから2つを選ぶ選択式でしたが、
第3問が「図形と性質」、
第4問が「場合の数と確率」
と固定され、「整数」がなくなりました。
共通テストのみを受ける人は、
「整数」の勉強をする必要がないということに
なりますので、数学ⅠAについては多少負担は
減るでしょう。
共通テスト 数学Ⅱ・B
こちらの試作問題は、
大問7問構成となり、第1問が「三角関数」、
第2問が「指数関数・対数関数」、
第3問が「微分・積分」で、
この3つは必須問題となっています。
第4問~第7問では、4問の中から3問選択
する形式になっています。
第4問が「数列」、第5問が「統計的な統計」、
第6問が「ベクトル」、第7問が「平面上の曲線と複素数平面」になります。
文系の志望者の王道な選択は、「数列」「統計的な推測」「ベクトル」となるでしょう。
また、現在、変更後の共通テスト対策の問題集が
出版されていません。
高校2年の代は、今後出てくるであろう新課程に対応した共通テスト対策の問題集を使って対策する前に、確実に出題される範囲を進め、今後に備えましょう。
また、複素数平面の分野が共通テストに出題されることは初めてのため、複素数平面の対策を別の参考書や問題集でしっかり行う必要があります。
試験時間について
これまでは数学ⅠAが60分、
数学ⅡBが70分だったのが、
両方とも70分になります。
また、全体的にボリュームが増えるので、
試験時間を乗り切る体力や集中力を日頃から
鍛えることが大切です。
国公立2次試験はどうなる?
前に述べたように、
「数学と人間の活動」つまり、現在の
「整数」は勉強しなくてもよい可能性があり、
「統計的な推測」は必須です。
しかし、
数学Aの「数学と人間の活動」や数学Bの
「統計的な推測」までの出題を明記している
大学もあるので、自分の検討している大学が
どうなのかは必ず確認しましょう。
数学A「整数」について
数学Aの「数学と人間の活動」を課さないと
言っている大学でも「整数」と似たような
問題が出る可能性はあります。
「整数」は数学の力を試す分野であり、
他の分野にも活かせます。
教科書に載っていなかったときでも、
国公立の2次試験に出題されたことを踏まえると、
難関大学の2次試験では出題される可能性がある
でしょう。難問や奇問は出ないかもしれませんが
しっかり押さえておいて損はないでしょう。
数学B「統計的な推測」について
国公立の2次試験で「データと分析」は過去出題
されておらず、似た分野である「統計的な推測」も
主題されない可能性があります。
しかし、小問集合において「データと分析」が
出題されていることは十分にあり得ます。
また、「統計的な推測」の統計学に関する部分は、
大学入学後に非常に大切になります。入学への
事前準備の問題として出題される可能性はあります。
過去出題された問題でも、「統計的な推測」の
2次試験の問題はないため、対策しづらい分野です。
心配の必要はあまり大きくないといえるでしょう。
受験生は、今後出てくるであろう新課程対応の共通
テスト対策の問題集を解いて経験を積むことが重要です。
まとめ
結論として、
共通テストがやや難化しますが、それ以外はあまり変更点はないといえるでしょう。
①数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・3の科目に加えて
数学Cが復活となり、数学ⅠAと数学ⅡBC
という括りになる。
②問題数の増加や試験時間の増加により
共通テストの負担は増える!
③早めに志望校を決めて入試に必要な
科目や出題範囲に絞って勉強しよう!
こちらの動画でも解説しているので、ぜひご視聴ください!
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